イヤホンやヘッドホン、スピーカーなどを数多く手掛ける中国の音響メーカー「EDIFIER INTERNATIONAL」。
実は20年ほど前からあるちょっとした老舗音響メーカーなのですが、そんなEDIFIERより発売された最新のワイヤレスイヤホン「EDIFIER NeoBuds Pro 2」をメーカーさんのご厚意で提供していただけることに。
そしてこの「EDIFIER NeoBuds Pro 2」ですが、”2”という名前の通り、独自のアクティブノイズキャンセル機能やヘッドトラッキングによる360°空間オーディオ、LDAC・LHDCに対応するなど、前モデルよりも圧倒的に進化しています。
今回は、そんな「EDIFIER NeoBuds Pro 2」を1ヶ月みっちり使い込んだレビュー記事になります。
文量が多く読むのが大変かもしれませんが、おすすめポイントやメリット・デメリットについても詳しくご紹介しているので、参考にしていただけると幸いです。
EDIFIER NeoBuds Pro 2 の特徴・スペック
「EDIFIER NeoBuds Pro 2」は、10月24日に中国の音響メーカーであるEDIFIERから発売された最新ワイヤレスイヤホン。
特許技術である「次世代型ワイドバンドマルチチャネルANC」を搭載することによって、最大3種類のノイズキャンセリングモードを使用することが可能です。
また外音取り込みモードも充実しており、最大3種類から選択可能。
加えてヘッドトラッキング機能を用いた「360°空間オーディオ」にも対応しているにも関わらず、定価はなんと19,990円とかなりコスパの高いワイヤレスイヤホンとなっています。
カラーラインナップはブラック・アイボリーホワイトの2種類。今回、僕はアイボリーホワイトを提供して頂きました。
詳細なスペックについては以下の通りです。
製品名 | EDIFIER NeoBuds Pro 2 |
ANCの種類 | ワイドバンドマルチアクティブノイズキャンセル(WBMANC) |
ノイズ低減レベル | 最大-50dB |
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.3 |
外音取り込みモード | 対応 |
対応プロファイル | A2DP, AVRCP, HFP |
対応コーデック | LDAC, LHDC, SBC, AAC |
ドライバー情報 | Knowles社製の高性能バランスドアーマチュア(BA型)ドライバー + 10mm 大口径多層振動板ダイナミックドライバー |
最大再生時間 | 【ANC ON】 イヤホンのみ:約4時間 ケース併用:約16時間 【ANC OF】 イヤホンのみ:約5.5時間 ケース併用:約22時間 |
イヤホン充電時間 | イヤホン:約1時間 ケース:約1時間 |
重量 | ケース:約5.6g ✕ 2 イヤホン:約49.2g |
防水・防塵規格 | 防水:IP54 |
LDAC / LHDCにも対応しているので、スマホによっては超高音質で聴くことができます。
EDIFIER NeoBuds Pro 2 のメリット・デメリット
EDIFIER NeoBuds Pro2 のメリット・デメリットは以下の通りです。
- 気持ちよく音楽を聴けるドンシャリ音質
- ノイズキャンセリングの性能はこの価格帯で最高クラス
- アプリを使用することで細かいカスタマイズが可能
- 細かなギミックがオタク心をくすぐる
- イヤーピースの種類が豊富
- 付属するミニバッグが可愛い
- イヤホン本体のタッチコントロールが微妙
- ワイヤレス充電には非対応
EDIFIER NeoBuds Pro 2 詳細レビュー
では、ここからは各ポイントに分けて「EDIFIER NeoBuds Pro 2」についてレビューをしていきます。
まずはパッケージ・デザインについてです。
パッケージ・デザイン
こちらはパッケージになります。
開封すると、早速イヤホン本体とご対面。
このイヤホンの下に付属品などが収納されている形になります。
こちらが付属品。
左からイヤーピース、USB-A to USB-C充電ケーブル、取り扱い説明書✕2、付属するミニナイロンバッグです。
イヤホンに最初から装着されているものを含めると、イヤーピースは6組付属しています。
使用者の耳の形状に細かく合わせることができる点はなかなか良いと思いますね。
