花王の「仮想人体生成モデル」をMILIZEが開発予定の「AI健康可視化ツール」に活用

2022.10.20

健康につながる行動変容を促すため将来の医療費を推計して可視化、API経由で提供

花王と、AI(人工知能)・ビッグデータサービス事業のMILIZE(ミライズ)は、花王の「仮想人体生成モデル」をMILIZEが開発予定の「AI健康可視化ツール」に活用する取り組みを行うことで合意した、と10月19日発表した。AI健康可視化ツールは、健康につながるような行動変容を促すため、将来の医療費を推計して可視化する。2023年の提供開始を目指す。

健康診断のデータや健康につながる毎日の行動・体の情報を入力すると、その健康状態や行動情報をおカネに換算して表示し、医療費を推計する。毎日の行動・体の情報は歩数、体重、睡眠時間、運動量、健康食品の摂取、ライフスタイルの変更など。仮想人体生成モデルを使い、行動、習慣、体の状態の中から病気に関連する可能性の高い項目を推定する。

仮想人体生成モデルは1600以上の項目を網羅的に備え、どのようなパターンで現れるかを示す統計モデル。食事、運動、睡眠などライフスタイルや性格の傾向、好み、ストレス状態、月経など日常生活で関心の高い項目も含む。AI健康可視化ツールは、健康データを保有する企業や、ヘルスケアのアプリ・ウェブサービスを展開する企業にAPI経由で提供する。