Googleは、生活者の旅行への意識や動向についての調査を実施した。18歳〜75歳の男女3万人が回答している。
「今後1年以内に国内旅行に行きたい」人は76.9%
国内旅行の消費額は、2019年まで微増傾向にあったが、感染拡大によって2020年には前年比50%以下まで落ち込んだ。
過去1年間に国内・海外旅行に行った人の割合を調べると、国内旅行では49.2%、海外旅行では3.1%であった。また、今後1年以内に旅行に行きたいと回答した人は、国内旅行では76.9%、海外旅行では32.0%だった。
「1人旅」「友人との旅行」の意向高。ひとり時間の増加がきっかけ?
国内旅行について、「過去1年間の旅行経験」と「今後1年間の旅行意向」を旅行形態別にみると、「1人旅」と「友人・知人との旅行」が今後特に大きく増加する可能性があることが分かった。
「今後1年間の旅行意向」を年代別にみると、「1人旅」は年代ごとの偏りがあまりなく、ライフステージに影響を受けない形態であることが分かった。
「1人旅」「友人・知人との旅行」に行きたいと回答した人について、コロナ禍における他人との交流状況を分析すると、1人旅意向者は「1人で過ごす時間が増えた」割合が平均よりも高かった。友人・知人との旅行意向者も同様に、ひとり時間が増えた人の割合が高かったが、それに加えて「友人・知人と交流する時間が減った」が全体平均を大きく上回っていた。
Googleトレンドのデータを見ても、「ひとり〇〇」の検索ボリュームは増加しており、感染拡大前の2019年の水準を上回っている。
旅行情報は「すぐに共有・予定を立てる」より「一旦保存・ストック」
今後1年以内に旅行に行きたいと考えている人に、どのように旅行情報を得ているのかを聞いたところ、「詳しい内容が書かれたテキスト情報がよい」は64.7%、「直感的に見れる画像がよい」は71.5%となった。
上記の回答の重複度合いを年代別にみると、どの年代でも約半数は画像・テキストのどちらも重視しており、年齢による大きな差は見られなかった。
また、そうした旅行のアイデアは、「すぐに活用する(共有する、旅行の予定を立てる)」よりも「いつかの旅行のためにストックしておく」人が多いことが明らかになった。
若年層は「SNS」、友人と旅行したい人は「口コミ」を参考
「旅行のアイデアを得るために参考にする情報源」としては、1位は「ネット検索」で55.6%、2位は「地上波のテレビ番組」で40.0%、3位は「旅行予約サイト」で38.3%となった。
年代別にみると、18歳〜24歳、25歳〜34歳では特に「SNS」の利用が全体平均を大きく上回っていた。「YouTubeの動画」「オンラインマップ」の回答割合も高く、若年層において、直感的にわかりやすいビジュアル情報を求められていることが分かった。
また、国内旅行の意向形態別にみると、1人旅意向者では「ネット検索」「YouTubeの動画」「オンラインマップ」が平均よりも高かった。一方で、友人・知人との旅行意向者では「家族・友人・知人からのクチコミ」と「SNS」が多かった。
調査概要
- 【調査対象】日本全国の18歳〜75歳の男女3万人
- 【調査期間】2022年9月30日~10月2日
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業Webサイトとマーケティングの実践情報サイト - SEO・アクセス解析・SNS・UX・CMSなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:日本人の旅行意欲が向上中。8割近くの人が「1年以内に国内旅行に行きたい」【Google調べ】
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.