月刊総務は、「総務のDX」に関する調査結果を発表した。全国の総務担当者145人がアンケートに回答している。前回調査は2022年4月。
これからデジタル化したい業務、1位は「社内問い合わせ対応」
まず「自社のDX推進度をどのように評価するか」を聞くと、「とても推進されている」7.6%、「やや推進されている」22.1%となり、取り組みが足りていないと感じている人が7割超だった。
「DX推進における課題」を聞くと、「従業員のリテラシーが足りない」60.7%、「対応できる人材がいない」54.5%と、人材に関する課題が引き続き上位を占めた。また「DX推進に割く時間がない」が前回調査より大幅に増えている。逆に「コストがかかる」という回答は、前回調査より減少を見せた。
すでにデジタル化されている業務では、「入退社・勤怠管理」73.8%、「給与・経費計算」66.2%、「請求書・契約書」49.0%が上位だが、「これからデジタル化したい業務」では、「社内問い合わせ対応」46.2%、「文書管理」44.1%、「請求書・契約書」41.4%が上位となった。
人工知能(AI)の「ChatGPT」について、「自社の業務でChatGPTを使用しているか」を聞くと、「とても利用している」2.8%、「やや利用している」18.6%と、計21.4%が利用中と回答した(145社中31社)。具体的に使用している業務では、「資料・文章の校正」54.8%がもっとも多く、「情報収集」51.6%、「企画・アイデア出し」51.6%が特に多かった。文書作成やカスタマーサポートはまだまだこれからのようだ。
収集したデータを分析できている総務は3割以下
「総務で収集しているデータ」を聞くと、「勤怠(残業時間など)」61.4%でもっとも多く、「社用車」40.7%、「セキュリティ(ログデータやアクセス制御など)」38.6%が上位。
「収集しているデータを分析できているか」については、「とてもできている」0.7%、「ややできている」23.4%で、7割以上ができていないと考えていた。なおその理由については、「業務に充てる時間がない」58.2%、「知識・スキルが足りない」56.4%が上位だった。
「収集しているデータを有意義に活用できているか」を聞くと、「とてもできている」0.7%、「ややできている」20.0%で、さらに数値が低下した。
調査概要
- 【調査対象】『月刊総務』読者、「月刊総務オンライン」メルマガ登録者他
- 【調査方法】自社調査(Webアンケート)
- 【調査時期】2023年8月3日~24日
- 【有効回答数】145件
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オリジナル記事:総務のDX、資料・文章の校正や情報収集で「ChatGPTの業務使用」が徐々に定着【月刊総務調べ】
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