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DX

UGC活用ツール「Letro」がREGAL COREと提携して「UGC景表法チェック機能」提供開始

アライドアーキテクツ、10月施行「ステマ規制」対応、薬機法チェックに次ぐ機能追加 マーケティングDX(デジタル変革)支援事業のアライドアーキテクツは、医薬品医療機器法(薬機法)・景品表示法(景表法)・特定商品取引法に基づく広告クリエイティブのリーガルチェック事業のREGAL COREと提携し、「Instagram」投稿などユーザー起点コンテンツのUGCの利用が景表法上の問題がないかをチェックする「UGC景表法チェック機能」の提供を始めた、と7月4日に発表した。REGAL COREと契約する専門家が監...
SNS

「TikTok」でクリエイターが有料プレミアムコンテンツとして投稿できる「Series」公開

価格をクリエイター自身で設定でき、1本あたり20分以内の動画を最大80本まで投稿可能 短編動画プラットフォーム「TikTok(ティックトック)」を運営する中国ByteDance(字節跳動)の日本法人、バイトダンスは、クリエイターが動画を有料のプレミアムコンテンツとして投稿できる「Series」を日本で公開した、と6月27日に発表した。クリエイターはユーザーとさらに強い関係を築き、ユーザーは新たな方法でクリエイターを支援できる。   SeriesはTikTokコミュティに向けて開発され、クリ...
Marketing Native特選記事

FinT大槻祐依が解説!事例とQ&Aでわかる「創業期のスタートアップが押さえておきたいSNSの使い方」【シード・ゼミレポート第3回】 | Marketing Native特選記事

TikTokやInstagram、Twitterなど、集客や売り上げの向上を目的として企業が運用するSNSは多岐にわたります。そのぶん、何から始めるべきか悩んでいるスタートアップの方々も多いでしょう。 株式会社ビタミンが創業期(シード期)のスタートアップ企業向けにオンラインで開講している「シード・ゼミ」のレポート第3回は、SNSを活用したマーケティングについてお届けします。講師は、SNSマーケティング事業を展開する株式会社FinT代表取締役 大槻祐依さんです。5大...
SNS

「マーケティングリサーチ」における「実践的な分析力」を培う6冊! | Web担 オススメの課題図書

第一線で活躍する人たちから、オススメの書籍を教えてもらう本連載。今回は、「マーケティングリサーチにおける分析力」に焦点をあてた。そこで、データサイエンティストとしてデータ分析に取り組む田中 悠祐さんに、分析実務に対応するためのオススメ本を紹介してもらった。 株式会社電通 第2統合ソリューション局 データ・サイエンティスト 田中 悠祐さん データ分析に向き合う姿勢を知るための1冊 田中さんの仕事は、クライアントのマーケティング課題の解決のため、データを使った定量的な分析を通して、仮説を...
API

ソーシャルPLUSが「LINE通知メッセージ導入支援サービス」で各種利用用途に柔軟対応

「LINE通知メッセージUXガイドライン」に沿って導入申請からAPI提供などワンストップ ID連携サービスのソーシャルPLUSは、「LINE通知メッセージ導入支援サービス」で各事業者のニーズにあわせた「LINE通知メッセージ」の導入支援が可能になった、と6月22日に発表した。導入に必要なLINEへの申請から通知メッセージ配信APIの提供、導入サポートまで支援し、用途に柔軟に対応したLINE通知メッセージをスピーディに導入できる。   LINE通知メッセージは、「友だち」追加されていないユー...
SNS

“的中ハッシュタグ”はどれ? SNS別ハッシュタグの有効な付け方【2023年最新版】 | Web担お悩み相談室

ウェブパン 編集部に寄せられた悩みをウェブパンが代わって解決するパン! 今回の悩みは「最適なハッシュタグを見つけるにはどうすればいい?」 お悩みを解決するパン! お悩み SNSやフリマアプリで“的中ハッシュタグ”はどれでしょうか。ハッシュタグを20個ほどつけている人もいますが、果たして、ヒットはどれくらいなのだろう。自分もいつも迷ってしまう。凝ったものだとヒットしないだろうし、シンプルだと、たくさんの投稿に埋もれてしまう。ドンピシャなワードがわかる良い方法があれば教えてほ...
MARKETER

