ナイル(マーケティング相談室)は、アクセス解析ツール「Googleアナリティクス4プロパティ」(GA4)の使用感に関する調査結果を発表した。全国のデジタルマーケティング従事者332人が回答している。
GA4使用理由は「流入数、CV観測のため」「流入経路やランディングページ観測のため」
まず全体に「GA4の利用状況」を聞くと、現在利用中だったのは61.7%。一方「以前利用していたが、現在は利用していない」という層が20.8%(69人)存在した。
そこで、この69人に「現在利用していない理由」を聞くと、「難しいから」68.1%が圧倒的に多く、以下「必要なくなったから」31.9%、「使い方がわからないから」8.7%、「別のツールへ移行したから」2.9%といった理由があがった。従来のGoogleアナリティクス(UA)を使い続けているマーケターが多いと推測される。
GA4を現在利用中の205人に「GA4の利用目的」を聞くと、「流入数、CV観測のため」43.1%、「流入数、CV観測に加えて、流入経路やランディングページ観測のため」40.0%が2トップで、これら2つを合わせて「施策出しの材料」にしている層が残りを占めている。
さらに「GA4の使い心地」を聞くと、「使いやすい」60.0%、「とても使いやすい」24.9%と、好評をもって迎え入れられている現状が判明した。
これらを踏まえGA4を「使いやすい」「使いにくい」と感じる理由を、自由記述で利用者に聞くと、「使いやすい」理由では、以下のような声があがった。やはりデータ観測のしやすさをあげる人が多いようだ。
- Webとアプリを横断した分析が可能になった。
- スクロール率、離脱クリック、サイト内検索の計測を設定できる。
- 「探索機能」を利用しプレスリリースなどにどのくらいの効果があったか、なかったかなどの分析がしやすい。
- 以前より細かく定量数値で見られて、より具体的な分析がしやすくなった。
- データ計測の設定が容易。オンオフの設定だけで計測が可能になる。
- 分析されたものが可視化される
- 見やすい。求めているものを検索しやすく出てきたものも見やすい。
一方で、「使いにくい」理由では、以下のような声があがったが、今後解消される可能性もあるため、つねに最新情報を収集することが重要だろう。
- Googleサーチコンソールとの連携ができない。
- 以前まであったセグメントがなくなった。
- コンバージョンを計測するためにイベントを作成する必要がある。
調査概要
【調査対象】全国の20代~40代 デジタルマーケティング従事者
【調査方法】自社調査(インターネット調査)
【調査時期】2022年9月
【有効回答数】332人(20~29歳33.6%、30~39歳49.5%、40~49歳16.8%。会社員66.9%、公務員4.8%、自営業4.8%、経営者・役員3.3%、自由業3.0%)
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オリジナル記事:調査であがった「GA4が使いやすい・使いにくい理由」、それぞれの意見を大公開!【ナイル調べ】
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