タクシー配車アプリ「S.RIDE(エスライド)」を展開するS.RIDEは、東京23区と武蔵野市、三鷹市でアプリ配車専用車を3月6日から運行する、と3月5日に発表した。東京都内で課題になっているタクシー供給不足を解消する実証実験で、タクシー会社のグリーンキャブ、国際自動車、大和自動車交通と共同で行う。
S.RIDEが保有するアプリ配車の実績データに基づき、需要が供給を上回る特定の地域や時間帯でアプリからの配車の成功率を向上させる。アプリ配車専用車の有用性や課題を検証し、今後の運用を検討する。寿交通とチェッカーキャブ無線協同組合を加えたタクシー会社5社で、乗務員の勤務体制や運行エリアを調整する取り組みも順次開始する。
2023年12月に政府が決定した「デジタル行財政改革会議の中間とりまとめ」を受けて、新たにタクシー事業者によるライドシェア(自家用車活用事業)制度が3月から施行される。S.RIDEは、新制度立ち上げに向けてアプリデータの提供で協力し、新制度に対応したアプリの開発にも着手している。新制度対応に関する詳細は別途発表する。
S.RIDEは、ソニーグループが保有するAI(人工知能)とIT技術を活用した需要予測サービスをタクシー事業者に提供。アプリユーザーには、空車で走るタクシーが捕まりやすい場所をアイコン表示する新機能「バーチャルタクシースポット」を23年12月から提供しており、「流し」営業の効率化も支援をすることで供給不足の課題解決に貢献していく。
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オリジナル記事:タクシーアプリ「S.RIDE」配車専用車を都内で運行、タクシー供給不足の課題解決へ
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