世界で一番人気のSNSは? 世界のSNS/ソーシャルメディア統計調査【2023年版】

ソーシャルメディアはマーケティングの世界に大きな変化をもたらしました。そして、今なお進化を続けています。Global WebIndex社の調査によると、2023年4月現在、世界人口の60%がソーシャルメディアを利用してお […] この記事の続きはこちら 世界で一番人気のSNSは? 世界のSNS/ソーシャルメディア統計調査【2023年版】 Workship MAGAZINE トップはこちら Workship MAGAZINE(ワークシップマガジン). ...
SNS

BtoBマーケターが注目する「LinkedIn広告」とは? 特長と種類、出稿方法を解説! | ビジネスに役立つSNS

ビジネス特化型のSNS「LinkedIn(リンクトイン)」が、BtoB企業に適した広告媒体として、日本でも認知され始めているという。 「日本企業による広告出稿は増えていて、以前よりも会社の規模や業種の偏りがなくなってきました」と、LinkedIn の堀 母日花(ほり もにか)氏は語る。 この記事では「LinkedIn広告」に焦点を当て、次の3つを解説する: LinkedIn広告のメリット 広告の種類 アカウント作成から配信まで 関連記事 Twitter超えのユーザー数を誇る「...
SNS

「Pinterest」で新たな広告「プレミアスポットライト」と「トラベルカタログ」開始

プレミアスポットライトは目立つ広告で認知度向上、トラベルカタログは旅行予約促進 ビジュアル探索ツール「Pinterest(ピンタレスト)」を展開する米国ピンタレストの日本法人、ピンタレスト・ジャパンは、Pinterestの新たな広告ソリューション「プレミアスポットライト」と同「トラベルカタログ」の展開を始める、と6月14日発表した。プレミアスポットライトは目立つ広告で認知度を高められ、トラベルカタログは旅行予約を促進する。 プレミアスポットライトは、ユーザーが新しいアイデアをPintere...
Instagram

「SINIS for Instagram」でリーチ数とエンゲージメント率を散布図にする機能提供

テテマーチの「Instagram」分析ツール、投稿の効果を視覚的に把握して効率向上へ SNSマーケティング支援事業のテテマーチは、同社の「Instagram」分析ツール「SINIS(サイニス) for Instagram」で、投稿でのリーチ数(投稿を見たユーザー数)とエンゲージメント率(投稿に反応したユーザーの割合)の関係を散布図にして表示する機能の提供を始めた、と6月13日発表した。投稿の効果が視覚的に把握でき、運用効率向上につなげられる。 企業のInstagram運用担当者の投稿のリー...
SNS

テテマーチが同社近くの権之助坂商店街(東京都目黒区)で電柱広告の掲出を開始

創立8周年を記念、不特定多数の人に幅広くアピール、SNSへの活発な投稿を期待 SNSマーケティング支援事業のテテマーチは、同社近くの権之助坂商店街(東京都目黒区)で電柱広告の掲出を始めた、と6月12日発表した。期間は1年。同社の創立8周年を記念した。電柱広告は街中のさまざまな場所にあり、不特定多数の人に幅広くアピールできることから、掲出を決めた。 テテマーチの電柱広告は、権之助坂商店街を抜けた先の交差点の電柱と、商店街内の電柱の計2カ所に出した。同社のロゴマーク、社名、所在地とともに、交差点の電柱に...
note #等身大の企業広報レポート

「AI原始時代」に活用しないともったいない。Notionとnoteが考えるAIがビジネスに与える影響 | note #等身大の企業広報レポート

ChatGPTをはじめとしたチャットAIが大きな話題となっています。このような技術が他サービスと組み合わさると、どういった進化が起きるのでしょうか。また企業やビジネスパーソンは、どう活用していけばよいのでしょうか。 今回は「AIとビジネスの新時代」をテーマに、Notion Labs Japan合同会社 ゼネラルマネージャーの西勝清さんと、note株式会社 執行役員CDOの宇野雄さんに「AIがビジネスに与える影響」についてお話しいただきました。 noteの許諾を得て、Web担で掲載してい...
SNS

TikTokをビジネスに活用するには? 企業アカウントの作り方や運用ポイントを紹介【We Love Social特選記事】 | SNS運用のヒントが見つかるメディア We Love Social 特選記事

10代、20代を中心に人気のTikTok(ティックトック)。毎日様々な動画が投稿されており、そこから新しい流行やインフルエンサーが生まれています。企業でのTikTokアカウント運用や、TikTokを活用したキャンペーンも増えてきました。ここでは、TikTokの特徴と企業アカウントの作成方法、企業活用事例などについて紹介します。 ...
SNS

