セキュリティソフト「Internet SagiWall」(詐欺ウォール)を提供するBBソフトサービスは、2023年版のインターネット詐欺リポートを発表した。詐欺ウォールを利用しているユーザーのアクセス数値を集計し、詐欺サイトの動向を分析した内容となっている。
詐欺サイト検知数は三年連続で上昇
それによると、2023年1年間における「詐欺ウォールによる詐欺サイト検知数」は6,987万6,734件で、増加の一途をたどっている。2021年比だと2倍を超える。
ブランド別で見ると、2023年に詐欺ウォールで調査・収集されたフィッシングサイトでは、「イオン銀行」を騙るものが最多だった。2023年6~7月に短期集中的に多く確認されており、「Duck DNS」を悪用したものが多かった。「えきねっと」「ETC利用照会サービス」といった交通系のフィッシングサイトは、短期集中でなく毎月多く報告されていた。
ネット詐欺の手口別で見ると、サイトで購入手続きを行っても粗悪品が送り付けられる、そもそも何も発送されないなどの「偽販売・違法販売」63.53%が1位。前年1位だった「フィッシング」23.61%は2位となった。また2023年の傾向としては、ウイルスに感染したといった内容で警告を出し、表示した電話番号に電話をかけさせて偽のサポート窓口に誘導する「サポート詐欺」が増加したため、「ワンクリック詐欺/不当請求」の構成比も高くなった。
フィッシングサイトをカテゴリ別構成比で見ると、2023年は「イオン銀行」のフィッシングサイトが増加した影響で、「銀行カテゴリ」が実数構成比とも増加した。また「携帯キャリアカテゴリ」も増加が見られた。一方で「クレジットカード/ファイナンスカテゴリ」は減少傾向が見られた。
調査概要
- 【調査対象】詐欺ウォールユーザーのアクセス数値を集計
- 【調査方法】詐欺ウォールを利用しているユーザーのアクセス数値を集計(Windows版:3.3.0 / macOS版:3.5.0 / Android版1.7.0 / iOS版3.2.0.4)
- 【調査時期】2023年
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オリジナル記事:2023年のネット詐欺、ブランド別で「イオン銀行」のフィッシングサイト激増【BBソフトサービス調べ】
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