博報堂生活総合研究所は、日本・中国・アセアンの生活者のライフスタイルや行動に関する調査として、第2回「グローバル定点2024」を実施した。博報堂生活綜研(上海)、博報堂生活総合研究所アセアンと協働し、15~59歳の男女11,000人を対象に調べている。
日本は「自分の将来イメージが暗い」が圧倒的トップ
日本・中国・アセアンの8か国の中で、それぞれ最上位となった項目を見ていくと、日本は「自分の将来イメージは暗い」が40.0%にのぼり、圧倒的な1位だった。人口減少や超高齢化、物価高などの不安も多く、他国に比べて悲観的な人が多いようだ。
また、中国は「家庭生活よりも仕事を第一に考える方だ」が39.5%で最上位となった。仕事による安定した生活や収入の確保に関心が集まっている。
タイは「自由が欲しい」が37.8%でトップに。また、高度成長期の渦中にあるベトナムでは、「若者が主役の世の中だと思う」が最上位となった。一方、日本は13.3%にとどまり、他国よりも低い結果となった。
インドネシアは「経済的に余裕がある方だ」が84.6%で最上位に。幸福度や経済的余裕に関する回答が8か国で最も多い傾向だった。日本は24.8%となり、他国との差が見られた。また、フィリピンでは「円満な家族関係に満足している」が63.5%で1位となった。
マレーシアは「お金は命の次に大事なものだと思う」が32.0%で1位に。家族を経済的に守らなければならないという意識が強いようだ。シンガポールでは「昔に比べて妻に対する夫の力は弱まったと思う」が25.0%で最上位だった。
調査概要
- 【調査地域】日本(首都圏・阪神圏)、中国(北京・上海・広州)、アセアン(タイ・ベトナム・インドネシア・フィリピン・マレーシア・シンガポール)
- 【調査人数】11,000人(11エリア×各エリア1,000人)
- 【調査対象】15歳~59歳の男女(アセアン各国については、世帯収入による絞り込みも行った)
- 【調査期間】2024年1月15日~31日、2023年1月10日~31日(参考値)
- 【調査方法】インターネット調査
- 【実施・集計】H.M.マーケティングリサーチ Macromill China Insight, Inc.
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オリジナル記事:日本は「自分の将来イメージは暗い」が8カ国で圧倒的1位。「経済的余裕がある」は最下位【博報堂調べ】
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