PwCコンサルティングのデータアナリティクスチームは、「生成AIに関する実態調査2023」の結果を発表した。各社の生成AIに対する認知度、ポジティブ・ネガティブのイメージ、検討状況ならびに現状の課題を分析した内容。国内企業に勤務する1,081人が回答している。
生成AIで知っているサービス、テキスト生成の「ChatGPT」が突出
テキストの添削や要約、プログラム、画像、動画、音声の生成など、従来のAI技術では不可能だったことを可能とする「生成AI」について、まず知っているかどうかを聞くと、意外にも54%が「まったく知らない」と回答。クリエイターを中心に議論が白熱している印象がある一方で、「聞いたことがある」36%を合わせた9割ほどが、実際には生成AIの使用が未経験だった。
また具体的に「生成AIで知っているサービス」を聞くと、テキスト生成の「ChatGPT」60%が突出して多く、それに「Bing」25%、「GPT-4」20%が続く。イメージ生成の「DALL-E」「Midjourney」の認知は一桁台だ。
「生成AIの自社業務への活用」について、「関心あり」は60%。生成AIの認知・関心と、ポジティブ/ネガティブのイメージで回答者を分類すると、「ぜひとも使っていきたい」「すごいことは分かっている」「様子見」「知らないがなんとなく不安」「知らない」の5グループにほぼ分かれる。
属性を見ると「生成AIを知らない」グループ(全体の35%)には建設、物流、不動産などの業種が多く、「生成AIを知らないが不安が先行する」グループ(全体の19%)には医療系専門職が多くみられたという。また「様子見」に相当するグループ(全体の14%)には、顧客サービスなどの対人スキルが重要視される職種が集中していた。
PwCコンサルティングのサイトからは、さらに詳細な調査レポートがダウンロード可能。
調査概要
- 【調査対象】日本国内の企業・組織に所属する従業員
- 【調査方法】Web調査
- 【調査時期】2023年3月31日~4月3日
- 【有効回答数】1,081人
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オリジナル記事:生成AIの認知・関心、業種ごとに大きな差異。「不安が先行する」としたのは医療系専門職【PwC調べ】
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