こちらは取り扱い説明書で、日本語にもしっかり対応済みです。
充電ケーブルは先程も言った通り、USB-A to USB-Cの形状となっています。
こちらは付属するミニバッグです。
ミニバッグと言うよりも、巾着袋といった表現のほうが正しいかもしれませんね。
持ち運ぶ際はこれに入れれば、傷や汚れがつくことはないと思います。
本体デザイン
こちらはケースのデザイン。
全体的に丸みを帯びていて、やわらかい感じのデザインですね。ぽてっとしていてかわいい。
こちらがイヤホン本体のデザイン。
意外にゲーミングイヤホンっぽいデザインですが、かといって主張が激しくてファッションに合わないということもないので、そう気にする必要はないかなと思います。
EDIFIER NeoBuds Pro 2 のサイズ感
EDIFIER NeoBuds Pro 2 の大きさはこんな感じ。
いわゆる”うどん”の部分がAirPods Pro よりも若干長いです。
装着したときに邪魔になりそうだな〜と思っていましたが案外そうでもなく、逆にNeoBuds Pro2はイヤホンを直接タップしてコントロールをするタイプのため、この部分が長いおかげで誤操作を起こしにくいと感じますね。
専用アプリでより多くの機能が使用可能に
NeoBuds Pro2 は前モデルのNeoBuds Pro と同じく、「Edifier Connect」アプリに対応。
このアプリを使用することで、ノイズキャンセリングモードの切り替えやゲーミングモード、空間オーディオやサウンドエフェクトなど様々な機能を利用することができます。
また、アプリを使えばユーザーマニュアルやタップ感度の設定変更、イヤホンを探す機能など便利な機能も。
「睡眠音楽」機能が面白い
Edifier Connect とNeoBuds Pro 2 をリンクさせると、何やら「睡眠音楽」なるものが。
タップしてみると32種類もの音源が表示され、川、水、鳥の声など基本的な音源から「赤ちゃんが猫と遊んでいる音」、「3D SoundScape」といったα波を意識したようなデジタルな音源まで様々。
個人的に気に入っているのはこの「Water drips」と「Rain in forest 2」で、アプリ内の音源の中でも音質が良いです。
一応「睡眠音楽」と表示はされていますが、集中したいときやリラックスしたいときに使うのも良いと思います。
ただ少し残念なのは音源が短いことで、大体どの音源も5分以内に終わってしまいます。
ループ再生もできるのですが、1つの音源の長さがもう少し長いとよりリラックスできるかなと感じましたね。
この辺はアップデートに期待、といったところでしょうか。
音質評価
NeoBuds Pro 2 の音質は結構ドンシャリ目。
音の出方の感じは低音域>高音域>中音域ですね。
ただ中音域が削られすぎているわけではなく、どちらかと言えば低音域を支えるように中音域が鳴るといった感じでしょうか。
低音の表現の幅はかなり深く、立体的かつずっしりとした質感の音で、そしてそれを支えるかのような中音域に、ボーカルの声やギター、ドラムのシンバルなどの高音域がキレ良く鳴るため聴いていて非常に気持ち良いサウンド。
個人的には、呪術廻戦OPの「青のすみか」などのJPOPや、低音と高音の差がはっきりしているKPOPなどと相性が良いと思います。
空間オーディオの評価と使い心地
NeoBuds Pro 2 にはヘッドトラッキングを利用した空間オーディオ機能が搭載されています。
しかも、音楽だけに縛られることなくゲームやYouTube、NetflixやAmazon Primeなどの動画配信サービスでも有効。
前を向けば正面から、後ろを向けば背面からしっかりと音がついてきます。
しかしトラッキング性能はとても優秀、というわけではなく頭を少し動かしただけでもかなりズレます。
精度で言えば、正面から右に向いてまた正面に戻ると大体3〜4°ほどズレる感じですね。
また、ミュージックモードやゲームモードと比べると全体的にモヤッと音がこもる感じになり、明瞭感があまり感じられません。
ただ、聴いている音楽や音がグワッと立体的に広がる感覚はとても面白いため、これはこれで良いのではと思います。
ノイズキャンセリング機能の種類と使い心地
NeoBuds Pro 2 では、高ノイズキャンセル・中ノイズキャンセル・低ノイズキャンセルの3種類のノイズキャンセリングモードを選択することができます。
