アドビは、「マーケター/消費者の生成AI活用実態調査」を実施した。企業における生成AIの活用状況や消費者の期待感について、国内外のマーケター2,834人と消費者8,163人に聞いている。
マーケティングにおける生成AI活用、日本は他国に後れを取るか
まず、企業のマーケティングにおける生成AIの活用状況を聞くと、日本では54%の人が「日常的に活用中・実験的に活用中」と答えた。この数値は他国平均の約75%と比べて低い水準となっており、インドでは92%、オーストラリアでは79%と大きな差があった。
日本企業のマーケティング活動において、生成AIをどのように活用しているかを聞くと、
「会議の文字起こしや議事録作成」が39%で最も多く、ついで「データ分析や消費者のインサイト分析」が37%、「マーケティングコンテンツの文言作成」が35%と続いた。
生成AIをビジュアルアイデアや画像の生成に活用している割合を見ると、日本では27%にとどまった一方で、インドでは61%、オーストラリアでは45%の企業がクリエイティブ作成に生成AIを活用していることがわかった。
AI利用の懸念点は「コンテンツの正確性」「プライバシーやデータ管理」
現在生成AIを業務で活用していない日本の回答者に対し、生成AIを業務で活用する上での懸念点を聞くと、「生成されたコンテンツの有用性や正確性(41%)」、「プライバシーや顧客データの管理(29%)」、「自社ブランドの知的財産(IP)保護(29%)」などが上位となった。
また、生成AIによる顧客体験向上について、日本の消費者がどのような期待をしているかを聞くと、58%の人が「より早く、より良いカスタマーサービスの実現」に有効であると回答した。
調査概要
- 【調査方法】インターネット調査
- 【実施対象】日本、米国、英国、フランス、ドイツ、インド、オーストラリアの日常的にマーケティング業務に携わるマーケター2,834人(従業員100人以上の企業のマーケティング担当者)および消費者8,163人(日本の消費者は1,000人)
- 【実施期間】2024年2月~5月
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オリジナル記事:マーケターの生成AI活用:日本は54%、他国は75%と大きな差。コンテンツ制作もAIで?【アドビ調べ】
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