アドビは、「サードパーティCookie」に関する調査結果を発表した。米国、英国、ドイツ、フランス、オーストラリア、ニュージーランド、日本、インドの8か国のマーケティングおよび顧客体験(CX)のリーダー2,667人がアンケートに回答している。
サードパーティCookieは必要悪か?
「サードパーティCookie(クッキー)」は、直接訪れたことがないサイトから利用されるCookieで、ユーザー行動追跡・ターゲティング広告などに利用されている。一方でプライバシーの問題からさまざまな企業が段階的に廃止を進めてきた。Google Chromeは2023年後半を目途に廃止の予定となっているし、その他Appleや複数SNSも廃止の意向を示している。
しかし今回の調査では、マーケティングリーダー企業およびCXリーダー企業の75%が、サードパーティCookieに大きく依存していることが判明した。国別では特にインドとニュージーランドが高く82%に達していた。また45%の企業がマーケティング予算の少なくとも半分をCookieベースのアクティベーションに費やしており、いまだ予算を増やす予定の企業が過半数だった。
CXリーダーの4分の3以上が「サードパーティCookieの終了が、場合によっては深刻なダメージをビジネスにもたらす」と予想しており、「ビジネスへの壊滅的な打撃」16%、「大きな被害」23%、「中程度の悪影響」37%になると回答している。
こうした状況に対し「Cookieレスな未来への準備を加速しているか? 優先順位を高く保っているか?」を聞いても、41%のリーダーが「緊急性を感じないため戦略を変更しない」+「変更の計画はあるがCookieレスへの準備を先延ばしにしている」と回答。半数弱の回答者(49%)が「戦略を進化させるためのリソースを確保できない」とした。さらにこの数字は、日本だと66%まで上昇するという。
調査概要
- 【調査対象】米国、英国、ドイツ、フランス、オーストラリア、ニュージーランド、日本、インドの8か国のマーケティングおよび顧客体験(CX)のリーダー
- 【有効回答数】2,667人
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オリジナル記事:サードパーティCookieは必要悪か? 廃止目前なのに75%の企業が依存【アドビ調べ】
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