フランスのセキュリティ企業Vade(ヴェイド)は、「2022年第3四半期フィッシングおよびマルウェアレポート」を発表した。2022年第3四半期(7月~9月)におけるフィッシングおよびマルウェアの検出状況をまとめた内容だ。同社は、世界中で14億個のメールボックスを保護しているという。
フィッシングメール検知数は、前四半期から31%増加
まず全世界のフィッシングメール検知数は、前四半期となる2022年第2四半期(4月~6月)と比べて、31%増加し、2億390万件が検出されていた。当期では7月(7,920万件)が特に多い。
なりすましの被害が多いブランドでは、「Facebook」が特に多く、「Google」「MTB」「PayPal」「Microsoft」がそれに続いた。日本のブランドでは、通信事業者の「au」が7位にランクインしている。
前出のMTBは、米国の銀行持株会社だが、こうした金融サービスはもっともなりすましの多い業界で、第3四半期にVadeが検出したフィッシングメールでは32%を占めた。
マルウェア攻撃数は、2021年全部の検出数を第3四半期で上回る
2022年はマルウェア攻撃も増加し、第3四半期には5,250万件のマルウェアメールが検出された。2021年全体の検出数が1億2,170万件であったのに対し、2022年のマルウェアの合計数はすでに1億7,750万件に達しており、9月時点で前年の年間合計をすでに上回っている。
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オリジナル記事:フィッシング詐欺メールの最新動向、2022年7月~9月は前四半期と比べて31%も増加【Vade調べ】
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