MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は、「ChatGPTなどの対話型AI」に関する調査結果を発表した。15歳~69歳の男女5,000人が回答している。
「ChatGPT」は、OpenAI社が2022年11月に公開した対話型AI。対話型AIは、テキストで質問を投げかけると適切に回答してくれるのが特徴で、ChatGPTの他に「Microsoft Bing AI(Microsoft BingのAIチャット)」「LINE AIチャットくん」などが存在する。
話題の対話型AIだが、実際に利用したことがある人は1割未満
まず「ChatGPT」「Microsoft Bing AI」「LINE AIチャットくん」の主要3サービスについて、認知・利用状況を聞いたところ、「利用経験がある(1か月以内に利用した+過去利用したことがある)」は、ChatGPTで10.0%、Microsoft Bing AIで6.1%、LINE AIチャットくんでは5.9%だった。話題の対話型AIだが、実際に利用したことがある人は1割未満と推察される。
最も利用経験者の多かったChatGPTについて、職業別で利用経験を見ると、「会社勤務-管理職」23.0%がもっとも多く、以下「会社経営-経営者・役員」22.6%、「学生」18.2%が上位だった。業務利用より、単純に興味で“試したみた”という立場の人が多いようだ。
一方「利用頻度」について聞くと、この1か月以内に「ほぼ毎日」とした人は、「ChatGPT」23.7%、「Microsoft BING AI」40.6%、「LINE AIチャットくん」37.2%と、ChatGPTは低い。サイトにアクセスする必要のあるChatGPTに対し、検索サービスやコミュニケーションサービスから地続きで利用できるMicrosoft BING AI、LINE AIチャットくんのほうが、フロントエンドの違いで敷居が低いためだろう。
期待に応えてくれたのは「文章や動画の内容を要約して確認したいとき」
サービス利用経験者に「サービスの利用目的」を聞くと、「仕事に役立てるために利用」はChatGPTで30.8%、Microsoft Bing AIで40.6%、LINE AIチャットくんで37.1%だった。
これら154人に、「仕事のどのようなシーンで利用しているか」を聞くと、「情報収集をするとき」34.4%、「アイデアだしをしているとき」30.5%、「文章や動画の内容を要約して確認したいとき」24.7%が上位だった。
さらに「シーン別に期待した回答が得られたか」(上回った+やや上回ったの合計)を聞くと、「文章や動画の内容を要約して確認したいとき」92.1%に、もっとも期待を上回る回答を得ていることが判明した。その他では「外国語の文章を翻訳したいとき」87.9%、「電子メールを作成するとき(日本語以外)」79.2%が上位だった。
調査概要
- 【調査対象】全国の15歳~69歳の男女
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2023年5月8日~10日
- 【有効回答数】5,000人
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オリジナル記事:ChatGPTの利用経験率が高い職業、「会社役員」と「学生」で二極化?【MMD研調べ】
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