博報堂は、生成AI(人工知能)を活用して生活者を深く理解するサービスプロトタイプを開発した、と3月22日に発表した。毎年7000人を調べる大規模生活者調査データベース「HABIT」と生成AI技術をかけあわせて7000タイプのバーチャル生活者を生成。HABITデータから生活者の基本プロフィール・価値観/意識・生活行動・消費行動・メディア消費・ブランド評価の情報を生成AIに読み込ませて7000タイプの生活者を再現した。
バーチャル生活者をつくりだすことで、価値観・バイアス、状況に左右されず、忖度のないリアルな意見やニーズなど「あらゆる人の本音」を聞き出すことを目指す。バーチャル生活者との対話から、商品・ブランドに関する感想や人間関係に関する悩みに耳を傾け、マーケティング・商品開発、組織づくり、アイディエーション(アイデア出し)、ワークショップなど多岐にわたる領域での活用を想定する。
本サービスでバーチャル生活者のインサイトやペルソナ、カスタマージャーニーの把握、時間や場所、コストに制約のないユーザーインタビューができる。メッセージアプリのようなやりとりでバーチャル生活者の感情を引き出すメッセージUIや、複数のバーチャル生活者同士の会話を観察するカンバセーションUIなど、生成AIの可能性を最大限に引き出し、利用者のイマジネーションを刺激するUI/UXデザインにも注力した。
生成AIを業務効率化やクリエイションのためだけでなく、イマジネーションのために活用する。各分野で存在感が増す生成AIを、博報堂のフィロソフィーのひとつの「生活者発想」を拡張するために活用し、DX(デジタル変革)本来の意味のデジタル技術で生活をより豊かにすることにつなげる思いで開発した。プロトタイプとして博報堂社内で試験的に利活用してブラッシュアップしたのち、対外的なサービス展開も見据えている。
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オリジナル記事:博報堂が7000のバーチャル生活者を生成、生活者を理解するサービスプロトタイプ開発
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