「Googleにインデックスされない」「検索結果に出ない」「インデックスカバレッジに関するエラーがある」そんな風にお困りのあなたに、状況を把握して対処法を探るトラブルシューティングの指南書をお届けする。
ほかにも、公的機関のサイトリニューアルで大量のURLがリンク切れになった問題とその背景にある原則や、グーグルの「検索ステータスダッシュボード」に追加されたランキングシステムアップデートの情報、Bing検索へのアクセス増加などなど、あなたのSEO力に役立つ情報をまとめてお届けする。
- ITの公的機関がサイトリニューアルで大失態→炎上。パーマリンクはWebの大原則を忘れるな
- ランキングシステムのアップデート履歴が検索ステータスダッシュボードに移行
- 重要なワードをタイトルの先頭に配置するのは正しいアドバイスか?
- サイトマップにトラブル発生! どうすればいい?
- Bing検索へアクセスが13.6%⬆、グーグル検索へは2.8%⬇
- Search Consoleにはもう「www」有無やhttps/httpなど全パターンを登録する必要はない
- グーグル、Search Consoleの一括エクスポートを改良。複数プロパティを1つのプロジェクトにエクスポート可能
- パスワード保護したステージングサイトがクロールエラー、公開後は正常にクロールされるのか?
- はてなブログがIndexNowに対応。Bingインデックス促進に効果あり
- GoogleがBardプレビュー版を公開。Bardにできること・できないこと
- Google Bardを使ってみた。やっぱり日本語未対応
- 今週のピックアップ
- グーグル検索SEO情報①
- ITの公的機関がサイトリニューアルで大失態→炎上。パーマリンクはWebの大原則を忘れるな URL変更したのにリダイレクトなし!? (IPA(情報処理推進機構) on ツイッター) 国内情報
- ランキングシステムのアップデート履歴が検索ステータスダッシュボードに移行 4つの検索システムの稼働状況がダッシュボードの対象 (Google Search Central on Twitter) 海外情報
- 重要なワードをタイトルの先頭に配置するのは正しいアドバイスか? 正しいようだが続きあり (Media × Tech) 国内情報
- サイトマップにトラブル発生! どうすればいい? ヘルプコミュニティのエキスパートが手助け (グーグル 検索セントラル ヘルプコミュニティ) 国内情報
- グーグル検索SEO情報②
- Bing検索へアクセスが13.6%⬆、グーグル検索へは2.8%⬇ Bingチャットの功績か? (Similarweb) 海外情報
- Search Consoleにはもう「www」有無やhttps/httpなど全パターンを登録する必要はない ドメインプロパティ1つで片付く (Reddit) 海外情報
- グーグル、Search Consoleの一括エクスポートを改良。複数プロパティを1つのプロジェクトにエクスポート可能 大規模サイトではさらに分析が効率化 (Google Search Central on Twitter) 海外情報
- パスワード保護したステージングサイトがクロールエラー、公開後は正常にクロールされるのか? パスワード保護を解除すれば通常どおりクロールする (Google SEO office-hours) 海外情報
- はてなブログがIndexNowに対応。Bingインデックス促進に効果あり Bing検索を大切にするサイトは対応するといいかも (はてなブログ開発ブログ) 国内情報
- 海外SEO情報ブログの掲載記事からピックアップ
今週のピックアップ
グーグル検索でインデックスされない! そんなあなたに対処法の指南書をどうぞ【包括版】 ヘルプコミュニティのエキスパートが作成 (グーグル 検索セントラル ヘルプコミュニティ) 国内情報
次のようなトラブルに見舞われるサイトが少なくない:
- グーグルにインデックスされない
- インデックスされてもすぐに消えてしまう
- ウェブサイトやウェブページがグーグルの検索結果に表示されない・出ない・掲載されない
- Search Consoleでインデックスカバレッジに関するエラーが発生したり、エラーメッセージが届いたりする:
- クロール済み - インデックス未登録
- noindex タグによって除外されました
- など
ひょっとしたら、あなたにも経験があるかもしれない。こうした問題への包括的な対処方法(トラブルシューティングの手順)がグーグル検索セントラルのヘルプコミュニティに投稿された。
