充電ポートがUSB-Cになり、Androidの充電ケーブルが併用できるようになりましたが、そんな矢先に何やら不穏なニュースが…。
それは、「iPhone専用の充電ケーブルを使用せず充電する場合、過剰に発熱する場合がある」と中国広東省仏山市の Apple専門店が警告を出している、というもの。
本当に安全性への懸念なのか
ここで重要になってくるのは、本当に安全性へ懸念があって顧客に警告しているのか、それとも単に販売戦略として警告しているのか、ということ。
今回警告を発表した中国のApple専門店では、iPhone 15シリーズの充電ポートにおけるUSB-Cのピン配列がAndroidとは異なると示しており、Androidの充電ケーブルを使用するとピン配列の影響で危険な状態に陥る可能性が高い、と強調しています。
具体的なピン配列の違いも説明しており、「Apple純正USB-Cケーブルの場合は、単列9ピンコネクターと単列11ピンコネクター間のギャップがAndroidの充電ケーブルよりもわずかに小さいため、過熱が起こりにくくなっている」とのこと。
また、複数のApple特約店が同様の注意喚起を行っているとの報道もあり、単に1つの店舗に限定されているものではないようです。
批評家らは「販売戦略ではないのか」と反論
これに対し批評家らは、「これらの警告はAppleの販売戦略であり、Androidメーカーの製品よりも価格が大幅に高額なApple純正充電ケーブルの購入を奨励しようとしているのではないか」と反論。
確かに、Apple公式サイトで販売されているUSB-C充電ケーブルの価格は、他社製の製品に比べ1000〜1500円ほど高い値段設定になっているため、このような懸念が生まれても仕方がないと思います。
そもそも充電ケーブルの互換性は本当にあるのか?
今回の騒動について、Appleは依然公式声明を発表していません。
ただ、ここで疑問に思うのは「そもそもiPhone 15シリーズは他社製のUSB-C充電ケーブルと互換性があるのか」ということ。
Appleは、今回のiPhone 15シリーズの発表の際に「Androidの充電ケーブルも使用できる」とは発表していないはずです。
もし今回の騒動である「Androidの充電ケーブルでiPhone 15シリーズを充電すると過剰発熱する」というものが本当ならば…ありえない話ではないと思います。
また、万が一充電中の故障などが起きた際、Apple純正のUSB-Cケーブルで充電していない場合は保証されないということも考えられます。
いずれにせよ、故障が起きてしまった際や保証のことを考えるとApple純正のUSB-Cケーブルで充電しておいたほうが良さそうですね。