ライボの調査機関であるJob総研は、「2023年 誹謗中傷の意識調査」の結果を発表した。誹謗中傷の被害・加害経験、その理由、誹謗中傷の改善可否、発生しやすい環境などに対して、社会人男女1,216人が回答している。
やったことある誹謗中傷「何気なく反応」が最多だが、やられたほうはもっと傷ついている
ネットでの誹謗中傷は減少傾向にあるが、インフルエンサー・芸能人・企業によっては、事実によらない誹謗中傷が続くケースも後を絶たない。最近ではジャニーズや統一教会を巡る反応に過剰な言説が多数見受けられる。
この調査において、まず「誹謗中傷に気をつけているか」をまず聞くと、「気をつけている派」=「とても気をつけている:26.8%+気をつけている:31.4%+どちらかといえば気をつけている:18.3%」で76.5%と大多数を占めた。一方「誹謗中傷の制御が匿名では困難か」を聞くと、「思う派」=「とても思う:28.3%+思う:26.5%+どちらかといえば思う:20.5%」とこれも同程度だ。
SNSでの誹謗中傷を以下の5段階で分類し、「どこからが誹謗中傷か」を改めて聞くと、「レベル1:批判に対して受け手の存在を考えずに何気なく反応」が32.6%で最多。そしてレベル1の誹謗中傷についてやったことがあると思うかを全体に聞くと、「あると思う」という人が4割を超えた。
誹謗中傷に気をつけている人が7割でも、匿名では防げないという人が7割、実際にやってしまった人が4割ということがうかがいしれる。
レベル2:批判(発信)に対して単発でネガティブな反応
レベル3:批判(発信)に対して複数回(連続的に)ネガティブな反応
レベル4:誹謗中傷と認識して単発で個人を攻撃
レベル5:誹謗中傷と認識して複数回(連続的に)個人を攻撃
誹謗中傷をしたと思うと回答した494人に、その理由を聞くと「憂さ晴らし」19.8%が最多で、「匿名性による罪悪感の希薄」19.2%、「集団(2名以上)による罪悪感の希薄」18.4%が上位。そして「加害と仕事のストレスの関係有無」を聞くと「関係していた派」52.4%と半数を超えた。仕事のストレスを理由にする(理由になると考えている)人が多いのは危険と言える。
一方全体に「誹謗中傷を受けた経験の有無」を聞くと「ある派」は40.7%。レベルでは「レベル2:発信に対し単発でネガティブな反応」が30.5%で最多だ。
なお「意識的に改善可能か」を聞くと「そう思う派」が70.0%と多数。誹謗中傷が起きやすいと思う環境では「匿名環境」50.4%、「政治・性・人種・宗教に関連する環境」35.4%、「有名人のアカウント内」26.3%が上位だった。
調査概要
- 【調査対象】現在職を持つ20~50代社会人男女
- 【調査方法】インターネット調査。JobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
- 【調査時期】2023年10月18日~23日
- 【有効回答数】1,216人
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オリジナル記事:誹謗中傷「実際にしたことある」4割超える、「匿名だと防止困難」という人はどれくらい?【ライボ調べ】
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