スポンサーリンク
PR

GA4が難しくて使いこなせない! 簡単なレポート分析法は? “お手軽”GA4活用法を聞いてきた

[AD] とある日、Web担編集部・四谷が困っている…… 編集長 四谷 うーん、どうしよう。Google アナリティクス 4(GA4)の用語が、全然わからない……。 “探索”ってどうやって設定するの? “テクノロジー”って何? ああ、もう、何から手をつけたらいいの!? 編集部員 二村 四谷さん、さっきから画面とにらめっこして、一人でブツブツ言って、どうしたんですか? 四谷 ほら、2023年7月にGoogleの「ユニバーサル アナリティクス(UA)」が終了し...
アクセス解析/データ分析

5年で月間80万PVを達成した「データのじかん」編集長に聞いた データ駆動型コンテンツマーケティングとは何か?  | インタビュー

企業向け帳票・文書管理ソリューションやデータエンパワーメントソリューションを開発・提供するウイングアーク1st株式会社のオウンドメディア「データのじかん」は、開設から5年で月間80万PVを達成した。着実な成長を達成した鍵は、徹底したデータ活用だという。編集長を務める野島光太郎氏に、データ駆動型コンテンツマーケティングの神髄について聞いた。 ウイングアーク1st株式会社のオウンドメディア「データのじかん」 スマホ対応で弾みがつき、一気に月間80万PVへ ――「データのじかん」は現在、月間...
AI

「AIアナリスト」で「GA4」のデータ自動分析・施策効果評価の「効果検証(GA4)」提供

WACUL、データだけでは見えにくい施策の評価で改善へ、「UA」からGA4での計測に対応 AI(人工知能)活用のマーケティングツールを展開するWACUL(ワカル)は、データ分析ツール「AIアナリスト」で、Googleの新しいアクセス解析ツール「GA4(Googleアナリティクス4)」のデータを自動分析して実施施策の効果を評価する機能「効果検証(GA4)」の提供を始めた、と7月11日発表した。データだけでは見えにくい施策の評価で改善につなげられる。 AIアナリストは、デジタルマーケティングのPDCA(...
アクセス解析/データ分析

「公表して終わり」では不十分!? 改正電気通信事業法への継続的な対応方法を紹介 | データ活用革命のヒント

2023年6月16日、改正電気通信事業法が施行されました。記事をご覧の方の中には、すでに対応が完了している方も、これから対応をする予定の方もいるかと思います。本記事では新たな規制の内容とその影響、そして施行に際して必要となる継続的な対応の方法例について紹介します。 この記事の例を参考にしたうえで、自社の対応方針や具体的な対応方法については、自社の顧問弁護士や法律の専門家などにご相談ください。 ポイントは「外部送信規律」への対応 電気通信事業法の目的は、電気通信の健全な発達と円滑な...
LLM

Snowflakeがより深いインサイト抽出に向けた新たな大規模言語モデル(LLM)を発表

「Snowflake」の機能を強化、さまざまなデータの価値のスムーズな創出が可能に データクラウド事業の米国Snowflakeの日本法人、スノーフレイクは、米国本社がより深いインサイト抽出に向けた新たな大規模言語モデル(LLM)を6月27日に発表した、と6月28日に公表した。企業はプラットフォームの高速化やパフォーマンスの向上を継続しながら、自社のさまざまなデータの価値をスムーズに創出できるようになるという。 同社が展開するクラウドのデータプラットフォーム「Snowflake」の機能を強化する。Sn...
Beacon

NTT東日本が横浜中華街「横浜春節祭2023」で人流データを分析する実証実験

ビッグデータを使って新しい観光導線の創造と冬の観光閑散期の地域経済活性化に協力 NTT東日本の神奈川事業部(横浜市中区)は、横浜中華街の「春節2023」と並行して開かれた「横浜春節祭2023」(主催・横浜中華街発展会協同組合)でデジタルスタンプラリーの運営を支援し、人流調査のデータ設計・収集・分析に協力した、と6月22日に発表した。携帯電話の位置情報データ(ビッグデータ)を活用して観光客や住民の流動を可視化・分析した。これまで困難だった観光施策の立案や地域の課題解決に活用される。 実証実験の概要...
ESG

