楽天グループでICT(情報通信技術)事業の楽天コミュニケーションズは、楽天モバイルの通信網を活用する法人向け「モバイルデータ通信サービス」で従来の「SIMカード」に加えて埋め込みタイプの「eSIM」の提供を11月6日に始めたと発表した。訪日外国人向け「プリペイドSIM」や通信障害時のバックアップ回線の需要拡大に対応した。料金は月額280円(税別)から。訪日外国人向けに開通ページや配信メールは多言語に対応した。
eSIMは、スマートフォンやWi-Fiルーターなどの端末に遠隔で通信サービスのプロファイル(加入者識別)情報を書き込める技術。プロファイルの受け渡しで対面販売向け「QRコード表示」、EC販売向け「メール配信」、MVNO(仮想移動体通信事業者)システムへのデータ取込用「プロファイルリンク(回線)リストの提供」と手段を複数用意した。API連携機能によってMVNOが提供するシステムとのシームレスなオーダー連携が可能。
楽天コミュニケーションズのモバイルデータ通信サービスは、MVNOを提供・検討する企業向けに、コストを抑えてスピーディーに事業開始ができるよう支援するMVNE(仮想移動体通信サービス提供者)としてのサービスも提供している。eSIMの提供とプロファイルの受け渡し手段を複数用意することで、MVNOの多様な販売手法に合わせたSIM提供を可能にして事業発展を後押しする。
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オリジナル記事:楽天コミュニケーションズが「モバイルデータ通信サービス」で「eSIM」の提供開始
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