IRISデータラボは、「ECサイトに関する実態調査」の結果を発表した。運営しているサイトの種類、選定した際の決め手、現在の課題などについて、ECサイト運営者200人が回答している。
サイトの種類は「自社(独自型)」が圧倒的多数
まず「現在運営しているサイトの種類」(複数回答)を聞くと、「自社(独自型)」83.0%がほとんどで、「モール(テナント型)」19.5%、「モール(マーケットプレイス型)」13.5%は1割台にとどまる。なお「複数の種類のECサイトを運営している」としたのは19.5%だった。
「運営サイトの種類を選定した際の決め手」では、「初期費用が安かった」40.5%、「月額費用が安かった」37.5%、「システムが簡単そうだった」35.5%が上位。ランニングコスト(継続費用)よりイニシャルコスト(初期費用)を優先した担当者がわずかに多い。
「複数の種類のECサイトを運営している」と回答した39人にそのメリットを聞くと、「新規顧客を獲得できた」69.2%、「それぞれのサイトでキャンペーン等を利用できた」59.0%が特に多い。「モール休止などのリスク回避」「多彩な決済方法への対応」という回答もともに3割以上があげている。
全体に「ECサイト運営に係る業務全般で感じている課題」を聞くと、「ない」としたのは11.5%にとどまり、9割近くがなんらかの課題を感じている。上位は「サイトへの集客」62.0%、「新規顧客獲得」56.0%、「既存顧客の継続」37.5%と、顧客管理に関するものが占めた。
なお「販売チャンネルの拡大」については「検討している」が68.5%。その理由としては「既存のチャンネルでの売上増加に限界を感じているから」53.3%、「既存のチャンネルでは広告費がかさみすぎるから」32.1%、「リピート施策が打ちづらい(効果が出にくい)から」27.0%といった声があがった。
過去にECサイトで行った施策でうまくいったもの、失敗したもの(自由回答)
うまくいった施策
割引施策
- ポイントバックキャンペーン
- アプリクーポン配信
SNS施策
- Twitterで若手アーティストとコラボする
- LINEとの連携
- SNSなどのマーケティング広告を積極的にする
顧客対応施策
- 新規顧客にお礼のメールをしっかり送る
- 登録者へのメルマガ配信
失敗した施策
広告施策
- 広告宣伝費をかけすぎたため赤字
- 紙媒体での宣伝は効果が低かった
- 特典をつけすぎてコストがかかった
割引施策
- クーポン配布をした際に、やや赤字になってしまった
- 他社との価格競争。売値を下げて、売上を増やした
調査概要
- 【調査対象】現役ECサイト運営者で全国の20代~60代男女
- 【調査方法】Webアンケート
- 【調査時期】2022年12月2日~7日
- 【有効回答数】200人
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オリジナル記事:ECサイト運営、最大の課題はやはり「サイトへの集客」62.0%【IRISデータラボ調べ】
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