情報処理推進機構(IPA)は、2023年第3四半期(7月~9月)に「情報セキュリティ安心相談窓口」に寄せられた相談について、集計した結果を発表した。
「情報セキュリティ安心相談窓口」は、IPAが国民に向けて開設している相談窓口。ウイルスや不正アクセスといった、セキュリティに関する技術的な相談に対してアドバイスを提供している。また相談・届出から得られたデータをもとに、さまざまなレポートを定期的に公開している。
偽警告や偽SMSに関する相談が半減、一方でじわじわ不正ログインの相談が増加
それによると該当四半期の相談対応件数は2,162件で、前四半期(4月~6月)からは26.8%の減少を見せた。ここ1年ほどは増加傾向が続いており、3,000件突破目前だったが急減した形だ。
ここ最近猛威を振るっていた「ウイルス検出の偽警告」(偽警告で不安を煽り、電話をかけさせてサポート契約に誘導する詐欺)が前四半期からほぼ半減。47.9%減の621件となっている。また「宅配便業者・通信事業者・公的機関をかたる偽SMS」に関する相談も半減し、前四半期から49.5%減の94件にとどまった。
一方で「不正ログイン」に関する相談は前四半期から24.0%増加し124件になるなど、徐々に拡大しており注意が必要だ。
調査概要
- 【調査内容】IPAが開設する「情報セキュリティ安心相談窓口」に寄せられた相談を分析・集計
- 【受付窓口】自動応答システム、電話、電子メール、FAX・その他
- 【調査時期】2023年7月~9月
- 【相談件数】2,955件
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オリジナル記事:セキュリティに関する相談、前四半期から大幅減少。「ウイルス検出の偽警告」が半減【IPA調べ・2023年3Q】
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