既存コンテンツを何度もリサイクル! 生成AIを駆使してSNS投稿案を大量生産しよう | 百戦錬磨のSNSマネージャーが手ほどき! 企業SNS活用の悩みに答えます

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yu-ta(ゆーた)26歳、会社員 PC.スマホ周辺機器やスマート家電など ガジェットを使って スマートな生活を送っています。 このサイトでは管理人おすすめの 最新の便利ガジェット情報や お得に買えるセール情報を中心に 発信しております。
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オーガニック運用・広告配信・危機管理など、企業のSNS活用のポイント、最新情報を、SNSマネージャー養成講座の講師陣「チーフSNSマネージャー」のメンバーが、それぞれの得意分野を中心に解説します。

今回は、SNSマネージャー養成講座運営代表を務める田村憲孝が回答します。

質問

SNS運用では「量より質」(投稿頻度)が重要だと聞きました。でも投稿するネタがないことによく悩まされます。どう対応すればよいでしょうか?

田村

SNSマネージャー養成講座でもX(旧Twitter)を運用するポイントとして、「質より量」を重視しています。特に上級SNSマネージャー養成講座では、課題として1日の投稿数を定め、期間内は継続してノルマをこなしていただいています。
では、なぜ量を重視するのか? ユーザーとの接触頻度を高めることによってもたらされるさまざまなメリットを享受できるためです。
今回はこうした悩みの解決策を考えていきましょう。

情報発信は何度も再利用すべし!

「投稿するネタがない」という悩みはよく聞きます。しかしあなたの会社にはおそらくウェブサイトがあり、そのなかにはブログ的なコンテンツをはじめさまざまな情報が発信されているはずです。サイトとは別にnoteのようなブログを利用されているケースもあるはずです。それらのコンテンツを活用し、Xだけでなく他のSNSにも投稿できるよう加工すると「ネタがない」問題を緩和できます。

通常ブログなどを更新すると、公開されたタイミングで自社のSNSアカウントなどから告知されます。しかしそのあと、よっぽど話題にならない限り再度自社アカウントで言及されることはありません。

でも、私はいつもこうお伝えしています。

何百文字何千文字書いた記事本文のなかには、いくつも切り口があるはずです。1回Xで伝えるだけでなく、あらゆるユーザーに伝わるよう、さまざまな表現でその記事の存在を伝えましょう。

この手法には、さまざまなメリットがあります。

  • 1つの記事を使って何度も投稿できるのでXなどのSNSで投稿頻度を確保できる。
  • 以前の表現では興味を持たなかったユーザーが新たに反応してくれる。
  • 記事へのアクセス数が増える。

再投稿を考えるのに「生成AI」を活用せよ

では、記事の表現を再構築する作業をどう進めればいいのでしょうか? 流れとしては、以下の手順となります。

  1. 対象となる記事全文の内容をチェックする。
  2. いくつかのパートに分ける。
  3. 分割したパートそれぞれについて、SNSに投稿できる文字数・文体にまとめる。
  4. 投稿する。

この作業ですが、2022年まではクライアントさんと協力して、本文をパートごとに切り刻み投稿案を作成していました。しかし今はAIがあります。ChatGPTやGeminiで瞬時に投稿案を作成できるようになっています。

具体的な作業を解説

本連載の前回記事を題材に、実際に一連の作業を進めてみましょう。

参照元
百戦錬磨のSNSマネージャーが手ほどき! 企業SNS活用の悩みに答えます

2023年10月から「ステマ」が法規制の対象に、今こそ確認すべき「SNSの本質」と具体的な対策

SNSをマーケティングに活用している企業担当者が特に注意すべきポイント、各SNSでの具体的な投稿パターンを解説。
小野寺翼(SNSマネージャー)4/22 7:007122

今回はChatGPT(有料版)を使います。まずプロンプトを入力します。今回はこのようなプロンプトを作成しました。投稿文を作成する前に、まず生成AIに記事の内容を把握させています。

  • この記事の内容を要約してください。
  • https://webtan.impress.co.jp/e/2024/04/22/46830
  • 内容によって5つから7つのパートに分けて表示してください。
  • 最終的にはパートごとの内容をXに投稿します。各パートの説明はできるだけ詳細に記載してください。
  • 出力は日本語にしてください。

このプロンプトを受けてAIが分類したパートがこちらです。

続いて投稿案を作成します。プロンプトは以下のとおりです。

  • サイト本文の各パートを掘り下げながらXに投稿できるよう加工してください。
  • パートごとに5つずつ投稿案を作成してください。
  • 1つの投稿案は日本語で280文字程度(範囲内でできるだけ多くの文字数)を使い、詳細な文章を作成してください。
  • すべての投稿案の最後に、サイトのURLを掲載してください。

「日本語で280文字」と指定したのは「140文字」と指定すると、英語ベースのAIはおそらく半角140文字と認識するため短い文章になってしまうからです。結果として、それなりに使えそうな投稿案を出力してくれました。

まとめ:AI案を“叩き台”にさらなる調整を

生成AIが多様な視点で記事を再構築してくれるため、今回のサンプルでは、さまざまなユーザーにアプローチできる投稿案が量産できました。

  • 法規制が導入されたことに興味がある人
  • そもそもステマとは何なのか改めて知りたい人
  • 法律自体は知っているが違反した場合に何が起こるのか知っておきたい人
  • この法規制による発信者(広告主)の責任を明確にしておきたい人

場合によっては、自社にとってふさわしくない表現、言葉足らず・文字足らずの投稿案なども出力されます。必ず人間による最終的な微調整をほどこしましょう。また、出力されたすべての案を投稿するわけではなく、内容によって取捨選択する作業も必要です。

しかしこの作業によって、1つの記事コンテンツを切り刻んでそのポイントを抽出し、大量のSNS投稿ネタを作成するという手間のかかる作業を自動的に行うことができます。SNS運用担当者さんにとって大きなメリットであることは間違いありません。

新しい記事だけでなく、過去の記事URLはそのままに内容をリニューアルし改めてSNSに投稿するなど、応用的にも活用できます。御社のSNS運用に役立ててみてください。

2020年より私たちは、「SNSマネージャー養成講座」という資格試験をスタートしました。SNSマネージャーの上位資格である上級講座では、実際に運用しているアカウントをサンプルにして、徹底的に運用目的とKPIなどの必要項目を掘り下げて企画書を作成するワークを実施しています。

この記事を読んで「理屈はわかったけど、実際自社のアカウントに当てはめるとピンと来ない。さてどうしたものか……」とお悩みのあなた。ぜひチャレンジを。

【SNSマネージャー養成講座 | 企業がSNSを効果的に運用して事業を進化させる講座】

タイトルデザイン、タイトルイラスト:995(Twitterアカウント
三度の飯より猫が好きなイラストレーター。ゆるくてかわいいイラストが得意です。

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