状況を把握する確認方法から始まり、インデックス関連トラブル4つの原因ごとの確認や対策を、確認方法や改善のための参考情報とともに示している。
ヘルプコミュニティでプラチナ プロダクトエキスパートに認定されている次の4人のメンバーが知恵を振り絞って作成したものだ:
インデックス問題は継続してヘルプコミュニティで質問が多いトピックだ。困ったサイト管理者が質問をわざわざ投稿しなくても、この対処法を参考にしてトラブルシューティングするのを手助けするために作成した。
あなた(や関係者)がグーグル検索のインデックスにトラブルを抱えた際には、こちらのガイダンスを参考にしてほしい。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
グーグル検索SEO情報①
ITの公的機関がサイトリニューアルで大失態→炎上。パーマリンクはWebの大原則を忘れるな URL変更したのにリダイレクトなし!? (IPA(情報処理推進機構) on ツイッター) 国内情報
IT関連の公的機関であるIPA(情報処理推進機構)が、サイトをリニューアルした。
しかし、情報処理を専門にする団体にあるまじき事態を引き起こした。URL構造を変更したにもかかわらずリダイレクトを構成していないのだ。かなり大きなミスだと言っていいだろう。
【IPAウェブサイトリニューアルのお知らせ】
— IPA(情報処理推進機構) (@IPAjp) March 31, 2023
3/31のウェブサイトのリニューアルに伴い各ページのURLを変更しました。ご不便をおかけしますが、ウェブリンクをブラウザの「お気に入り」などに登録されている場合は新しいURLに変更いただきますようお願いいたします。https://t.co/pu9HMoTFCi
続く→
IPAといえば、さまざまな調査データ・ガイドライン・セキュリティ情報など、多くの技術者が参照(つまりリンク)する情報を提供しているところだ。そうした多くの重要な情報のURLが「404 Not Found」になってしまったのだ。
こうした「社会的に重要な情報をだすサイト」がURL変更後にリダイレクトしないというのは、基本的にはやってはいけないことだ。
なぜなら、過去のURLを参照しているドキュメントやリンクが役に立たなくなってしまうからだ。ユーザーに著しくひどい不便をもたらすことになる。HTMLならばリンクを書き換えることも可能だが、印刷物やプレゼンテーション画像など、そうもいかないものも多い。
さらに、検索エンジンの評価もゼロから構築し直しだ。内部検索にはグーグル検索を利用しているらしく、こちらもクロール、インデックスが完了するまでは使いものにならない(直接は関係ないが、RSS配信も停止したようだ)。
こうした状況に対する不満の嵐で、ある種の炎上に近い状況になっていた。
IPA周りには有識者がいっぱいいるだろうに、リニューアルに対してこんな悪手を打ってしまうことを止められないという現実の厳しさと、IPAでダメだとすると他の組織ではいわんや…と絶望してしまう二次被害が発生してしまう悲しさと。業界への影響にしっかりと向き合って、正しい対応をお願いしたい
— Yasuharu Nakano (@nobeans) April 1, 2023
Webサイトの「リニューアル」でアドレスが変わるのは「ブックマーク」だけの問題ではなく、多数のリンク切れを招き不適切とされています。今からでもリダイレクトを設定できないでしょうか?https://t.co/fSuR9CCNqjhttps://t.co/2ItZznMUG3 https://t.co/oBeMkEsBus pic.twitter.com/Z5ksq9mDEz
— S (ツイートはスレッド全体をご確認ください) (@esumii) April 1, 2023
IPAのサイトリニューアル大変結構なことです。
— mmasuda 💉x5 💙💛 パケットの気持ちになって考えよう :-) (@mmasuda) March 31, 2023
しかしRSS リーダーで新着情報を業務で確認していますが、新しいサイトにはRSS配信が無いように思われます。
メールやTwitter では代替になりません。RSS配信の即時復旧をお願いします。
ISO15408認証のページが見つかりません。
— わーいのひと(和合之人) (@wainohito) March 31, 2023
右上の検索から表示されるリンクは404になります。
IPAのサイトから無くなったのであればどこで確認すればいいでしょうか?
