23卒の初任給、約7割の企業が「全学歴引き上げ」。大卒の平均上昇額は9,523円【労政研調べ】

調査/リサーチ/統計
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2023年度の新入社員、初任給速報。大卒の平均は22万5,686円。

労務行政研究所は、2023年4月の新卒入社者の初任給についての調査を実施した。4月11日までにデータを得られた東証プライム上場企業157社について、速報集計の結果を発表する。

2023年卒の初任給、約7割の企業が「全学歴引き上げ」

初任給の改定状況

まず、東証プライム上場企業の全産業(157社)で、初任給を全学歴引き上げた企業は70.7%となった。2022年度速報集計時の41.8%と比べ+28.9ポイントと、大きく上昇​している。

2023年度決定初任給の水準および同一企業における上昇額、上昇率

また、学歴別の初任給水準は、大学卒22万5,686円、大学院卒修士24万3,953円、短大卒19万5,227円、高校卒18万3,388円となった。

2023年度学歴別 決定初任給の改定状況

学歴別に改定状況をみると、大学卒では約7割が、高卒・短大卒・院卒では約8割が「引き上げ」となった。

2023年度学歴別 決定初任給の上昇額分布

引き上げた場合の上昇額としては、大学卒では「10,000円台」が18.6%で最も多く、平均上昇額は9,523円となった。

調査概要

  • 【調査時期】3月下旬に調査票を発送、併せて電話による取材も行い、4月11日までに回答のあった分を集計。
  • 【調査対象】東証プライム上場企業1784社のうち、回答のあった157社を集計。
  • 【調査項目】2023年度の賃金見直しによって確定された2023年4月入社者の決定初任給(学歴別)。なお、初任給は原則として時間外手当と通勤手当を除く、諸手当込みの所定内賃金である。
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