凸版印刷は、近距離無線通信(NFC)を使ってボトルなどの容器内の液体残量を非接触で検知する「NFCタグラベル」を開発し、8月から化粧品業界や医療・医薬品業界、酒類業界向けに全世界で提供を始める、と7月5日に発表した。ユーザーは中身の見えない容器の残量確認がスマートフォンで簡単にでき、導入企業は使用状況に応じて消費者に追加購入を誘導してカスタマーエンゲージメント(顧客との関係性)を高めるサービスを提供できる。
独自のアンテナ設計技術で、NFCタグラベルにNFCアンテナと容器内の液体を検知可能な回路を組み合わせた。専用装置は不要で容器表面に貼り付けたNFCタグラベルをNFCに対応したスマホで読み取り、容器内の静電容量から液体の有無や残量を検知する。ID情報を読み取り、演算による認証情報の取得で商品の真贋判定も可能。表示されたページにキャンペーン情報などのコンテンツを掲載できる。価格は1枚60円から(100万枚製造時)。
高級品のパッケージは意匠性や内容物保護で中身の見えない容器が多く、手軽な残量確認の手法が求められていた。企業側は商品購入後のユーザーの使用状況を獲得する手段がアンケートや購入データ追跡が一般的で、使用実態に即したデータを取得ができなかった。凸版印刷は偽造品・模倣品対策で高級ワインなどに採用された開封検知可能な「セキュアセンシングNFCタグ」を2017年1月から提供中で、その新ラインナップとなる。
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オリジナル記事:凸版印刷が中身の見えない容器の液体残量をスマホで検知する「NFCタグラベル」開発
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