アドビは、「確定申告のデジタル活用状況や帳票管理」に関する調査結果を発表した。確定申告の経験がある、2023年に確定申告を予定している会社員500人が回答している。
領収書や請求書などの帳票、まだまだ「紙の保管」が過半数
まず500人全体に「資料準備や申告作業が負担となっているか」を聞くと、「とても負担に感じる」37.9%、「どちらかというと負担に感じる」48.0%で、計85.9%が負担に感じていた。
続いて「領収書や請求書などの帳票をふだんどのように保管しているか」を聞くと、「紙のままファイルなどでまとめて保管」53.0%が最多、「特に決めていない」21.2%がそれに続いた。そのほか「写真で撮影してデータ保存」「PDF化してローカル保存/クラウド保存」「会計ソフトと連携させて保管」など、なんらかのデジタル化を行っていたのは25.6%だった。
領収書や請求書などを「紙書類」で管理している484人に「紙書類を減らしたいか」を聞くと、「とても思う」40.3%、「どちらかというと思う」48.3%で、9割近くがペーパーレス化を要望していた。それなのにできていない理由としては、「対応する時間がない」34.8%、「ソフトや機器購入に費用がかかる」25.2%、「何をしてよいかわからない」22.2%と、時間や知識の不足が理由としてあがっている。「OCR(光学文字認識)」を知らない・使っていない人も多いという。
これら会社員500人に「副業の実施率」を聞くと、副業している人は41.4%。「確定申告を行う理由」は「医療費控除を受けるため」29.2%、「副業等の所得合計が20万円を超えるため」25.4%、「寄付金(ふるさと納税)を受けるため」23.4%が上位だった。なお「確定申告の理解度」を問うと、「とても理解できている+どちらかというと理解できている」が副業者では79.7%だったのに対し、副業をしていない層の54.3%を大幅に上回った。
「確定申告の申請方法」について比較しても、「e-Taxを利用する(PC利用)+e-Taxを利用する(スマートフォン利用)」が、副業者は67.1%だったのに対し、副業をしていない層は49.5%とかなり下回っている。「マイナポータル連携」の利用予定では、副業者70.0%、副業をしていない層32.1%と、倍以上の差が付いた。やはり副業をしている人ほど、仕組みの理解やデジタル化が進んでいるようだ。
調査概要
- 【調査対象】確定申告の経験がある、2023年に確定申告を予定している20~59歳ビジネスパーソン
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2022年12月20日~26日
- 【回答数】500人
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オリジナル記事:確定申告のデータ保管、「紙で保存」がまだまだ主流でデジタル化している人は2割台【アドビ調べ】
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