おいおい。
— たかぼん@一人情シス5社目です。一人情シスばっかり! (@xtakabon) April 1, 2023
これはダメだ。
せめて旧URLにアクセスしたら新URLにリダイレクトしてほしい。
それがダメなら資料一覧のリンク集を作ってくれ!
URLが404になって検索エンジンからアクセスできないとしても、
— 20sinvest_Test (@20sinvestB) April 1, 2023
たぶんサイト内検索からなら正しいページに移動出来るんだろう!
…と思って検索してみたら…
Google検索使ってるわ…🫣アカン…w pic.twitter.com/IuduVsMJDa
この事態に対しては、SEOの辻正浩氏も苦言を呈している(入札時のRFPまで確認しているのはさすがと言うほかない)。
続き)信頼される情報源として日本中のWebサイトから張られたリンクが404になって利便性が失われたことは大きな問題ですし、リニューアルで公的な機関の価値あるコンテンツが本当に消されたならば致命的な問題と思います。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) April 1, 2023
(本当に消されたのかは探しづらい状態なのでまだ確証が持てませんけど。)
IPAリニューアル、入札説明書段階ではちゃんと検討されていたはずなのになあ。https://t.co/O4TeQUazfa pic.twitter.com/JDxUbQpjzU
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) April 1, 2023
想像だが、プロジェクト初期にはリダイレクトしていくつもりだったのだろう。しかし実際にはリダイレクト対象のURLが膨大すぎて、精査と設定にかかる工数が当初の予算をオーバーしてしまっていたのかもしれない。
プロジェクト管理では取捨選択が要なので、ありがちと言えばありがちな話だ。しかし、優先度判断の基準がサイトユーザーのニーズと少しずれていたように思われる。
こうした状況に対応して、IPAは謝罪と今後の対応を発表した。順次リダイレクトしていく予定だそうだ。迅速で正しい対応に感謝したい。
対岸の火事としてやり過ごさず、URL変更を伴うリニューアルやサイト移転の際には、グーグルが推奨するガイダンスを確実に実行して、トラブルを起こさないように慎重を期してほしい。
SEOというよりはWebの原則として「パーマリンク」という言葉があることを忘れてはいけない。価値のある情報はいったん公開したらURLはパーマネント(永続的)なものであるべきなのだ。それが、「情報は受け取って利用する人がいること」を前提とした大原則なのだ。情報の構造が変わらない限り、URLを変えない(またはURLが変わっても以前のURLでアクセスできるようにする)のが大切だ。
- すべてのWeb担当者 必見!
- 技術がわかる人に伝えましょう
ランキングシステムのアップデート履歴が検索ステータスダッシュボードに移行 4つの検索システムの稼働状況がダッシュボードの対象 (Google Search Central on Twitter) 海外情報
グーグルは、「ランキングシステムのアップデート履歴」を「検索ステータス ダッシュボード」に統合した。
ランキングシステムのアップデート履歴に関しては、各アップデートをリストアップした専用ページをグーグルはこれまで公開していた。
この記事を書いている時点で、日本語ページにはまだアクセスできるが英語ページは検索ステータス ダッシュボードのランキングステータスの履歴ページにリダイレクトされる。
そもそも、この「ランキングステータスの履歴ページ」を含む「検索ステータスダッシュボード」は、アルゴリズムアップデートだけでなく、検索システムの稼働状況を確認できる仕組みだ。現時点では次の4項目を確認できる:
- Crawling(クロール)
- Indexing(インデックス)
- Serving(検索結果配信)
- Ranking(ランキング)⇐ New!