企業のコール&ユーザーの即レスポンスで大盛り上がり! SNSの「問いかけ型投稿」のポイントを解説 | ここがよかった!ここがスゴイ! 後藤真理恵の企業SNS活用事例ピックアップ

企業・団体のSNS担当者のみなさん、日々のアカウント運用、大変おつかれさまです。お忙しい日々を送られるなか、良質で大量な情報インプットを続けることはできていますか? 当連載では、企業・団体のSNS担当者のみなさんにお役立ていただけそうな良質なSNS活用事例をピックアップし、「どこがすぐれているのか」「なぜ話題になったのか」などをやさしく解説していきます。企業・団体のSNS投稿やSNS施策のなかでも、比較的最近の事例や再現性のある事例を取り上げ、みなさんのSNSアカウント運用の参考にしていただけ...
SNS

Twitter超えのユーザー数を誇る「LinkedIn」とは? ビジネス特化型SNSで、何ができる?

近年、キャリアに関する思想や働き方が変わっているのを背景に、日本でもLinkedInに注目が集まっている。 LinkedInとは、世界200か国に9億人の登録者がいるSNSだ。実は、TwitterよりもLinkedInのほうがユーザー数が多い。しかも意外と歴史は古く、2003年にアメリカでサービスを開始した。Facebook(2004年リリース)やTwitter(2006年リリース)よりも先に誕生しているのである。 本記事ではLinkedInの特徴に加え、「個人利用」「企業利用」の観点で最低限...
LINE

Criteoが「レコメンデーションメッセージ for LINE公式アカウント」のβ版展開決定

高度にパーソナライズしたメッセージの配信が可能、Criteoの購買データとAI技術活用 広告プラットフォーム事業のフランスCriteo(クリテオ)は、LINEのコミュニケーションツール「LINE」の「LINE公式アカウント」を活用する企業・ブランド向けソリューション「レコメンデーションメッセージ for LINE公式アカウント Powered by CRITEO」のβ版の展開を決めた、と5月31日発表した。高度にパーソナライズしたメッセージの配信をLINEで可能にする。 LINE公式アカウ...
OOH

サイバー・バズが「SNSマーケティングパートナープログラム」でOOH広告のMADSと連携

SNSと小売店のデジタルサイネージを組み合わせた独自のメニューで非計画購買を促進 ソーシャルメディアマーケティング事業のサイバー・バズは、同社が展開するSNSマーケティングの活性化・広告効果改善支援を行うプログラム「サイバー・バズSNSマーケティングパートナープログラム」で、デジタルOOH(屋外広告)広告ネットワーク事業のMADSとの連携を始める、と5月29日発表した。SNSと同社のデジタルサイネージを組み合わせて購買増を図る。 MADSとの連携はSNSマーケティングパートナープログラムの第10弾。...
AI

「LINE」で自分の顔写真からAIがビジュアルイメージを生成する「AIセルフィー」の提供開始

プロフィールに登録できるほかダウンロードしてトークルームの背景や友だちとの共有も可能 LINEは、同社が展開するコミュニケーションアプリ「LINE」で、自分の顔写真からAI(人工知能)がビジュアルイメージを生成する新コンテンツ「AIセルフィー」の提供を始めた、と5月29日発表した。ビジュアルイメージはLINEアプリのプロフィールに登録できるほか、画像としてダウンロードすると、トークルームの背景にしたり友だちと共有したりできる。 AIセルフィーは「LINEプロフィールスタジオ」のコンテンツ。LINEプ...
SNS

流行りのAI「ChatGPT」をSNS運用に活用するには? 具体的なプロンプト例を公開! | 百戦錬磨のSNSマネージャーが手ほどき! 企業SNS活用の悩みに答えます

オーガニック運用・広告配信・危機管理など、企業のSNS活用のポイント、最新情報を、SNSマネージャー養成講座の講師陣「チーフSNSマネージャー」のメンバーが、それぞれの得意分野を中心に解説します。 今回は、SNSマネージャー養成講座運営代表を務める田村憲孝が回答します。 質問 SNS運用をしていますが日々のアイデア出しなどに困っています。ところでここ最近、OpenAI社が開発した対話テキスト型AI「ChatGPT」がものすごく話題になっていますが、これ!SNS運用に活用できな...
SNS