電通ら3社が企業イメージ構築などの価値を分析するサービス「非財務価値サーベイ」開始

非財務活動が企業価値に与える影響を分析、財務・採用に関連するESG活動の予測が可能に 電通と、グループの電通国際情報サービス(ISID)とアイティアイディ(ITID)の3社は、ESG(環境・社会・企業統治)活動や企業イメージ構築など「非財務活動」が財務指標や就職意向などの企業価値に与える影響をビッグデータから分析するサービス「非財務価値サーベイ」の提供を始めた、と6月21日に発表した。財務や採用活動に効果的な非財務活動の予測や、投資家、就職希望者、消費者などのステークホルダー別の分析ができる。 ...
アクセス解析/データ分析

UAと比較して、GA4の「CV数」が多いのはなぜ?【アユダンテ スタッフコラム】 | アユダンテ スタッフコラム特選記事

ライター:伊藤 禎子 とうとう2023年7月1日、ユニバーサル アナリティクス(以下UA)サポートが終了し、Google アナリティクス 4 プロパティ(以下GA4)へ移行されます。GA4の設定を終え、UAと並行して計測しているユーザも増えてきたのではないでしょうか。 UAとGA4の「CV数」を比較したところ、GA4の「CV数」が多いのはなぜでしょうか? ずばり、コンバージョンのカウント方法が異なるからです!また新機能としてGA4でコンバージョンカウン...
アクセス解析/データ分析

BIツールでGoogleの2023年第1四半期決算発表を読み解く【アタラ Unyoo.jp 特選記事】 | アタラ Unyoo.jp 特選記事

目次 1 BIツールでAlphabet(Google)の2023年第1四半期決算を読み解く 2 広告事業は予想は上回ったが 3 Google Cloudの黒字化 4 AIフォーカスは鮮明に。投資効率やコスト削減を今後も追求へ BIツールでAlphabet(Google)の2023年第1四半期決算を読み解く Alphabet(Google)の2023年第1四半期(2023年1月~3月)の決算発表および最近の傾向をBIツールを使いなが...
アクセス解析/データ分析

GA4のプロパティの新規作成時に出てくる「ビジネス目標を選択」って何だ?【アユダンテ スタッフコラム】 | アユダンテ スタッフコラム特選記事

ライター:藤田 佳浩 2023年4月に入ってから、GA4のプロパティ作成方法がアップデートされました。新たにプロパティを作成するときに「ビジネス目標を選択」という項目が登場しました。これまでも「ビジネス情報」を選択する画面はありましたが、これはレポートへの影響はないものでした。極端な話ですが、適当に選択してもレポートには何も影響しません。新たに登場した「ビジネス目標を選択」はこれまでと違い、選択する項目によってレポート画面が変わってしまうためどのように変わるかを理...
ChatGPT

インフォネットがサイトアクセス分析ツール「MEGLASS finder」をバージョンアップ

ChatGPT連携によるAI分析機能でデータ分析を効率化、Webサイト改善策を自動アシスト WebサイトとCMS(コンテンツ管理システム)サイト構築のインフォネットは、Googleのアクセス解析の新バージョン「Google Analytics 4(GA4)」と連携したWebサイトアクセス分析ツール「MEGLASS finder(メグラスファインダー)」の機能を充実したバージョンアップを6月20日に提供する、と6月7日に発表した。生成AI(人工知能)の「ChatGPT」と連携したAI分析機能を追加し、...
API

広告運用自動化ツール「Shirofune」が「Googleアナリティクス4」との連携に対応

これまで同様に広告媒体を横断した運用最適化と媒体統合レポートの作成が可能に 広告運用自動化ツール開発・販売のShirofuneは、同社が展開する同ツール「Shirofune」が、Googleのアクセス解析の新バージョン「Googleアナリティクス4(GA4)」と自動APIデータ連携に対応する、と6月7日に発表した。7月1日でデータ処理が停止になる従来の「Googleアナリティクス(UA)」ともこれまで通り連携する。   7月1日以降は、GA4のコンバージョン計測データを過去分含めて自動取得...
3C

