55億件の広告をブロック・削除、生成AIの普及で不正広告が増加、「Gemini」で検知
米国Googleは、インターネット広告の安全性に関する2023年の報告書「Ads Safety Report 2023年版」を3月27日公表した。ポリシーに違反するとして掲載をブロックするか削除した広告は前年から3億件増え、55億件に達した。生成AI(人工知能)の普及で不正広告が増える中、自社の生成AI「Gemini」で検知技術を高めた。
ブロック・削除した55億件の広告のうち最も多かったのは、マルウエア(悪意あるソフト)を含むコンテンツの宣伝など広告ネットワークの不正利用広告で、10億4000万件だった。詐欺行為は2億650万件あり、生成AIによって制作が容易になったディープフェイク(偽画像・偽動画)を使用した新たな不正行為が増加していた。
ポリシー違反で停止した広告主アカウントは前年のほぼ2倍にあたる1270万件。不適切なコンテンツを含んでいるとして21億を超えるサイト運営者のページで広告の配信をブロックするか制限した。継続的な違反や重大な違反への取り組みも強め、39万5000を超えるサイト運営者に、サイト全体に対する広範な措置を取った。
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オリジナル記事:Googleがネット広告の安全性に関する報告書「Ads Safety Report 2023年版」を公表
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