欧州連合(EU)で、アップルやグーグルなどのビックテックを規制するデジタル市場法(DMA)が7日(現地時間)にスタートした。欧州委員会が2023年9月に指定したApple、Alphabet、Meta、Amazon、Microsoft、ByteDanceの6社は「ゲートキーパー」と指定され、DMAの義務の遵守が求められる。
DMAでは、「検索」、「オンラインマーケットプレイス」、「アプリストア」など指定された、各社の22のコアプラットフォームサービスに、デジタルサービスの開放性の確保を求める。遵守できない場合、その企業の全世界売上高の10%を上限に制裁金を科す。
ゲートキーパー各社は、自社のアプリストアやサービスの開放を求められ、ユーザーに選択肢を与えることが要求される。対象のコアプラットフォームは、OSがAndroid、iOS、Windows、ブラウザがChrome、Safari、SNSがTikTok、Instagram、Facebook、Linkedin、ビデオ共有がYouTube、検索はGoogleなど。
例えばAppleは、DMA施行に先立って欧州のiOS 17.4で、iOSアプリをApp Store以外のアプリストアでも提供できるようにしている。また、ゲートキーパー各社は、コンプライアンスレポートの公表が義務付けられる。
なお、Appleのメッセージングサービス「iMessage」、Microsoftの検索エンジン「Bing」、ウェブブラウザ「Edge」などは対象外となっている。
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オリジナル記事:欧州のビッグテック規制「デジタル市場法(DMA)」開始
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