ヴァリューズが自社・競合・市場分析「Dockpit」に「カスタムダッシュボード」追加

キーワード・競合・業界の各種分析を組み合わせて業務や目的別のデータ分析が可能に インターネット行動ログ分析・コンサルティング事業のヴァリューズは、同社が展開する3C(自社・競合・市場)分析ツール「Dockpit(ドックピット)」に「カスタムダッシュボード」機能を加えた、と6月2日発表した。キーワード分析、競合分析、業界分析の各種機能が自由に組み合わせられ、業務や目的別のデータ分析やモニタリングが可能になった。 カスタムダッシュボード機能は、メニューをまたいで指標を組み合わせることで、マーケティング部...
CRO

インティメート・マージャーの「IM-DMP」のオーディエンスデータと「Sprocket」が連携

Sprocketで趣味や好みに応じた施策が可能に、IM-DMPのデータを活用したウェブ接客実現 データマネジメントプラットフォーム(DMP)事業のインティメート・マージャー(IM)と、CRO=コンバージョン(最終成果)率最適化=プラットフォーム事業のSprocketは、IMのデータ活用プラットフォーム「IM-DMP」のオーディエンスデータとSprocketのCROプラットフォーム「Sprocket」の連携を始めた、と5月31日発表した。Sprocketで趣味や好みに応じた施策が可能になる。 IM-D...
GA4最前線コラム

探索を使いこなす!おすすめのディメンション・指標、セグメントをウェブ解析士協会のデータで実際にご紹介! | GA4最前線コラム

【この連載について】 この連載では、「1週間でGoogleアナリティクス4の基礎が学べる本」を執筆されているウェブ解析士のみなさん(GA4アベンジャーズ)を中心に、初心者が引っかかりがちな疑問・トラブル解決の基礎知識から、知っておきたい役立ちノウハウ、解析の設定事例、個々の機能解説、最新のホットな話題までをお届けします。 今回は、株式会社Task it代表取締役である佐々木秀憲さんによる解説です。 【今回のポイント】 「探索レポート」はアドホックな分析ができるレポート。 定点観...
アクセス解析/データ分析

パブリッシャー直接取引は日本でも広がるか? アドテク業界における新たな風潮とその影響 | データ活用革命のヒント

アドテクノロジー業界では、毎日のように新しい技術が登場し、新規サービスがリリースされています。その一方、サービスの開発コストが増加するのに対し、コモディティ化の速度が上がることで、収益性が悪化しているという企業の話を聞くことも増えてきました。 そういった背景から最近注目されているのが、DSPまたはSSPの事業者による「パブリッシャー直接取引」です。 パブリッシャー直接取引とは、DSPまたはSSPが互いを取引のプロセスから外して、パブリッシャーと直接取引を行うことで、取引手数料の透明...
アクセス解析/データ分析

UAと比較して、GA4の「セッション数」が減少しているのはなぜ?【アユダンテ スタッフコラム】 | アユダンテ スタッフコラム特選記事

ライター:伊藤 禎子 とうとう2023年7月1日、ユニバーサル アナリティクス(以下UA)サポートが終了し、Google アナリティクス 4 プロパティ(以下GA4)へ移行されます。GA4の設定を終え、UAと並行して計測しているユーザも増えてきたのではないでしょうか。 UAとGA4の「セッション数」を比較したところ、GA4のセッション数が少ないのはなぜ?という質問をいただきました。 ずばり、UAとGA4の「セッションの定義」いわゆるセッションが切れるタ...
アクセス解析/データ分析

パートナーシップオートメーションプラットフォーム「impact.com」が日本市場に本格参入【アタラ Unyoo.jp 特選記事】 | アタラ Unyoo.jp 特選記事

一昔前、アフィリエイト広告というと、悪質な業者によって生み出されたWebトラフィック、そこから生まれるビジネスなど、何かとネガティブなイメージがつきまといました。こうした課題を払拭すべく米国で設立され、アフィリエイトマーケティングを“パートナーシップマーケティング”へと進化させ、インフルエンサーや企業間の取り組みなど、多様なパートナーマーケティングのインフラツールになったのがimpact.comです。そのimpact.comが、2022年日本...
BI

