あなたのSEO知識に挑戦! どんどんリッチになっているグーグルの検索結果における視覚要素(さまざまな表示内容)の名称と役割を、あなたは正しく説明できるだろうか?
その場で答がわかるクイズ形式なので、我こそはという人は挑戦してみてほしい。
それ以外にも、「E-A-T → E-E-A-T」、「グーグル公式SEOマンガ」「指名検索とSEOとビジネス成果」「ヒートマップでユーザーの脳内理解」などなど、今年もあなたのSEO知識を膨らませる情報をお届けしていく。
- 品質評価ガイドライン内のE-A-TがE-E-A-Tに――Experience(経験)を追加
- SEOの重鎮が選んだ2022年の検索エンジンの重要な変化TOP 5
- マンガにすれば難しくない! 検索の仕組みを解説するマンガをグーグルが公開
- グーグル、リンクスパムをAIの力で撲滅
- 検索システムの稼働状況を確認できるダッシュボードをグーグルが公開
- 指名検索の増加とランキング上昇は相関関係? 因果関係?
- ヒートマップ活用で2000万超えのPVを達成したケーススタディ
- 2022年最後のオフィスアワー: AMPページ削除のベストプラクティス、多量のページが検索結果から消滅、動画コンテンツのインデックス処理の差など
- スマホ世代のZ世代の検索スキルは実は低かった!?
- Google、連続スクロールをPC検索にも導入。6ページ分の検索結果を自動表示
- YouTubeでSearch in video機能が試験公開、特定の言葉が動画内で話されている場面を見つける
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- AIコンテンツとSEOの関係性と今後
- SEO=検索結果1位表示ではなくなる? 最新のSEOアプローチ
- 動画SNSの投稿のコツと今後
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今週のピックアップ
クイズだ。Google検索の「視覚要素」各パーツについて、その名称と役割を説明できるだろうか?
主要な3種類の構造やコンポーネントを以下に示すので、回答してみてほしい。下記の画像はクイズになっていて、黒色の「???」をクリック/タップすると回答を表示する(回答を表示した状態でさらにクリックするとグーグルの解説ページへジャンプする)。
Google 検索のテキスト検索結果の視覚要素
Google 検索のテキスト検索結果のアトリビューションを示すイラスト。アトリビューションの視覚要素(具体的には、ファビコン、サイト名、表示 URL、ドメイン、パンくずリスト)がコールアウトで示されていますファビコンサイト名表示 URLドメインパンくずリスト上記クイズは、グーグルが検索セントラルサイトに公開した「視覚要素ギャラリー」の情報をもとに編集部で作成したものだ。
もうおわかりかと思うが、「視覚要素」とは、検索結果を構成する次のような要素のことを示す:
- リッチリザルト
- サイト名
- パンくずリスト
- スニペット
- サイトリンク
上記クイズでは16個を対象にしたが、元ページでは全部で22個の視覚要素を紹介している。あなたはすべての要素の名称と役割をきちんと理解しているだろうか? チェックしてみよう。
グーグル検索SEO情報
グーグルが検索品質を高めるために意識しているといわれる「E-A-T」が、さらに要素を加えて「E-E-A-T」になった。
コンテンツやサイトの品質を見定めるために「E-A-T」というコンセプトをグーグルが定義していることは、SEOに取り組んでいるならよくご存知だろう。E-A-Tは、次の頭文字をとった造語だ:
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
E-A-Tは、グーグルが採用している外部のレイター(評価者)が検索品質を評価する際に用いるマニュアル(検索品質評価ガイドラインと呼ばれる)に出現する概念だ。
さて、そのガイドラインの2022年12月15日版では、E-A-Tにもう1つのEが加わり、「E-E-A-T」となった。新しいEは、Experience(経験)を意味する。実際の経験や体験に基づくコンテンツが重要になる場合がある。
経験が重要になるケースを次のような例でグーグルは説明している:
たとえば、確定申告書の正しい記入方法を知りたいときには、会計の専門家が作成したコンテンツを参照したいでしょう。一方で、確定申告ソフトの評価を知りたいのであれば、その種のサービスを体験した人たちが集まるフォーラムの議論など、別の情報を探すのではないでしょうか。
コンテンツ品質におけるExperienceの重要性は新しい基準ではない、以前からそうなのだが、今回ガイドラインに明確に記載された流れだ。実体験や一次情報に基づいたコンテンツが大切であることに変わりはない。
Expertise(専門性)とExperience(経験)が現れているように思える検索結果をツイッターで共有した人がいる。「cbd for anxiety」(不安症のためのCBD)のクエリだ。医療に関するYMYL系クエリなので、高いE-E-A-Tのコンテンツが求められる。
上記の埋め込みツイートではわかりづらいので、ツイート単体で表示し、さらにツイートに添付している画像を開いてみてほしい。
不安症治療を目的としたCBDの使用を検討している人には、どちらも必要な情報だろう。
今後、CBDに関して「Expertise(専門性)」と「Experience(経験)」の両方を取り入れた高品質なコンテンツがでてきたら、いま上位のコンテンツも順位維持が危うくなるのかもしれない。
2022年に起きた検索エンジンの変化で注目すべきものを5つ挙げてください
こんな質問に対して、あなたなら何を選ぶだろうか?