NeoBuds Pro 2で選択できるノイズキャンセルモード |
高ノイズキャンセル |
中ノイズキャンセル |
低ノイズキャンセル |
どのノイズキャンセルモードもクオリティが高く、ノイズキャンセルの強さ自体も結構強めな印象。
ただ、高・中・低と段階的にノイズキャンセルが選択できるようになっているので、自分に合ったノイズキャンセルの強さを選択できるのは良いポイント。
またノイズキャンセルの種類としては、ギュッと空間が圧縮されているような息苦しいノイズキャンセルではなく、自分の周りをベールでまとったような優しい感じのノイズキャンセル。
長時間使用しても疲れにくいので、作業や勉強のときに使用すると良いオトモになると思います。
外音取り込みモード(アンビエントサウンド)の種類と使い心地
NeoBuds Pro 2 では、ボーカルエンハンス・バランス・バックグラウンドの3種類の外音取り込みモードを選択することができます。
NeoBuds Pro 2で選択できる外音取り込みモード |
ボーカルエンハンス |
バランス |
バックグラウンド |
人の声や周囲の環境音の取り込み方は結構自然ですが、「サーッ」といったホワイトノイズが少し目立つ感じです。
外音取り込みの感覚としては、イヤホンをつけていないかのような自然な外音取り込みではなく、あくまで「音を取り込んでいる」というのがはっきりわかる感じの外音取り込みですね。
ただ大半の方は不満を覚えることなく使えるほどのクオリティなので、特に懸念する必要はないと思います。
タップコントロールの評価
NeoBuds Pro 2 では、イヤホン本体のコントロールにタップ式を採用しており、僕の場合だとタップの正確さに関しては申し分なく良く反応してくれます。
ただ、人によってはタップ式だとうまくコントロールできない方や、特に運動時だとタップをしたときの衝撃でイヤホンがズレてしまう方がおられるかもしれませんね。
また、タップをする時は一瞬とは言えイヤホンが耳が圧迫される感覚がどうしてもあるため、それが気になる方は注意が必要かもしれません。
タップ感度は3段階で調整が可能
タップ感度に関しては、低・中・高の3つから選択可能です。
僕の環境では、「低」だと僕のタップが強すぎて反応しないことが多かったため「中」に設定しています。
試しに友人何人かにも協力してもらったところ、女性は「低」でも十分に反応していました。
なので男性は「中」、女性は「低」もしくは「中」に設定していれば操作感に不満を覚えることは少ないと思います。
ハイレゾ再生では空間オーディオを利用できないため注意
NeoBuds Pro 2 はLDAC / LHDCのハイレゾ再生に対応していますが、ハイレゾ再生をONにしていると空間オーディオは利用できません。
ハイレゾ再生と空間オーディオは併用できない仕様になっているため、空間オーディオを利用したい場合はハイレゾ再生をOFFにする必要があります。
NeoBuds Pro 2 の音質が良いがゆえに、ハイレゾ再生と空間オーディオが併用できないのは残念だと感じました。
「EDIFIER NeoBuds Pro 2」レビュー 。 | 次世代ノイズキャンセル搭載の高音質ワイヤレスイヤホン。 まとめ
今回は、EDIFIERより発売された最新のANCワイヤレスイヤホン「EDIFIER NeoBuds Pro 2」をレビューしました。
ノイズキャンセルモードや外音取り込みモードが各段階で細かく調節でき、加えて空間オーディオやゲームモード、ハイレゾ再生にも対応としているというこの機能の充実っぷり。
この価格帯で、ここまで機能が充実しているANCワイヤレスイヤホンはそうないと思います。
また、ノイズキャンセルや外音取り込みモードの完成度も高く、手持ちのハイエンドワイヤレスイヤホンと比較してもあまり遜色がないところも驚きでした。
もちろん、19,990円という価格が安いかと言われればそうとも思いませんが、買って後悔はしない製品だと思いますね。
ちなみに11月27日の時点では、AmazonとEDIFIER公式サイトで定価より20%OFFの15,990円で販売されています。
4,000円となかなかの割引が入っているので、気になった方は一度チェックしてみてくださいね。
最後までご愛読いただきありがとうございました。
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