以前は上の3つだけだったが、2023年3月下旬から4つ目のランキング関連情報が追加された形だ。
実施済み、あるいは展開中のランキングシステムアップデートに関しては、これからは検索ステータスダッシュボードで確認することになる(ランキングシステムのアップデートがあれば、検索ステータスダッシュボードにその旨表示される)。
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重要なワードをタイトルの先頭に配置するのは正しいアドバイスか? 正しいようだが続きあり (Media × Tech) 国内情報
重要なワードはタイトルの先頭に配置したほうがいい。視認性が高まりクリック率が上がることを期待できるからだ。
記事タイトルの設定でこうしたアドバイスを聞いたことはないだろうか? 実際に、筆者はこのようにアドバイスすることがある。
果たして事実なのかどうかをスマートニュースが調査した。調査の結果から次のような結論に至った。
前半部分に主語が含まれているタイトルは、そうでないものと比べてCTRが高い傾向がある――つまり、「Web記事のタイトルでは、重要なキーワードを前に持ってくるべし」はデータからも妥当であると言えそうです。
やっぱりね! と思いたいところだが、話はこれだけでは終わらない。
15~16文字目でまたCTRが上がっている傾向が出ていたのだ。
理由を次のように推測している。
SmartNewsのレイアウトで見てみると、ちょうどタイトルの折り返し位置にあたるということがわかりました。折り返されていることから、実質冒頭に置いたような効果が出ている……ということでしょうか。
調査結果から導いた最終的な考察は次のとおりだ。
タイトルの主語にあたるキーワードの位置は、ユーザーの目に早く入る位置がよい。おおむね前半部分(10文字以内)
記事のタイトルが2行以上で表示される場合、折り返し冒頭の位置は早く目に入るため、前半部分においたときと同様の効果がある可能性がある
ユーザーはタイトルを「読む」ことより「見る」ことを楽しんでいるのではないか
さて、元記事はスマートニュースでの表示に関してだが、Google検索の検索結果でのCTRを高めるという観点ではどうだろうか。
モバイル検索では、スマートニュースの場合と同様にタイトルが折り返して表示される。折り返し位置の文字数はデバイスのスクリーン幅によって変わってくる。全角でだいたい17~18文字目くらいが折り返し2行目の行頭に来るようだ。
重要なワードを先頭に置けない場合は、17~18文字目にできないか検討してみてもいいのかもしれない。
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サイトマップにトラブル発生! どうすればいい? ヘルプコミュニティのエキスパートが手助け (グーグル 検索セントラル ヘルプコミュニティ) 国内情報
サイトマップのトラブル全般についての対処方法を紹介する。今週のピックアップでインデックス問題への対処法を紹介したが、こちらの情報も同様に検索セントラルヘルプコミュニティに投稿されたものだ。
先に紹介したインデックス関連の問題と同様に、サイトマップ関連のトラブルに関する相談も頻繁だ。そこで、コミュニティのプロダクトエキスパートたちが対処方法をまとめた。
次の2つのセクションに分かれている:
- あらゆるサイトに共通のトラブルシューティング
- WordPress固有のトラブルシューティング
サイトマップに問題が発生したときに参照してほしい。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- Bing検索へアクセスが13.6%⬆、グーグル検索へは2.8%⬇
- Search Consoleにはもう「www」有無やhttps/httpなど全パターンを登録する必要はない
- グーグル、Search Consoleの一括エクスポートを改良。複数プロパティを1つのプロジェクトにエクスポート可能
- パスワード保護したステージングサイトがクロールエラー、公開後は正常にクロールされるのか?
- はてなブログがIndexNowに対応。Bingインデックス促進に効果あり
- GoogleがBardプレビュー版を公開。Bardにできること・できないこと
- Google Bardを使ってみた。やっぱり日本語未対応
グーグル検索SEO情報②
Bing検索へアクセスが13.6%⬆、グーグル検索へは2.8%⬇ Bingチャットの功績か? (Similarweb) 海外情報
Similarweb(シミラーウェブ)の推定によれば、Bing検索へのアクセスが増えているようだ。直近の28日間で、Bing検索が13.6%増加した。一方で、Google検索へのアクセスは2.8%減少したという。
マイクロソフトがBingに搭載したAIチャットが、増加の理由の1つだろう。Bingチャットのリリース後、Bing検索の日々のアクティブユーザーは1億に到達したそうだ。Bingチャットを利用するためにBingへ訪問するユーザーが増えるのだ。また、Bingチャットは基本的にEdgeブラウザで利用するので、Edgeブラウザのデフォルトの検索エンジンであるBingを自然と使う機会が増えた可能性もある。
また、Bingは対前年比でもトラフィックを増やしている。過去2年間で毎月のトラフィックは最大で10%増加している。その分、グーグルへのアクセスは減少している。もっとも、それでもグーグルへのアクセスはBingの約82倍だ。グーグルの優位性は決して揺るいでいない。
ただし、このデータは
- bing.comやgoogle.comへのアクセス
に関するものだ。
- さまざまなサイトにどの検索エンジンからトラフィックがあったか
という観点では、(特に日本では)状況が異なるようだ。
大手サービスのトラフィックデータを確認している辻正浩氏によると、Bing検索からのトラフィックに目立った変化は起きていないそうだ。
これだけ話題になっているならEdge/Microsoft Bingシェアが増えてる?とおもって、2/9前後のアクセス解析で日本の数%分を確認したものの全く増えていないんですが、もしかして最新EdgeはUA送らなくなったとか、何か天狗の仕業があったりしますかね……
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) March 23, 2023
筆者も、個人ブログへのBingトラフィックを調べてみたが相変わらず少なかった。
BingでのチャットAIの利用が増えたとしても、だからと言ってBing経由での検索トラフィックが増えるというものではないのかもしれない(日本ではBingの利用がさほど増えていないというわけではないだろうから)。
それでも、AIチャットとBing検索の融合は検索エンジンの構図に大きな変化を近い将来もたらすかもしれない。Bingユーザーの数は今後も増え続けるのではないだろうか?
