情報処理推進機構(IPA)は、2024年第2四半期(4月~6月)に「情報セキュリティ安心相談窓口」に寄せられた相談について、集計した結果を発表した。
「情報セキュリティ安心相談窓口」は、IPAが国民に向けて開設している相談窓口。ウイルスや不正アクセスといった、セキュリティに関する技術的な相談に対してアドバイスを提供している。また相談・届出から得られたデータをもとに、さまざまなレポートを定期的に公開している。
偽警告の相談が急増、宅配を騙る偽SMSは減少傾向
それによると該当四半期の相談対応件数は3,757件で、前四半期(1月~3月)からは16.5%増加。この1年間は徐々に増加が続いている。
主体別の相談対応件数を見ると、個人3,468件、法人/組織144件、不明145件で、個人の比率がますます増加している。それにともない電話での相談も増加しているようだ。
手口別に見ると、「宅配を騙る偽SMS」「不正ログイン」「金銭を要求する迷惑メール」「ワンクリック請求」の実数は大きな変化がないが、「ウイルス検出の偽警告」(偽警告で不安を煽り、電話をかけさせてサポート契約に誘導する詐欺)が大きく増加傾向を見せている。
「ウイルス検出の偽警告」について見ると、前四半期から約27.6%増の1,767件。サイトの広告枠に、「次へ」「続く」などとだけ書かれたリンクボタン(偽警告に誘導)が確認されている。また、検索結果に連動して表示される広告として、本物のサービスを装った偽の広告が表示されるケースも確認されている。
調査概要
- 【調査内容】IPAが開設する「情報セキュリティ安心相談窓口」に寄せられた相談を分析・集計
- 【受付窓口】自動応答システム、電話、電子メール、FAX・その他
- 【調査時期】2024年4月~6月
- 【相談件数】3,757件
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オリジナル記事:セキュリティに関する相談、個人からの相談が大幅増。「ウイルス検出の偽警告」が猛威【IPA調べ・2024年2Q】
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