今さら?今こそ? Facebook活用のお勧めケースを事例とともに紹介! | ここがよかった!ここがスゴイ! 後藤真理恵の企業SNS活用事例ピックアップ

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自己紹介
yu-ta(ゆーた)26歳、会社員 PC.スマホ周辺機器やスマート家電など ガジェットを使って スマートな生活を送っています。 このサイトでは管理人おすすめの 最新の便利ガジェット情報や お得に買えるセール情報を中心に 発信しております。
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当連載では、企業・団体のSNS担当者のみなさんにお役立ていただけそうな良質なSNS活用事例をピックアップし、「どこがすぐれているのか」「なぜ話題になったのか」などをやさしく解説していきます。企業・団体のSNS投稿やSNS施策のなかでも、比較的最近の事例や再現性のある事例を取り上げ、みなさんのSNSアカウント運用の参考にしていただけるような記事を目指しますので、よろしければどうぞお付き合いください。

Facebookはオワコンか

読者のみなさんは、「Facebook」にどんな印象を持っていますか?「Facebookはオワコン」「日本ではFacebook離れが進んでいる」そんな説も流れていますし、Facebook運用を止めてしまった/止めるか検討中の企業・団体もあることでしょう。

今回はFacebookをうまく活用している事例を紹介しながら、「Facebookってどうなの?今後も使うべき?」について深掘りしていきます。

Facebookの現状を正しく知る

まずは、Facebookの現状を正しく理解しておきましょう。

日本国内のMAU:2,600万人前後

Facebookの国内MAU(Monthly Active User:月間アクティブユーザー数)は、2019年3月時点で2,600万以上と推計されています。Instagramの国内MAUが6,600万(2023年11月時点)、Xが6,650万(2023年12月時点)と推計されていますので、比較すると見劣りする数字に見えますが、Facebookは「実名で1人1アカウントのみ利用」しているユーザーが多いので、匿名で複数アカウントを作れる他SNSと単純比較はできないでしょう。

ちなみに、過去3年間における国内でのGoogle検索回数を比較すると、ほぼ全期間においてFacebookがInstagramを上回っています。Instagramが「サービス名」だけを表すのに対し、Facebookは「サービス名」「社名」両方を指す点は考慮すべきですが、注目度はさほど落ちていないといえるかもしれません(なお2021年10月にFacebookはMetaに社名変更しました。ちなみに日本法人は現在も「Facebook Japan」です)。

参考Googleトレンドで「Facebook, Instagram - 日本、2021/04/01~2024/05/02」の 人気度の動向を見る

国内利用率は減少傾向だが30代・40代の利用率は結構高い

2022年度の総務省の調査によれば、Facebookの利用率は全年代で減少しているとのことですが、30代(46.5%)と40代(38.2%)ではそこそこ高く、20代と50代でも3割弱。中高年層は意外とまだ使い続けているのです。

出典「2022年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」

海外では今もユーザー増加中

そして忘れてはならないのが、海外における人気です。Facebookの全世界MAUは2023年12月時点で30億6,500万人。ユーザー数の多さは他SNSの追随を許しません。特にアジア太平洋地域(Asia-Pacific)やアフリカ圏を中心に、今でもユーザー数は微増が続いています。

出典Meta社IR資料

Facebookの強み/弱み

Facebookの強み、Facebookの弱みをまとめると、以下のようになります。

強み弱み
  • 多彩なコンテンツが投稿可能
  • オフィシャル&フォーマルな雰囲気
  • ビジネスパーソン/中高年層/海外ユーザーに訴求可能
  • 実名での利用が基本のため炎上しにくい
  • お勧め投稿頻度は1日1~2本と少なめ
  • 若年層はあまりアクティブに利用していない
  • アルゴリズム上、企業/団体の投稿は一般ユーザーの投稿より表示されにくい

結論から言えば、「Facebookって今後も使うべき?」に対する答えは「Facebookを活用すべきかどうかは、SNS活用の目的・対象・商材による」です。上述したFacebookの現状や特長から、たとえば以下に挙げるような活用例が考えられるでしょう。