クロス・マーケティングの「CrossData」とprimeNumberの「trocco」がデータ連携

クロス・マーケティングとprimeNumberがパートナーシップ締結、SaaSデータを横断分析 マーケティングリサーチ事業のクロス・マーケティングは、クラウド経由でソフトを提供するSaaS型データ分析基盤の総合支援サービス「trocco」を提供するprimeNumberとパートナーシップを締結した、と5月8日に発表した。クロス・マーケティングが提供するクラウド型BI(ビジネスインテリジェンス)ツール「CrossData」と連携して、SaaSデータの可視化を一気通貫で支援することが可能になる。 ...
【レポート】デジタルマーケターズサミット2023 Winter

GA4で解像度の高いデータ取得を可能にする! Googleタグマネージャー活用事例を紹介 | 【レポート】デジタルマーケターズサミット2023 Winter

Googleタグマネージャー(GTM)を活用すると、Googleアナリティクス4(GA4)単体では取得できない、より解像度の高いデータ取得が可能になる。『現場で使える Googleタグマネージャー実践入門』著者のマーチコンサルティング代表の神谷英男氏が「デジタルマーケターズサミット 2023 Winter」に登壇し、GTMによる「施策に基づいた計測事例」を紹介した。

マーチコンサルティング 代表 神谷英男氏

現場で使える Googleタグマネージャー実践入門』(著者:著者:神谷 英男/石本 憲貴/礒崎 将一 監修:小川卓 出版:マイナビ出版)

Webサイトの「タグ」を管理するGTM

神谷氏は、まずGTMとは何かといった基礎知識から解説していった。

GTMは、Webページに記述する計測用のタグを管理するためのツールで、Googleが無料で提供している。タグとは、アクセス解析や広告の効果測定のために使われる文字列のこと。ソースコードに記すことで計測が可能になるが、リマーケティング用や広告のコンバージョン(CV)用など、測定したい項目が多くなるとタグの記述も煩雑になってしまう。そこで、このタグを一元管理するためのツールがGTMだ。あらゆるタグの管理をGTMの管理画面からまとめて行えるようになる。

タグをまとめて管理できることのほかに、GTM導入には次のようなメリットがある。

  • マーケターが直接ソースコードを触る必要がない
  • テスト環境(プレビューモード)がついている
  • バージョン管理機能があるため、複数人での管理が簡単になる
  • GA4単体ではとれないデータが取れる

ソースコードにタグを入力する際、コピー&ペーストのミスで消してはいけないものを消してしまうリスクがありますが、マーケターが直接ソースコードを触る必要がなくなるのでリスクを低減できます。

また、プレビューモードがあるので、タグの動きが意図したとおりに動いているかを確認できますし、バージョン管理機能もあるので、間違えた場合は前のバージョンに戻すこともできます。

そして、GTMを使うとGA4単体では取得できないデータが取得できるようになります(神谷氏)

神谷氏は以降、「GA4単体では取得できないデータの取得方法」を中心に解説していった。

GTMの設定の基本と設定例

GTMの設定には、次の3つの要素が必要だ。

  • タグ:GTMで実行するタグ(処理・タスク・仕事)
    例)GA4に計測データを送信する、Google広告にCVを送信する、etc

  • トリガー:タグを実行するための条件
    例)サンクスページを閲覧した時、指定のURLをクリックした時、etc

  • 変数:タグやトリガーで利用する値(数値・文字など)
    例)ページURL、クリックしたURL、etc

GA4の基本計測の場合

では実際に、ある企業の本社サイトでの設定例を見てみよう。次図はGTMでGA4の基本計測をする場合の設定例だ。

具体的な設定例<GA4の基本計測>

まず、「変数」を設定する。ここでは、変数のタイプとして「定数」を選択し、値にGA4の測定IDである「G-ABCDE12345」を入れ、計測ID欄には「本社サイト測定ID」などと名付ける。

