電通PRコンサルティングの企業広報戦略研究所は、「第8回 魅力度ブランディング調査」を実施した。本調査は2016年から毎年行っており、生活者が企業のどのような活動に魅力を感じているのか、全国1万人を対象に調べている。
解決してほしい社会課題「賃上げ・値上げ対策」が上位を占める
まず、解決優先度の高いソーシャルイシュー(社会課題)について聞くと、1位「賃上げ」34.4%、2位「物価高騰による食料品の値上げ」28.1%、3位「物価高騰による、食料品以外の値上げ」27.1%と、経済的な課題が占めた。一方で、各企業に解決を期待する問題では、「日本の科学技術力低下」「労働環境の改善」が上位にランクインした。
プロット図にすると、環境問題に関するイシューが注目を集めている一方で、「賃上げ」や「長時間労働・過労死」といった生活や労働にまつわるイシューの解決が強く求められていることがわかった。
また、各企業が取り組んでいるソーシャルイシューと、その企業の魅力度には正の相関性があり、特に強い相関が見られたのは「賃上げ」「産休・育休制度」「労働環境の改善」だった。
SNSで企業に好感をもつ人が増加、20代では過半数が「X」を情報源に
企業の魅力をどのようなところで感じたかという質問では、商品・サービスの購入や社員・店員を通した「リアル」が49.5%と最も多かった。また、5つのカテゴリのうち「ソーシャルメディア」のみ割合がやや増加していた。
具体的にどのソーシャルメディアで魅力を感じたかを聞くと、1位「YouTube」46.9%、2位「X(旧Twitter)」39.2%、3位「Instagram」31.3%の順に。企業のブランディングにおいて、動画コンテンツの重要性が高まっているようだ。
年代別で見ると、30代~50代ではいずれも「YouTube」「X(旧Twitter)」「Instagram」が上位3つを占めた一方、20代のみ「X(旧Twitter)」が57.7%でトップだった。また、60代では唯一「LINE」がランクインした。
調査概要
- 【調査対象】全国の20~69歳の男女 計10,000人※20業界(200社)のいずれかに魅力を感じている人(各業界500人)。
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査期間】2023年7月14日~7月24日
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オリジナル記事:解決してほしい社会問題1位は「賃上げ」。労働問題に取り組む企業は魅力度が高い?【電通PRC調べ】
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