so.laの辻氏が挙げた5つの変化は次のとおりだ。
- 検索結果がよりリッチに
- 検索結果のローカライズが進む
- Googleのモバイル検索結果 デザイン変更
- Google Mapsへの動線強化
- 寄生サイトに暗雲
ウェブに関わる人は全員が認識しておくべき変化だと辻氏は言う。詳細を元記事で確認したうえで、活用できるものは活用し、対応が必要なものは対応しよう。
また、SEOに携わる人であれば、辻氏の次の意見も噛みしめてほしい:
ただそれ以外に、検索エンジンの「社会のインフラとしての信頼性」をより望ましい形にすることもSEOの重要な仕事だと私は考えています。
★★★☆☆
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
検索の仕組みを解説するために、新しいドキュメントを検索セントラルサイトにグーグルは公開した。ドキュメント(文書)と書いたが、正確にはドキュメントではない。なんとマンガだ。
SEO初級者にもとっつきやすいように、わかりやすくそしてコミカルに、検索の仕組みを描いている。
マンガ部分は日本語向けだけでの公開だ(少なくとも本記事の編集時点では)
グーグルのあんな氏が言うように、文字主体のドキュメントだと初級者は圧倒されてしまうかもしれない。専門用語が頻発するとなおさらだ。
SEOに取り組み始めたばかりの人が周りにいたら教えてあげよう。もちろん、SEOのベテランであっても知識の再確認の意味で読んでみよう。
★★★★★
- すべてのWeb担当者 必見!
- SEOが初めての人に伝えましょう
グーグル、リンクスパムをAIの力で撲滅
SpamBrainがリンクスパムシステムでも活躍 (グーグル 検索セントラル ブログ) 国内情報
年の瀬に差しかかった2022年12月14日(太平洋時間)に、リンクスパム対策アップデートをグーグルは実施した。2021年9月にも、リンクスパム対策システムのアップデートをグーグルは実施しているが、今回のアップデートで特筆すべきはSpamBrain(スパムブレイン)を活用している点だ。
SpamBrainはAIをベースにしているスパム防止システムだ。これまでは、リンクスパムに対してSpamBrainが機能するケースは稀だった。しかしリンクスパムにも機能するようになった。グーグルは次のように説明している。
スパムを直接検出できるだけでなく、リンクを購入するサイトと、アウトバウンド リンクを渡す目的で使用されるサイトの両方を検出できるようになりました。
SpamBrainの力によって、不正なリンクで上位に出ているサイトの撲滅を期待したい。
このコラムの読者には不正にリンクを集めている人はいないと信じている。だが、もし今回のリンクスパムアップデートでランキングに悪い影響が出たとしたら、次に示すことには留意が必要だ(スパム アップデートを説明するドキュメントに追加された段落):
リンクスパム アップデート(リンクスパムへの対処に特化したアップデート)のケースでは、変更を加えても改善につながらない場合があります。これは、スパム行為のあるリンクを Google のシステムが null 化すると、以前に生成されたリンク クレジットが失われるためです。このクレジットが掲載順位の向上に役立っていたとしても、再取得することはできません。
※「null 化」とは無効化のこと。「(リンク)クレジット」とはリンク評価のこと。
不正なリンクで上位表示できていた場合、そのリンクを削除したとしても順位は元に戻らない。なぜなら、上位表示できていたのはそのリンクの評価が間違っていたからだ。
★★★★☆
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
Web担当者に役立つ最新情報- 検索システムの稼働状況を確認できるダッシュボードをグーグルが公開
- 指名検索の増加とランキング上昇は相関関係? 因果関係?
