ナイルが運営するスマホ関連メディア「Appliv」は、「写真加工」に関する調査結果を発表した。写真加工アプリの利用経験と無加工写真の共有経験がある10~20代男女605人が回答している。
無加工自撮りでも他人と共有、過半数の人が経験済み
まず全体に「無加工で共有した写真の内容」を聞くと、「自分の顔・身体を含む自撮り」362人、「家族や友人との写真(自分を含む)」346人、「食べ物」341人、「風景や景色」340人が上位だった。このあたりは無加工・加工あり関係なく、共有されることが多いジャンルだろう。また300人を超えていることから、過半数が無加工でこれらを共有していることがわかる。
「写真を加工しない理由」については「加工することが面倒に感じたため」284人が特に多く、「加工する時間がなくすぐに共有したかったため」168人、「加工する技術がないため」131人がそれに続く。“盛り”などといって加工やエフェクトを駆使した写真がZ世代には多いよう言われがちだが、実際には半分ほどの人が面倒と感じていた。また「加工写真のトレンドに飽き、自然な様子を共有したい」も70人と1割ほど存在する。
一方で「無加工の写真を他人と共有することに、抵抗感があるか」と聞くと、「とてもある」21.8%、「まあまあある」39.0%、「あまりない」24.1%、「とくにない」15.0%と、ある派がない派をやや上回っている。
そこで「どういった写真を加工する/しないのか」を聞くと、「SNSに投稿する写真」は44.1%が、「自分の顔・身体を含む自撮り」は41.3%が、「自分を含む家族や友人との写真」は33.2%が加工すると回答した。“不特定多数が見るか”がカギのようだが、加工しない1位は「学校やビジネス関連の資料」53.4%で特にプライバシーやセキュリティに配慮しているわけでもない。
Z世代で盛り上がる「BeReal」、半数が関心あり
こうした背景から“加工できない写真アプリ”として「BeReal」(ビーリアル)が最近注目を集めている。加工系の機能はいっさいなく、1日1回だけ写真を投稿できるのが特徴だ。
「BeRealの利用状況」を聞くと、「現在使っている」が29.3%と約3割。「過去に使っていた(現在は止めた)」の12.1%とあわせて、BeReal利用経験者は4割を超える。「これから使ってみたい」14.2%も存在する。
BeRealを現在使っている177人に「使う理由」を聞くと、「リアルな自分を見せられるから」42.4%が特に多く、「写真加工のプレッシャーから解放されるから」26.0%がそれに続いた。
調査概要
- 【調査対象】写真加工アプリの利用経験があり、かつ無加工写真の共有経験がある全国の10~20代の男女
- 【調査方法】インターネット調査(調査委託先:ジャストシステム)
- 【調査時期】2023年11月2日~8日
- 【有効回答数】605人
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オリジナル記事:写真加工はやっぱり面倒? “加工できない写真アプリ”「BeReal」に若者が関心を示す訳【Appliv調べ】
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