博報堂で女性の意識に関して調査・研究してきた「博報堂キャリジョ研プラス」は、「ジェンダーバイアスに関する生活者意識調査」を実施した。女らしく・男らしくといったジェンダーバイアスによる生活者の悩みの実態を調べている。
女らしく? 男らしく? 自身のなりたいイメージとはギャップ
まず、「男らしい/女らしい」と思うイメージを聞くと、男らしさは「強い・タフである」「頼りになる」「勇敢である」、女らしさは「優しい」「周囲に気遣いができる」「見た目に気をつかう」が上位となった。
一方で、自分がなりたいイメージ・性格をきいたところ、男女ともに「経済力がある」「決断力がある」などが挙がり、ギャップが浮き彫りとなった。
また、「個人的に男らしくありたい/女らしくありたい」と思うのは年代問わず6割前後となったが、「男性は男らしくあるべき/女性は女らしくあるべき」については若年層ほど低い傾向が見られた。
20~30代の4割弱が「性別に関する“らしさ”で嫌な思いをした」
「男らしく/女らしくあるべきという考え方によって嫌な思いや体験をしたことがある」という人は男女ともに約3割で、特に20代~30代においては4割弱と比較的高くなっていた。
また、「男らしさ」や「女らしさ」といった役割について、「降りたいが実際に降りるのは難しい」と感じる人が39.1%と、葛藤を抱えている人が多いことがわかった。理由としては、「社会や世間の考え方」「身の回りの人・環境の期待や制約」などが上位となった。
「子どもには女らしさ・男らしさを押しつけたくない」が7割弱
自分の性別に関わる「らしさ」を見聞きした接点について聞くと、男性は「父親」、女性は「母親」がトップとなった。また、「雰囲気などでなんとなく」「テレビ番組、コンテンツ作品で」という声もあった。
一方で、「自分の子供に対して、なるべく『男だから』『女だから』などと言わないようにしている」と回答した人は7割弱となり、次の世代に「らしさ」を押しつけない意識が見られた。
調査概要
- 【実施期間】2023年9月11日(月)~9月12日(火)
- 【調査手法】インターネットリサーチ
- 【調査地域】全国
- 【調査対象】スクリーニング調査・本調査ともに15歳~69歳男女 ※本調査は「男性」「女性」「その他」「答えたくない」という選択肢のうち、前二者を回答した人のみ聴取
- 【回答数】スクリーニング調査:10,000 名 本調査:1200 名(男女5歳刻みでそれぞれ50サンプル、10代は男女とも100サンプル)
- 【調査主体】博報堂キャリジョ研プラス
- 【調査実施機関】ディーアンドエム
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オリジナル記事:女らしさ・男らしさはもう古い? 7割弱の人が「子どもに性別による役割を押しつけたくない」【博報堂調べ】
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