MMD研究所は、「初めてスマートフォンを持つ子とその親に対する調査」の結果を発表した。MMD研究所は、2022年以降に子供に初めてスマートフォンを持たせた20歳~59歳の男女1,769人に事前調査を行い、本調査では1,000人から回答を得ている。
子供がスマホトラブルに巻き込まれた経験、小学生で4人に1人
まず事前調査(n=1,769)で「子供に初めてスマートフォンを持たせた学年」を聞くと、もっとも多かった回答は「小学6年生」14.9%、次いで「中学1年生」12.7%、「中学3年生」10.0%だった。中学生になったことを契機に記念としてスマホを与える親が多いイメージだったが、小学生時点の合計は半数を超え、近年は小学生時点でスマホを与える親が多数派であると判明した。
一方、2022年以降に子供に初めてスマートフォンを持たせた親(n=1,000)に「子供がスマートフォンを所持してからトラブルに巻き込まれた経験」を聞くと、20.1%が「ある」と回答し、2022年から3.9ポイント増加している。小中高別で見ると、小学生26.8%、中学生13.8%、高校生10.0%で、低年齢ほど多い。
「具体的なトラブル内容」では、「大幅な課金」「LINEなどでの友人関係」「不適切な写真のやりとり」が各14.9%で上位だった。一方これに対して親の25.9%は「何をすればよいかわからない」と回答している。
子供にお小遣いを渡す手段で「キャッシュレス」が増加
あわせて「子供にお小遣いを渡すときの手段」を聞くと、「現金」61.2%が最多ながら、「キャッシュレス」11.8%、「現金とキャッシュレスの併用」11.7%といった声があがった。2022年との比較では、「現金」3.1ポイント減少、「キャッシュレス」2.7ポイント増加、「現金とキャッシュレスの併用」1.3ポイント増加となっており、“お小遣いをキャッシュレスで”が浸透していることがわかる。
子供にお小遣いを渡している親(n=847)に「キャッシュレスでのお小遣いを送金したいか」を聞くと、「利用したい」18.5%、「やや利用したい」26.9%で、計45.4%で前年より増加している。
「ふだんの決済方法」を親子それぞれに聞くと、親は「現金」67.3%、「クレジットカード」66.2%、「スマホ決済(QRコード式)」39.4%が上位。子供は「現金」81.4%、「カード型の交通系電子マネー」15.0%、「スマホ決済(QRコード式)」11.7%で、実際には子供のほうが現金利用率が高い。
具体的に「利用しているQRコード決済のサービス」を聞くと、親子ともに「PayPay」が7割超えで圧倒的多数。親は「d払い」37.1%、「楽天ペイ」36.0%が上位、子供は「楽天ペイ」22.2%、「d払い」17.1%が上位だった。
「子供がスマートフォンのQRコード決済を利用していてよかったこと」では、「手持ちの現金がないときにお金の送金ができる」37.4%、「振込手数料がかからない」35.4%、「時間を問わず送金できる」31.3%が上位だった。その他にも、利用履歴を見られる、遠距離の親族でもお年玉などを受け取れるといった意見があがった。
調査概要
- 【調査対象】<予備調査>2022年以降に子供に初めてスマートフォンを持たせた20歳~59歳の男女、<本調査>2022年以降に初めてスマートフォンを持った子がいる親
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2022年12月26日~12月27日
- 【有効回答数】<予備調査>1,769人<本調査>1,000人
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オリジナル記事:管理しやすい? 子供のお小遣いを現金ではなくキャッシュレスで渡す親が1割超える【MMD研調べ】
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