最前線のコピーライターが薦める! 言葉を磨き、「エモいテキスト」を作るための5冊! | Web担 オススメの課題図書

プレスリリースやカタログ、広告のコピー、Webサイトの見出し、SNSの投稿など、Web担当者やマーケターは、言葉でどう伝えるかを考える機会が多い。そこで、今回は言葉で人の心を動かすプロである、電通のコピーライター 橋口 幸生さんに、エモいコピー・文章作成に役立つ書籍を紹介してもらった。 株式会社電通 CXクリエーティブ・センター クリエーティブ・ディレクター / コピーライター 橋口 幸生さん コピー・テキスト作りの基本ノウハウと考え方を学べる2冊 言葉による表現を磨くことは、マーケ...
SNS

Twitterが有料の「Twitter Blue」ユーザーが投稿できる動画を最長2時間・8GBに拡大

Twitterのウェブサイトから可能、モバイルアプリは最大10分、Blueでないと140秒まで 米国Twitterは、「Twitter」の有料サービス「Twitter Blue」のユーザーが投稿できる動画を最長2時間・ファイル容量8GBに増やした。Twitterオーナーのイーロン・マスク氏がTwitterのツイートで5月18日(現地時間)に公表した。これまでBlueユーザーがアップロード可能な動画は1時間・容量2GBまでだった。解像度は1080pで同じ。 従来は1時間を超える動画をアップロードする際...
SNS

セミナー満足度ランキング1位のFaber Companyが教える! 成功するセミナーのコツ | 受賞企業が教える「セミナー作りのコツ」

協賛セミナー=営業講演をすれば良い、ではありません。講演はきっかけの一つ。参加者の悩みに応え、満足度の高い講演をすれば、おのずと問い合わせてくれます(小川氏) 小川の講演で、営業はたった1、2分でしたが、聴講者からの自発的な問い合わせが多数来ています(清水氏) 当媒体(Web担当者Forum)では、年4回実施するイベントで集客・聴講者からの満足度が高いスポンサー企業の講演セミナーを「スポンサー部門最優秀コンテンツ賞」として表彰している。2023年2月に開催されたセミナー「デジタルマー...
BUSINESS

SNSで炎上したら、一体どう対処すればいいの?【弁護士直伝】

SNSで一番怖いもの、それは炎上……! 内輪ノリで行った何気ない発言や他のユーザーとの論戦など、軽い気持ちで行なった投稿が燃え上がり、爆発的な勢いで拡散されていき、最悪の場合はまとめサイトやネットニュースに!? 考えただ […] この記事の続きはこちら SNSで炎上したら、一体どう対処すればいいの?【弁護士直伝】 Workship MAGAZINE トップはこちら Workship MAGAZINE(ワークシップマガジン). ...
SNS

Instagramの新機能+テスト中の機能まとめ|アルゴリズムの都市伝説の真偽をMetaが説明

5月16日、Instagramの最新機能やトレンドを学ぶイベント「INSTAGRAM UNIVERSITY(IGU)」が渋谷で開校した。米国では定期開催している同イベントだが、国内では初開催となった。 イベントには、Meta Instagram広報の市村怜子氏やMeta Facebook Japanの山谷道裕氏、SHIBUYA 109Lab.の長田麻衣氏が登壇。 Instagramで本格実装前のテスト中の機能紹介やInstagramのアルゴリズム、特に発信者側にフォーカスした内容やまことし...
eラーニング

Pinterestが広告主向けEラーニングプラットフォーム「Pinterest Academy」を提供開始

約15分で完了する30以上のレッスンで広告キャンペーンの効果を最大化する方法を学ぶ ビジュアル探索ツール「Pinterest(ピンタレスト)」を展開する米国ピンタレストの日本法人、ピンタレスト・ジャパンは国内で「Pinterest Academy」の提供を始めた、と5月8日に発表した。Pinterestの広告キャンペーンの成果を最大化する方法を学べる。2月から米国、カナダ、英国、オーストラリア、ニュージーランドで提供していた。 広告主は、ターゲットのユーザーを引き付け、インスピレーション(...
SNS

電通デジタルが「Pinterest for ソーシャルコマース」を提供、自社ECサイトと連携

シームレスな外部遷移が可能なPinterestとECを横断したマーケティングへの活用を支援 デジタルマーケティング事業の電通デジタルは、ビジュアル探索ツールの「Pinterest(ピンタレスト)」を活用したソーシャルコマースソリューション「Pinterest for ソーシャルコマース」を5月9日から提供を始めた、と同日発表した。全体戦略を策定するアカウント設計から、戦略に沿ったPinterestアカウント運用、認知獲得からECサイトやオウンド(自社所有)サイトと連携した購買促進と分析までをワンスト...
【レポート】デジタルマーケターズサミット2023 Winter

