税理士ドットコムは、「インボイス」に関する実態調査を実施した。制度が始まる前の9月中旬に、フリーランスなどの個人事業主を対象として、インボイス登録の登録状況や賛否について聞いている。
9月時点で「インボイス登録済」は約3割にとどまる
まず、インボイス精度の登録状況を聞くと、「登録申請済み」と回答したのは33.8%にとどまった。未申請の事業者のうち、「申請する予定/今後の状況によっては申請する」が20.9%、「登録申請するつもりはない」が33.6%となっている。
登録申請をした理由としては、「登録しないと仕事が減りそうなため」が37.4%と最も多く、ついで「消費税の課税事業者である/これから課税事業者となる予定だから」が31.3%となった。
登録申請をしない理由としては、「課税売上高が1000万円以下だから」が8割以上という結果に。「消費税納税の負担が生じるから」「手続きや事務作業が困難」という理由も多く見られた。
個人事業主の約7割が「インボイス制度を中止して欲しい」
また、取引先から、インボイス発行事業者登録をしない場合の契約条件や価格に関する交渉があったかを聞くと、74.6%が「なかった」と回答。一方で、「あった」と回答した事業者の中には、「消費税相当分カット」「契約打ち切り」を通達されたという声も挙げられた。
インボイス制度に対する考えとしては、69.9%が「インボイス制度を中止して欲しい」と回答。「このまま進めて問題ない」と回答した人はわずか6.5%にとどまった。
調査概要
- 【調査方法】税理士ドットコムに登録している個人事業主を対象にウェブアンケートを実施
- 【調査対象】税理士ドットコムに登録のある個人事業主444名
- 【調査期間】2023年9月15日〜9月21日
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オリジナル記事:個人事業主の約7割が「インボイス制度を中止してほしい」と回答。登録済は約3割にとどまる【税理士ドットコム調べ】
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