次に、「タグ」を設定する。タグの種類は、あらかじめGTMに用意されている「Googleアナリティクス:GA4設定」を選択する。測定IDはリストから選択できるので、先ほど設定した変数「本社サイト測定ID」を選択する。

もちろん、測定ID欄には「G-ABCDE12345」という値を直接入力してもよい。しかし、1つのGTMの中で、1つのGA4の設定しかしないのであれば「G-ABCDE12345」を直接入力してもよいが、複数のGA4設定が必要になった時に、どのサイトのものだかわかりにくくなってしまうため、管理者側が認識しやすい名前を付ける方がよいという。

続いて「トリガー」を設定する。GA4は基本的に全ページを計測するので、「All Pages」を選択している。これをプレビューして問題がなければ公開する、という流れになる。

Google広告のCV計測の場合

次図は、Google広告のCV計測の設定例だ。ここでは、お問い合わせなどのサンクスページの閲覧をCVとしている。

具体的な設定例<Google広告のCV計測>

まずは「トリガー」として「PV - サンクスページ」と名づけ、トリガータイプは「ページビュー」、このトリガーの発生場所はサンクスページのページパスを設定する。

「タグ」の設定では、タグの種類としてあらかじめ用意されている「Google広告のコンバージョントラッキング」を選択し、トリガーに、先ほど設定した「PV - サンクスページ」を選択する。これで、このサンクスページが閲覧されると、Google広告にCVしたことを通知するようになる。

覚えておきたい、よく使われるタグ、トリガー、変数一覧

続いて神谷氏は、GTMでよく使われるタグ、トリガー、変数を紹介した。

GTMでよく使われるタグとその機能

  • Googleアナリティクス:GA4設定…GTM内でGA4を設置する基本的な計測タグ。

  • Googleアナリティクス:GA4イベント…GA4の標準イベントにパラメーターを追加・上書きする場合や、カスタムイベントを送信するタグ。

  • カスタムHTML…Googleアナリティクス(GA)以外の解析ツールやCRM(Customer Relationship Management)ツール、広告タグなど、ツールが発行する埋め込みコードをGTM内で設置する場合によく使われる。

  • Google広告の●●タグ、コンバージョンリンカー…GTM内でGoogle広告のCVやリマーケティングのタグを利用する場合に使う。コンバージョンリンカーは広告CVの計測精度を高めるためのもの。

  • 他の広告媒体系タグ…Yahoo!広告やTwitter広告、LinkedIn広告などの広告タグ。

GTMでよく使われるトリガーとその機能

  • ページビュー…Webブラウザでページの読み込みが開始されたタイミングで、指定の条件と合致した場合。

  • リンクのみ(クリック)…リンク(<a>タグ)がクリックされたタイミングで、指定の条件と合致する場合。

  • すべての要素(クリック)…ページ内のすべての要素(リンク、画像、ボタンなど)がクリックされたタイミングで、指定の条件と合致した場合。

  • トリガーグループ…指定した複数のトリガーの条件が、すべて合致した場合。

他にも、スクロールやタイマー、要素の表示など、さまざまなトリガーがある。

GTMでよく使われる変数とその機能

  • Page URL、Page Path…ユーザーが閲覧している現在のURLが格納される。
    Page URL の場合の例は
    https://www.sample.co.jp/thanks.html
    
    Page Path の場合の例は
    /thanks.html
  • Click URL…ユーザーがクリックしたリンクURL(<a>タグのhref)が格納される。

  • Click ID、Click Class、Click Text…ユーザーがクリックした要素(リンク、画像、ボタン等)のHTML上でのID、Classやテキスト(<a>●●●</a>)が格納される。

上記にあるClick URL、Click ID、Click Class、Click Textを、HTMLでのリンク例で示すと次のようになる。ただし、GTMの初期状態では利用できない。設定を行う必要があるので注意が必要だ。

HTMLでのリンクの一例<Click URL、Click ID、Click Class>

GA4のイベントとパラメーター

次に神谷氏は、GA4のイベントとパラメーターについて解説した。GTMでGA4の設定をしていく場合、これらの基本的な理解がある程度必要になるからだ。

GA4のイベントとパラメーターは、次の図のように例えることができる。

GA4のイベントとパラメーター

イベントは「できごと」で、上図であれば「ドアを開けること」がイベントにあたる。イベントパラメーターは「付随情報」で、開けた人物が誰かなどイベントをより詳しく説明するためのものだ。