「SNS運用って本当に役に立ってるの?」とは言わせない! ビジネスで成果を示すSNS分析とは | 【レポート】デジタルマーケターズサミット2023 Winter

「フォロワー数が倍増した!」「インプレッション数が300万を超えた!」ついつい数字だけに目がいってしまいがちなSNSの効果測定。アナリティクスの数値は伸びているけれど、「それが自社のビジネスにどう貢献しているのか」を正しく理解できていないSNS運用担当者は多いのではないだろうか。

デジタルマーケターズサミット 2023 Winter」では、株式会社ウェブタイガー代表取締役であり、SNSマネージャー養成講座代表の田村憲孝氏が登壇。ビジネスで成果を示すSNS分析の方法と手順を解説した。

株式会社ウェブタイガー代表取締役・SNSマネージャー養成講座運営代表 田村 憲孝 氏

フォロワー数の増加は仕事にどう役立つの? と聞かれたら

田村氏は2010年よりSNSコンサルタントとして活動し、数多くの企業や地方自治体のソーシャルメディア運用・IT活用をサポートしてきた。そんな中、「フォロワーやインプレッションが多いのはわかったけど、それがどう自社のメリットになっているの?」が問題になるケースは多かったという。

SNS運用は本当に自社のメリットになっているのか? 他部署から指摘されるケースも多い

かつて、Twitter運用の見本とされていたような影響力の強い企業アカウントですら、『事業の役に立っていない』と言われて運用を停止してしまったという事例があります。『役に立たない』と思われてしまうと、その意見を押し戻すのは難しい。そうならないためにも、正しく分析画面を見て、目的にあった運用をすることが大切です(田村氏)

このセッションでは、次の3つのテーマについて解説された。

  1. 何のために分析するのか?
  2. 運用目的と目標値の連動
  3. 関係者への情報共有

1. 何のために分析するのか?

まず、そもそも何のためにSNS分析を行うのか。田村氏は「運用しているSNSアカウントが、いかに自社のビジネスに貢献しているかを計測するため」だと語る。

当たり前の答えだと思うかもしれませんが、現場では数字の増減だけ見て、“上手に運用しているかどうか”を判断しているケースが少なくありません。SNS運用が上手いかどうかではなく、会社にどういうメリットがあるかという軸で分析する必要があります(田村氏)

では、どういう状態であれば「ビジネスに貢献できている」と言えるのだろうか。例として、田村氏はいくつかのパターンを紹介した。

  1. 「SNSから販売サイトに誘導し、売り上げにつながっている」「実店舗に誘導できている」という状態。一番わかりやすいが達成も難しく、これを目的とする場合は、広告出稿を推奨することが多いという。

  2. 「オンラインでのコミュニケーションを活性化し、顧客との日常的な接触ポイントを確保できている」という状態。直販を行わないメーカーの場合でも、SNSによって顧客と直接やり取りすることで、親密度の向上や商品の想起を促すことができる。

  3. 「ユーザーが自社の商品やサービスについて言及してくれるようになり、認知度が向上している」という状態。ユーザーの自発的な発信によって知名度が上がっているような場合を指す。

上記以外にも、企業が置かれている状況によって、理想とする形はさまざまだ。「ただ単にSNSをやっている」ではなく、「ビジネスにSNSを活用している」ことを示すために、まずは事業に合った目的を設定する必要がある。

その上で行うのが、「目的と連動した指標の設定」だ。フォロワー数が多ければいいのか? エンゲージメント率が高ければいいのか? 目的の達成のために、分析画面のどの項目を見ればいいのか? を明らかにする。

大切なのは、まず運用の目的を設定すること、そしてどの指標に重点を置くのかを決めることです。その指標が改善するほど、目的が達成されている=自社のビジネスに貢献していると示すことができます(田村氏)

2. 運用目的と目標値の連動

ここからは、目的に応じた指標の設定について紹介する。「運用の目的」によって、分析画面で見るべき項目は違うという。田村氏は、目的を大きく3つに分けた。

目的①「認知拡大」の場合

まず、目的を「認知拡大=とにかく多くの人に知ってもらうこと」に設定した場合。見るべき指標は次の2つだ。

  • 閲覧数(リーチ・インプレッション)
    どれだけ多くのユーザーが自社の情報を閲覧したか。

  • 言及数
    どれだけ多くのユーザーが自社商品について話題にしているか。クチコミ投稿の数はどうか。

Instagramの分析データ

たとえば、Instagramの分析データ画面では、「過去90日間」「それ以前の90日間」のリーチ数を比較できる。また、「メディアタイプごとの投稿のリーチ中央値」「コンテンツフォーマットごとのリーチ中央値」からは、どのような投稿がリーチを獲得しやすいのかがわかる。このように、投稿ごとに分析データを確認し、リーチが伸びやすい動画やリールなどに内容を寄せていくことが可能だ。