Facebookページの活用事例

他SNSにおける「公式アカウント」に相当するのが「Facebookページ」です。ここからは、SNS活用の目的・対象・扱う商材などがFacebookにピタリとはまり、「Facebookページ」をうまく活用している企業・団体の事例をご紹介します。

九電グループ

九電グループ(九州電力、九州電力送配電)の公式Facebookページでは、イベント情報/社員紹介/YouTubeチャンネル更新情報など、多彩なコンテンツを継続投稿しています。
人気のシリーズ投稿「九州各地の風景」では、美しい写真の数々とともに観光情報も紹介しており、毎回多数のいいね・コメント・シェアを集めています。海外ユーザーからもコメントが付くこともあるようです。

同グループはInstagramアカウントも運用していますが、フォロワー数も投稿への反応数もFacebookにはおよびません。このようなケースでは、(Instagram運用も行いつつ)Facebook運用を継続するのがお勧めです。

ポカリスエット

ポカリスエットのFacebookページでは、「記念日投稿」「お役立ち情報」「クイズ」などを中心に、フォロワーが楽しめる各種情報を発信しています。なかでも、「懐かしさ」を感じさせるコンテンツを時々織り交ぜているのが特徴といえるでしょう。

4月25日には、昭和の日にちなんで昭和のポカリスエットの歴史を紹介して往年のファンたちから共感を集め、「懐かしい!」「思い出深いです」「復活させてほしい」など多数のコメントが寄せられていました。

ポカリスエットは、InstagramやXアカウントでも情報発信していますが、「懐かしさ」を感じさせるコンテンツはFacebookだけに投稿しています。各SNSのユーザー属性にあわせた投稿コンテンツ作りの好例として、参考にしてみてください。

茗溪学園中学校高等学校

つくば市にある茗溪学園中学校高等学校のFacebookページでは、学園や行事の紹介、課外活動紹介、メディア掲載情報などさまざまな情報をタイムリーに発信しています。

同校がXでもInstagramでもなくFacebookに注力しているのは、以下理由によるのでしょう。

4月11日には「本日より、昼食時に中庭にキッチンカーが来ています」と写真付きで紹介。「生徒会の発案で実現しました」という一文から、生徒の自主性を尊重する校風も伝えることに成功しています。コメント欄には「親も助かる」「時代は変わった!」など、保護者やOBらからの反応が集まっていました。

タイムリーなだけでなく親近感を抱かせたり共感を呼び起こしたりする投稿が印象的なFacebookページですが、専任スタッフがいるわけではなく、広報スタッフ全員によるチーム体制で運用しているようです。

参考茗溪学園中学校高等学校 - 茗溪学園FBをいつもご覧いただきありがとうございます。2023年も学園内の小さな話題から大きなイベントまで... | Facebook

定期的にコツコツ投稿を続けてきた成果は数字にも表れています。同校卒業生は今年3月に1万人を超えたばかりだそうですが、Facebookページのフォロワー数はなんと約6,000人と驚くべき多さです。

Palace Hotel Tokyo

パレスホテル東京のFacebookページでは、館内施設やサービス、レストランメニューの紹介などをメインに、日本語と英語両方を含めた投稿を定期的に行っています。2月27日には、強風で車道に倒れそうになった街路樹を、海外からのツーリストや通行人の協力を得て安全な場所に倒せたという「ちょっといい話」をタイムリーに投稿し、多くの反応を集めていました。

投稿画像もテキストもInstagramアカウントとほぼ同じですが、SNSの種類に合わせてハッシュタグを使い分けている細やかさが好印象です。具体的には「Facebook投稿にはハッシュタグはほぼ付けない」「Instagram投稿にはハッシュタグを20個前後付ける」という方針のようです。

まとめ

もうおわかりのとおり、まだFacebookは終わってはいません。しかし、すべての企業・団体がFacebookを使うべきというわけではありません。

繰り返しになりますが、「Facebookを活用すべきかどうかは、SNS活用の目的・対象・商材による」のです。

たとえば、みなさんの企業・団体がSNS上で情報を届けたい/コミュニケーションしたい対象が「30代以上のビジネスパーソン」「シニア」「コアファン」「投資家」「海外ユーザー」であるならば、Facebook活用も一度検討してみてはいかがでしょうか。

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