なおイベントには、次図のように標準で用意されているものと、新たに作るカスタムイベントがある。

用意されている標準のイベントとカスタムイベントがある

page_viewには、標準のイベントパラメーターとしてpage_location、page_title があるが、そこにカスタムのイベントパラメーターも追加できる。たとえばブログであれば誰が書いたものか(例:post_author)、カテゴリは何か(例:post_category)を後から設定できるわけだ。

上の図のtel_tapは神谷氏が新たに作成したもので、電話番号がクリックされたときに電話をかけるイベントだ。イベントパラメーターlink_urlによって、クリックされたときにかける電話番号を設定できる。

たとえばスマートフォンで電話番号がタップされたときをCV計測する場合、GTMの設定は次のようになる。

スマートフォンで電話番号がタップされたときをCV計測する場合のGTM設定

まず、「トリガー」の発生場所として、変数「Click URL」の先頭が「tel:」から始まるものを設定する。

そして、「タグ」の設定では、「Googleアナリティクス:GA4イベント」を選択する。イベント名は半角英数字記号で任意に設定するが、ここでは「tel_tap」。イベントパラメーターは「link_url」、変数は「Click URL」を設定する。これで、tel:から始まるリンクをタップすると、link_urlがイベントとしてGA4に送られて計測できるようになる。

このカスタムイベントをCVとして設定したい場合は、GA4でコンバージョンイベントとして、作成したカスタムイベントを設定する。これでCVとして計測できるようになる。

バリエーション豊かなカスタムイベント

GTMで設定できるカスタムイベントのバリエーションは豊富だ。たとえば、次のようなものがカスタムイベントとして、GA4に送信できるので、さまざまなデータを計測できるようになる。

  1. ●●をクリックしたら…
  2. ●●のページを見たら…
  3. 画面が●●%以上スクロールされたら…
  4. 指定した画像やメインコンテンツが●●%画面上で表示されたら…
  5. ●●秒経過したら…
  6. 1.と2.の両方の条件を満たしたら…
  7. 1. 2.と5.のどちらか一方でも条件を満たしたら…

こうしたトリガーを組み合わせてどういうカスタムイベントを送信するかを考えてみよう。

応用例:GTMを利用した施策に基づく計測

ここからは、GTMを利用した「施策に基づく計測」について紹介していく。

GAだけで、CVまでの遷移を計測すると、次のようなものになる。

GAによるCVまでのデータ計測

GAのデータ計測では、遷移の経路やページの直帰率、離脱数、ユーザー数などがわかるので、どのページに問題がありそうかまでは判断できるが、そのページの具体的に何が問題なのかまではわかりにくい。

そこで問題箇所を絞り込むために、ページの役割を考えてみる。たとえば、次図のように、ブログを例に考えてみよう。

ブログを例にページの役割を考える

上記のブログ記事の目的は「集客=閲覧開始数」で、ユーザーにしてほしい行動は、「次のページへの遷移」「記事内の外部リンクへの遷移」「記事をよく読んでもらうこと」だ。

次ページに遷移してもらうためには、メニューやバナーなどをクリックしてもらうことになるため、「クリック系のカスタムイベント」などを作成するとよい。ページの役割を考えて、このような細かな設定をすることで、より解像度の高い分析ができるようになる。

クリック系カスタムイベントを設定することで、よりミクロな計測が可能になる

BeforeとAfterを比べると、どこがクリックされてページ遷移したのかが詳しくわかり、解析の解像度が上がったことがわかります(神谷氏)

製品ページなどでも同様に、次のようなステップでカスタムイベントを定義して、計測できる。

  1. ページの目標を考える
  2. 次点の目標を考える
  3. GTMで1.や2.が定義できるか検討する
  4. 定義できればGTMで設定する
  5. 施策を実行して、計測する