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Search Consoleにはもう「www」有無やhttps/httpなど全パターンを登録する必要はない ドメインプロパティ1つで片付く (Reddit) 海外情報
Search Consoleの利用が、以前よりも楽になってきている。
Search Consoleへのプロパティ(サイト)登録に関して、グーグルは以前、次の4つのパターンでURLを登録するように推奨していた(過去形):
https://example.com
⇐ wwwなし/httpshttps://www.example.com
⇐ wwwあり/httpshttp://example.com
⇐ wwwなし/非httpshttp://www.example.com
⇐ wwwあり/非https
さらにスマホ向けサイトを別URLで提供しているなら、https://m.example.com
のようなURLを登録する必要もあった(過去形)。
「推奨していた」「必要もあった」と過去形で表現したのは、現在は必ずしもその限りではないからだ。
グーグルのジョン・ミューラー氏は次のようにコメントしている。
以前は、万が一に備え、すべてのパターンを確認することを勧めていたが、実際には全パターンのSearch Consoleを見ることはないだろう。ドメインプロパティを利用すればいい(必要なときにいつでもドメインプロパティにできるし、私が推奨するやり方だ)。要は、シンプルにするほうがいい。
ドメインプロパティを構成すれば、eTLD+1(自社が取得したドメイン名)が同じサイトのデータは統合してレポートされる。それに、データは正規URLに統合される。つまり、別々にプロパティ登録していてもあまり意味はないのだ(詳細はこちらの記事で以前に解説した)。それに、すべてを登録していても、ミューラー氏が指摘するように、メインURL以外のレポートを実際に見る機会は滅多にないのではないだろうか?
すでに登録しているのであればそのままで構わない。これから新たに登録する必要はない。実際に利用している正規URLのドメイン名のサイトもしくはドメインプロパティを登録すればいい(ドメインプロパティはできれば登録しておきたい)。
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グーグル、Search Consoleの一括エクスポートを改良。複数プロパティを1つのプロジェクトにエクスポート可能 大規模サイトではさらに分析が効率化 (Google Search Central on Twitter) 海外情報
Search ConsoleのデータをGoogle BigQueryに一括エクスポートする機能を先日グーグルは実装した。この機能に改良が加えられ、複数のプロパティのデータを1つのプロジェクトにエクスポートできるようになった。
ただしその場合、プロジェクト内に複数サイトのデータをエクスポートする形になる。そのため、サイトごとに一意のデータセット名となるように、エクスポートの設定時にデータセット名をカスタマイズする必要があるとのことだ。
Following feedback from the community, today we're updating bulk data exports to allow multiple GSC properties to export to one Cloud project. To do so, you need to customize your dataset name when setting up your export to have a unique dataset name for each export. https://t.co/AdSVgSeSG7
— Google Search Central (@googlesearchc) March 27, 2023
大規模サイトではデータ分析をさらに効率化できるのではないだろうか?