Yahoo! リアルタイム検索

また、言及数については「Yahoo! リアルタイム検索」で調べるとよい。「SNSマネージャー」などのキーワードを指定して検索すると、その単語を含むツイートが表示される。重要なのが右側の「ツイート数の推移」だ。言及数が多い時に何が起こったのか(新製品リリース、メディアの露出など)に注目し、今後の運用方針に活かすことができる。

目的②「ユーザーとの接点確保」の場合

エンゲージメント数

次に、「ユーザーとの接点確保(コミュニケーション)」を目的にした場合。見るべき指標は「エンゲージメント数」となる。これはSNS上で発生している交流の数のことで、コメントやいいね、引用リツイートなどが含まれる。数だけでなく、発言内容についても必ずチェックするべきだという。

店舗のアカウントに、お客さんからのポジティブなコメントが入った場合、ただ“コメント数1”とカウントするのではなく、コメントをキャプチャして現場の皆さんに共有してください。現場のモチベーションが上がるので、よいスパイラルを生みます(田村氏)

なお、オフラインでの「リアルな施策」も重要だと田村氏は指摘する。飲食店であれば、店内に店名がわかるものを置いておくと効果的だ。SNSアカウントのQRコードやハッシュタグを卓上ポップで示すだけで、顧客は店名をSNSに投稿しやすくなる。直接話す機会があれば、「ぜひフォローしてください」と言葉で伝えるのもよいだろう。

目的③「販売・集客」の場合

リンクのクリック率

最後に、「販売・集客」が目的の場合。見るべき指標は「リンクのクリック数」だ。ECサイトの商品ページやお店に誘導するリンクがどれだけクリックされているかを評価する。

最近はFacebookやInstagramのショップ機能も充実しており、SNS内で販売ができます。販売コンテンツがどれくらい見られているかも、販売・集客の指標になるでしょう(田村氏)

上記を整理すると、目的に合わせた指標は次のようになる。

目的指標
①認知拡大閲覧数・言及数
②ユーザーとの接点確保エンゲージメント数
③販売・集客リンククリック数

ただし、「目的に合わせたメイン指標以外の数値を無視していいわけではない」と田村氏は語る。認知拡大のために閲覧数を上げるには、もちろんフォロワー数が関係する。また、リンクのクリック数を増やすには、普段からエンゲージメントを高めておく必要がある。

今はどのSNSも、普段からいいねやコメントをしているアカウントが表示されやすくなるというアルゴリズムになっています。そこで、目的とした指標を上げるために関連する指標を分析して、サブKPIを設定するようにしてください。見るべきポイントは多いですが、一番大切なことは、本来の目的とメインの指標・数値を見失わないことです(田村氏)

3. 関係者への情報共有

SNS分析においてもう一つ重要なのが、「関係者への情報共有」だ。SNS運用チーム内だけではなく、関係者にも成果を共有する必要がある。田村氏は、運用開始時の運用企画書や毎月のレポートにおいて、必ず目的と目標値を確認するようにしているという。

運用企画書のサンプル(運用の目的)
運用企画書のサンプル(現状と目標値)

上図は「SNSマネージャー養成講座」のSNSアカウント運用にあたって、田村氏が作成した運用企画書だ。この場合は「認知度向上」を目的として、現状の数値とKPI(目標値)を明確に記載している。

運用企画書に記載する項目

なお、運用企画書では上の10項目を整理して記載するという。ターゲットとなるユーザー層や炎上等の緊急時の対応など、細かく設定できるとなおよい。田村氏は、「各項目の詳細まで詰めることができなくても、運用目的とKPIだけは必ず明確にしておいてほしい」と強調した。

講演の様子

SNSの効果測定は、数字の増減を眺めているだけでは始まらない。田村氏は講演のまとめとして、「まずは、SNS運用は自社のビジネスにどう役に立っているの? という視点をしっかりと持ってください。その上で、運用目的と目標値が連動している仕組みを作ることが大切です。また、設定した目的と指標については、ぜひ全社に共有するようにしてください」と語り、セッションを締めくくった。

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