ページの役割を意識して、1.や2.のようなマイクロコンバージョンを定義できるか検討し、定義できればGTMで設定します。マイクロコンバージョンを計測できるようになると、より一層の気づきが得られるようになるでしょう。

GTMは、標準で用意されているイベントだけでも、ある程度のデータの取得設定ができますし、自分で定義した基準を設定することで、より詳しく分析できるのでぜひ試してみてください(神谷氏)

「ウェブ解析士協会公式サイト」のGTM、GA4の管理をしている神谷氏は、さまざまな高度な分析を試しているという。たとえば、著者別の精読率の比較、ウェブ解析士の資格別によるユーザーの行動の違い、ペルソナとカスタマージャーニーの分析などだ。

神谷氏は「今回の講演だけではわからないこともあるかもしれませんが、まずはGTMでどんなことができるのか、概念だけでもわかってもらえればと思います。あとは、実際に自分で使ってみながら理解を深めてほしいです」と述べて講演を締めくくった。

【お知らせ】
Web担主催イベント 5/30火・5/31水開催。全30講演超の無料セミナー

Web担主催イベント

キリン、J リーグ、サントリーなどが語るWeb担春セミナーオンラインLIVE配信+リアル参加可能も一部可能!

「キリン流オウンドメディア運用術」「J リーグのデータ活用と組織作り」「E-E-A-T時代のSEO」など全30講演を5/30・31にLIVE配信
Web担編集部4/24 13:00
アクセス解析/データ分析

データクリーンルームは、なぜ注目されている? マーケターが知っておくべき4つの理由 | データ活用革命のヒント

世界的にプライバシー保護の動きが強まる中、プライバシーを守りつつ、データを活用できるデータクリーンルームに注目が集まっています。 データクリーンルームとは、大手プラットフォーマーにおいて、個人を特定することなく、プライバシーを保護しつつ、データの分析・活用ができるクラウド環境のことです。 2017年、GoogleがAds Data Hubの提供を開始。その後、Facebook(現Meta)やAmazonがデータクリーンルームの提供を始めました。 今回は、データクリーンルームの定義...
QoE

ブライトコーブが動画の効果測定ツール「QoE Analytics and Insights」を提供開始

動画コンテンツとその配信の効果測定に役立つデータを提供、実用的な分析が可能に 動画配信クラウドサービスの米国Brightcove(ブライトコーブ)は、動画配信のQoE(Quality of Experience:体感品質)と効果を測定する新製品「QoE Analytics」と「QoE Insights」を4月18日(ボストン現地時間)発売し、21日に日本語訳を公開した。機械学習を使用してデータを実用的な分析に変換するので、メディア組織や企業などコンテンツ所有者は視聴体験の向上やエンゲージメント(つな...
GA4

WACULの「AIアナリスト」がGA4対応した「GA4サイトレポート」を新機能として提供

消失する危険があるUAのデータ保存のため、過去のUAデータのアーカイブ機能は継続 AI(人工知能)活用のマーケティングツールを展開するWACUL(ワカル)は、データ分析ツール「AIアナリスト」でアクセス解析の新バージョン「Google Analytics4(GA4)」に対応した「GA4サイトレポート」を新機能として提供を始めた、と4月19日に発表した。既存のユニバーサルアナリティクス(UA)での計測は7月1日に停止されるが、AIアナリストのサイトレポートはこれまでUAでのデータ計測のみに対応していた...
アクセス解析/データ分析

AViCとShirofune、AIで動画広告の制作から分析まで可能な「Cre Tech Force」を提供

動画広告内の物体やテキストなど構成要素を解析して定量化する動画広告ソリューション デジタルマーケティング事業のAViC(エイビック)は、広告運用自動化ツール開発・販売のShirofune(シロフネ)と共同開発した動画広告ソリューション「Cre Tech Force(クリテクフォース)」のベータ版の提供を始めた、と4月19日に発表した。動画広告のクリエイティブの効果を上げるための分析からプランニング、制作まで高精度に行うことができる。 第1弾としてベータ版で提供する分析機能部分では、動画内の...
【レポート】デジタルマーケターズサミット2023 Winter