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
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パスワード保護したステージングサイトがクロールエラー、公開後は正常にクロールされるのか? パスワード保護を解除すれば通常どおりクロールする (Google SEO office-hours) 海外情報
2023年3月の英語版オフィスアワーで次の質問があった:
公開前のサイトは、パスワードがないとアクセスできないようにしています。
その状態サイトをGooglebotが発見した場合は401エラーコードが返していますが、その後、Googlebotはそのサイトをどのように再クロールするのでしょうか?
私たちのサイトはパスワードで保護していて、まだ公開していませんでした。11月にGooglebotが試みたクロールがありましたが、401を返していました。
サイトを一般公開した時点でサイトを再びクロールさせる方法が気になります。
グーグルのジョン・ミューラー氏が回答した:
当該サイトをざっと見たところ、今は普通にクロールしているようだ。そして、それは本来あるべき姿だ。
ステージングサイト(開発中サイト)をパスワードで保護することは、一般的であり、推奨される方法だ。こうしたケースや、サーバーがダウンしたときやページが消えたケースなどには、私たちのシステムはクロールをときおり再試行する。これはSearch Consoleでクロールエラーとして見えてくる。アクセスできるようになったら、ページを再び取得してインデックスするようにする。
同様の理由で、コンテンツを永久に削除した場合、ときどきクロールエラーが発生する。しかしそれは正常であり、心配するようなものではない。
質問者のサイトは開発中で公開前だったにもかかわらず、Googlebotに発見されてしまったのだろう。しかし、パスワードで保護されていたためGooglebotはアクセスできずに、サイトは401エラーを返していた。開発が終わり正式に公開したのだが、きちんとクロールされるかどうかを質問者は心配したようだ。以前のエラーが悪影響を及ぼさないとも限らない。
しかし問題はない。エラーを返すURLでもGooglebotはときどきアクセスする。公開後に正常にクロールできれば、クロールに続くインデックスやランキングに関しては通常の処理が行われる。以前のエラーが悪影響を及ぼすことはない。
クロールエラーを返していたURLを公開後に速やかに再クロールしてほしければ、次のような手段が有効だ。
- Search Consoleのページレポートから「修正を検証」リクエストする(手動)
- サイトマップを送信する(
lastmod
の追加を推奨)
どちらのやり方でも、問題なくクロールされるはずだ。
- ホントにSEOを極めたい人だけ
はてなブログがIndexNowに対応。Bingインデックス促進に効果あり Bing検索を大切にするサイトは対応するといいかも (はてなブログ開発ブログ) 国内情報
はてなブログがIndexNow(インデックスナウ)に対応した。
IndexNowは、マイクロソフトとヤンデックス(Yandex、ロシアで最大の検索エンジン)が共同で策定した仕組みだ。検索エンジンのクロールに関わる。
一般的に、クローラはクロール対象のURLリストをもとにクロールを開始する。そのため、サイト側としては、クローラがやってくるのを待つしかない。
しかしIndexNowに対応していると、サイト側から「このURLをクロールしてくれ」と検索エンジンに要求できる。特に、次のような場面でIndexNowが有効だ:
- 新しいコンテンツの追加
- 既存ページのコンテンツ更新
- ページの削除
速やかなクロール(再クロール)を要求できるので、検索結果への反映が早くなる。
はてなブログでは、何も設定する必要はなく自動でBingなどの検索エンジンにIndexNow送信してくれる。多くのCMS(たとえばWordPress)には、IndexNow対応のプラグインが公開されている。また、技術ドキュメントを参照して自分でサイトをIndexNowに対応することもできる。
Bing検索からの検索トラフィックも大切にしているなら、IndexNowに対応するといい。繰り返しになるが、はてなブログは自動で対応しているので喜ぼう。
- Bing検索を重視するすべてのWeb担当者 必見!
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- 技術がわかる人に伝えましょう
海外SEO情報ブログの掲載記事からピックアップ
プレビュー版が公開されたグーグルのAIチャット、Bardの使用体験の記事をピックアップ。
- GoogleがBardプレビュー版を公開。Bardにできること・できないこと
見たところ、期待したほどではない感じ。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- Google Bardを使ってみた。やっぱり日本語未対応
実際に、期待したほどではなかった。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業Webサイトとマーケティングの実践情報サイト - SEO・アクセス解析・SNS・UX・CMSなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
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