クロス・マーケティングは、「AIに関する調査(2023年)」の結果を発表した。全国47都道府県20~69歳の男女1,100人がアンケートに回答している。
ChatGPTあるいはStable Diffusionといった、「テキスト入力で回答を生成させるAI(人工知能)」が、ここ最近急速に注目を集めている。その進展は“1日単位で産業革命・情報革命が起きている”と言われるほどだ。一方で、「マップの道案内」や「翻訳サービス」、「マッチングアプリ」「ロボット接客」などにも従来からAIは採り入れられている。本調査ではAIの利用状況や信頼度をサービスごとに質問した。
AIを使った機器やサービス、信頼度にかなりの差
「使ったことがあるAI・人工知能の機器やサービス」を聞くと、「あてはまるものはない」とした人が4割と多いが、残る人たちはなんらかのAIを使ったことがあった。内訳では「マップの道案内」37.6%、「翻訳サービス」31.2%、「音声アシスタント」29.3%がトップ3だった。
あわせて「AI・人工知能を使った機器やサービスを信頼しているか」を聞くと、各サービスで信頼度に差があることがわかった。
まず「マップの道案内」は「信頼できる29.0%・信頼するか迷う7.1%」と21.9ポイント差で信頼を集めていた。「翻訳サービス」は「信頼できる22.3%・信頼するか迷う17.8%」、「音声アシスタント」は「信頼できる21.5%・信頼するか迷う13.1%」と差は小さいが信頼が上回る。
一方「自動車の自動運転」はかなりの人が懐疑的で、「信頼できる3.7%・信頼するか迷う24.5%」と、マイナス20.8ポイントで信頼されていなかった。「マッチングアプリ」、さらに現在盛り上がっている「画像生成AI」「文章生成AI」も懐疑的な人が多数派だと言える。
また一般論として「AIに対して感じること」を聞くと、「信頼しすぎないようにしたい」26.4%が最多で、慎重姿勢がみられる。特に年代別だと60代で37.3%にのぼるという。ただし「人手不足解消につながりそう」「使ってみると便利」という意見も多かった。
調査概要
- 【調査対象】全国47都道府県20~69歳の男女
- 【調査方法】インターネットリサーチ
- 【調査時期】2023年2月24日~25日
- 【有効回答数】本調査1,100サンプル
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