UA計測停止まで残りわずか! GA4へまだ移行してない人が知っておきたいポイントを小川氏が解説 | 【レポート】デジタルマーケターズサミット2023 Winter

[AD] 2020年10月にリリースされたGoogle Analytics 4(GA4)にまだ対応していない企業は多い。しかし、無料版のユニバーサル アナリティクス(UA)は2023年7月1日に、有償版のUAは2024年7月1日に計測停止が予定されているため、まだ移行していない場合は早急な対応が必要だ。 「デジタルマーケターズサミット 2023 Winter」に、コンテンツマーケティング・SEO対策ツール「ミエルカSEO」を提供するFaber Company(ファベルカンパニー)の小川卓氏が登壇...
GA4

イー・エージェンシーのサイト多言語化ツール「shutto翻訳」が「GA4」との連携に対応

言語を切り替えた際の言語ごとの「イベント数」や「セッション数」がGA4上で計測可能 デジタルマーケティング支援事業のイー・エージェンシーは、同社のウェブサイト多言語化ツール「shutto(シュット)翻訳」が、Googleの新しいアクセス解析ツール「Googleアナリティクス4プロパティ(GA4)」との連携に3月28日に対応した、と4月11日発表した。翻訳の利用状況の確認がGA4で可能になった。世界的な情報展開やECでの越境販売を支援する。 shutto翻訳で言語を切り替えた際の言語ごとの「イベント数...
【レポート】デジタルマーケターズサミット2023 Winter

ド文系からデータ分析人材になる! 知っておきたい「5Dフレームワーク」 | 【レポート】デジタルマーケターズサミット2023 Winter

データサイエンティストと言えば理系のイメージが強いが、本当に必要とされるデータ分析人材に求められるスキルはなにか。 「デジタルマーケターズサミット 2023 Winter」に、文系IT営業マンで現在は三井住友海上火災保険 CXマーケティングチーム部長兼CMOを務める木田浩理氏が登壇。著書である『ビジネストランスレーター』を基に、自身の経験を振り返りながら、文系からでもデータ分析人材になるための必須スキル、効果的なデータ分析の進め方「5Dフレームワーク」について解説した。 三井住友海上火災保...
GA4

「ミエルカSEO」に「Google Analytics4」に対応したアクセス解析レポート機能を追加

Faber Company、GA4データを「集客力」「エンゲージ力」「成果力」の3つの力で集計 Webマーケティング支援のFaber Company(ファベルカンパニー)は、SEO(検索エンジン最適化)ツール「MIERUCA(ミエルカ)SEO」にGoogleのアクセス解析の新規格「Google Analytics4(GA4)」対応したレポート機能を追加した、と4月5日に発表した。これまでのWebページ改善提案に加え、UI(ユーザーインターフェース)を刷新してより使いやすくした。GA4データを活用した...
アクセス解析/データ分析

GA4の自動計測(拡張計測機能)をカスタマイズする方法【アユダンテ スタッフコラム】 | アユダンテ スタッフコラム特選記事

ライター:益子 貴博 新しいGAであるGoogle アナリティクス4プロパティ(以下、GA4)には、拡張計測機能というGA4設定タグを設置することで自動で計測をしてくれる機能があります。拡張計測機能を利用するだけでも、基本的な計測を行うことは可能ですが、GA4データを集計する際にフィルタする条件が足りなかったり、フィルタする際の条件が思っていたのと違う、ということも出てくるかと思います。今回は拡張計測機能のカスタマイズ例として「イベントを新たに設定する」「拡張計測...
アクセス解析/データ分析

AIで検索広告は変わるか【アタラ Unyoo.jp 特選記事】 | アタラ Unyoo.jp 特選記事

目次 1 Google創業者が以前話してくれたこと 2 慎重さと恐怖を感じるGoogleのAIに対する取り組み 3 AIによるGoogleの検索ビジネスへのインパクトはあるか Google創業者が以前話してくれたこと 2008年だったと思うが、Googleの日本法人に在職していた頃、創業者の一人が来日し、全社員の前で話してくれた。その中で、「将来的に検索結果は一つしか提供したくないんだよね」と話していたことに衝撃を受けたのを今も鮮明に...
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました