トランスコスモスは、「世界8都市オンラインショッピング利用調査2023」を実施した。「ライブコマース」や「越境EC」の利用実態について、東京、上海、ソウル、ムンバイ、バンコク、ジャカルタ、ニューヨーク、ロンドンの8都市に住む男女2,560人に聞いている。
インフレ率が高い国ほど商品価格の上昇を実感
まず、オンラインショッピングにおいて、1年前と比べて価格が上昇しているかを聞くと、「非常に上がっている」と回答した人の割合は上図のようになった。ロンドン、ニューヨーク、ムンバイ、ソウルでは商品を問わず「価格が上がっている」との回答が多く、これは各国のインフレ率の統計とも一致している。また、カテゴリー別では「食品・飲料、日用品」のほか、「ファッション」や「家電」などの値上がりが大きいことがわかった。
続いて、商品の値上がりにともない、オンラインでの購買行動がどう変わったかを聞くと、いずれの都市でも「割引クーポンの利用」や「まとめ買いをするようになった」という意見が多く見られた。また、「越境ECの利用」も安く買う工夫のひとつとされており、特にムンバイやバンコクでは、商品カテゴリーを問わず約3割の人が「国内よりも安く購入できる海外ECサイトを利用するようになった」と回答していた。
バンコクでは6割以上が「ライブコマースでの購入経験あり」
最後に、ライブコマースの認知率・利用経験率を調べると、最も高かったバンコクでは63.4%の人が「ライブコマースで購入したことがある」と回答した。上海でも54.7%が「購入経験あり」とし、日常的に利用していることがうかがえる。一方で、東京は他都市とは大きな差が見られ、ライブコマース購入者は2.8%と非常に低い水準にとどまった。
調査概要
- 【調査手法】グローバルパネルを利用したオンライン調査、現地語によるアンケート
- 【調査地域】東京(日本)、上海(中国)、ソウル(韓国)、ムンバイ(インド)、バンコク(タイ)、ジャカルタ(インドネシア)、ニューヨーク(米国)、ロンドン(英国)
- 【調査対象】10歳から49歳の男女、直近半年以内のオンラインショッピング利用(購入)経験者
- 【有効回答数】320サンプル × 8都市、計2,560サンプル
- 【調査期間】2023年2月2日~2月12日
- 【調査委託】クロス・マーケティング
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オリジナル記事:ライブコマースでの購入経験率、世界8都市で東京は最下位2.8% EC事情調査【トランスコスモス調べ】
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