東京商工リサーチは、「阪神」「タイガース」などが社名に付く企業について業績調査の結果を発表した。「阪神」または「タイガース」が社名に付く企業のうち、業績が判明した285社が対象。
プロ野球の阪神タイガースは9月14日、読売ジャイアンツに4対3で勝利し、2005年以来18年ぶり6回目のセ・リーグ優勝をはたしている。
阪急阪神ホールディングスとそのグループ企業の業績が全体を牽引
それによると、「阪神」または「タイガース」が社名に付く企業の多くは、売上高は横ばいながら、利益(最終利益)は急上昇していたという。これら企業について、2020年度(2020年4月~2021年3月)の利益合計は約37億円だったが、2021年度は約300億円、2022年度は588億円と、コロナ禍の3年で約16倍の増益を実現していたとのこと。
285社の2022年度(最新期)の売上高合計は1兆2,256億8,600万円(前年度比11.8%増)、利益合計は588億1,500万円(同96.3%増)だった。約半数(構成比49.4%)が増収、約9割(同85.3%)が黒字で、「阪神タイガース」を傘下にもつ阪急阪神ホールディングスとそのグループ企業の業績が全体を牽引したという。
ただし関西地方全体の景気や企業動向、そもそもの資本力、コロナ禍に影響を受ける業種か否かなどは厳密に考慮されておらず、あくまで疑似的な相関であることに留意してほしい。
売上高の増減収別では、2022年度は増収141社(構成比49.4%)と半数近くが増収だった。一方、減収は91社(同31.9%)、横ばいも53社(同18.6%)にとどまった。コロナ禍の影響が強い前期(2021年度)は、増収133社(同46.6%)、減収が109社(同38.2%)、横ばいが43社(同15.0%)だった。
判明した企業の損益別では、2022年度は黒字が85.3%、赤字が14.6%で、黒字が9割近くに達した。
なお従業員数を見ると、10人未満が142社(同49.8%)と半数近くを占め、「阪神」「タイガース」社名企業の多くが中小・零細企業だった。
調査概要
- 【調査対象】東京商工リサーチ(TSR)の企業データベース(約390万社)で「阪神」または「タイガース」が社名に付く企業
- 【調査時期】2022年4月~2023年3月の本決算(2022年度)を最新期として扱う
- 【調査数】業績が判明した285社
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オリジナル記事:18年ぶり優勝!実はここ数年「阪神」「タイガース」社名の企業の利益が急上昇していた?【東京商工リサーチ調べ】
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