Googleは10日(米国時間)、ジェネレーティブAI(生成系AI)を検索エンジンに応用する「Search Generative Experience(SGE)」を発表した。利用は招待制となっており、米国のユーザー向けにウェイトリストを公開している。
SGEは、Google検索に生成AIを導入する新たな仕組みで、質問から質問へと文脈を引き継ぎながら、Webコンテンツや画像を紹介し、自然にトピックに関する探索を行なえるようにする。
例えば、「3歳以下の子供と犬を連れた家族には、(国立公園の)ブライスキャニオンとアーチーズのどちらが良いか」という質問を行なうと、検討すべき情報をまとめた上で、さらに掘り下げたい場合のリンクを表示する。
また、「子供と一緒にブライスキャニオンに行くにはどのくらい時間がかかるか?」などの追加質問が可能で、タップすると、新しい会話モードが表示となり、質問から質問へと文脈が引き継がれ、より自然に探索を続けられる。関連するウェブコンテンツを参照するなど、情報をより見つけやすくする。
また、SGEの応用例として期待されるのが「ショッピング」。
商品を検索すると、検討すべき要素や、条件に合う商品のスナップショットが表示され、商品説明には、関連するレビューや評価、価格、商品画像などが含まる。これらは、350億件以上の商品リストを持つGoogleのショッピンググラフをベースとし、関連情報をタップしながら、商品の画像や詳細などを確認できる。
検索でジェネレーティブAIを活用しても、検索広告は引き続きページ全体の専用広告枠に表示。広告と検索結果とを区別できるようにする。加えて、生成AIの検索導入においても、「責任ある慎重なアプローチをとる」としている。
そのため、まずはSGE(Search Generative Experience)と呼ばれるSearch Labsの実験からスタートし、米国内のChromeブラウザ(デスクトップ)とGoogleアプリ(Android、iOS)で、英語のみでスタート。登録は10日から開始しており、SGEの利用は数週間後にスタートする予定。
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オリジナル記事:Google検索に生成AIを導入 文脈で探索できる「SGE」
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