- ヒートマップ活用で2000万超えのPVを達成したケーススタディ
- 2022年最後のオフィスアワー: AMPページ削除のベストプラクティス、多量のページが検索結果から消滅、動画コンテンツのインデックス処理の差など
- スマホ世代のZ世代の検索スキルは実は低かった!?
海外SEO情報ブログの掲載記事から- Google、連続スクロールをPC検索にも導入。6ページ分の検索結果を自動表示
- YouTubeでSearch in video機能が試験公開、特定の言葉が動画内で話されている場面を見つける
Web担当者に役立つ最新情報
検索ステータス ダッシュボードをグーグルが公開した。検索関連システムの稼働状況を知らせるツールだ。具体的には、次の3つの検索システムが監視対象に含まれる:
- Crawling(クロール)
- Indexing(インデックス)
- Serving(検索結果配信)
現時点では英語だけのようだが、日本語での表示も期待したい
これまでは、なんらかの不具合が検索システムに発生した場合はツイッターで報告することが大半だった。この方法だと周知徹底できないことも多い。ダッシュボードであれば、いつでもだれでも自分の意志で稼働状況を確認できる。さらに、次のような活用方法も知っておくといいだろう:
管理サイトのクロールや検索結果に通常とは異なる事態が発生したときは、検索ダッシュボードをまずチェックするといい。ひょっとしたらサイト側は何も悪くなくて、グーグル側の問題だということもあり得るからだ。その場合は解消を待てばいい。場合によっては、応急処置的な対処をグーグルが提案してくれることもある。
検索クエリにサイト名を含む「指名検索」が増えるにつれて、ランキングが上がるように“みえる”事例を株式会社カブキの片山氏がブログで紹介した。
実際のところ、
- 指名検索が増えたためにランキングが上がった
- ランキングが上がったために指名検索が増えた
のどちらなのか、判断はできない。いわゆる、「相関関係と因果関係は異なる」だ。
だが、この記事から読み取ってほしいのは「相関関係なのか因果関係なのか」ではない。指名検索を増やすことはビジネスの繁栄(≒売上アップ)に貢献するということだ。
指名検索を増やすためにできる施策として、片山氏は次を提案している:
独自性があって覚えやすいサービス名にする(「ラーメン比較」といった凡庸でいかにもSEOなサイト名はよくない)
商材やコンテンツをまんべんなく取り揃えるよりも、特化する(特定分野でのひとかどの存在を目指す)
旬の話題を扱う(定期的に更新をチェックしたくなるように)
再訪を促すためのチャネル構築(例:メルマガ)
SNSを通じたプレゼンス強化
指名検索を増やすには、このほかにも機能しそうな施策があるだろう。SEOにおける最大の関心事が「上位表示」だったとしても、2023年は別の視点でのSEOにも取り組んでみよう。
当然のことではあるが、元記事冒頭にある次の点は大前提として理解しておきたい:
注)念のためお伝えしておくと、ここでお伝えしたいのは「ユーザーから選ばれるサイトはSEO強者」ということであって、コンテンツや内部対策、被リンクには意味が無い、という意味ではありませんので誤解のないようにご注意ください。それらはもちろん、依然として大切です。
★★★★☆
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
4つのメディアサイトで年間2000万以上のページビューを達成した事例の記事を紹介する。9割以上がオーガニック検索だったそうだ。成功の大きな要因のひとつは、ヒートマップツールを活用したユーザー理解だった。
ヒートマップ分析により、
- ユーザーが本当に求めている情報を
- 最適なタイミングで
- 最適な配置で
届けることができるようになったのだという。
紹介先の企業では自社開発のヒートマップツールを使用したとのことだが、現在はさまざまなヒートマップツールを利用できる。特定のツールをここでは紹介しないので、調べて使ってみるといい。
有料版であっても、トライアルや機能制限付きの無料バージョンを提供している場合もある。2023年は、ヒートマップを利用したSEOにも挑戦してみたい。
ただし注意してほしい。この事例のポイントは「アクセス解析」「行動分析」ではなく、「ユーザーの脳内を理解する」というアプローチだ。データはあくまでもデータでしかなく、それをどう活用するかはデータを使う側の姿勢で決まる。
単にヒートマップツールを入れて眺めていればSEOが進むわけではない。「クリックされたところ」「クリックされなかったところ」から自社ユーザーのニーズやペインを仮説立てし、よりユーザー思考を深掘りしながらユーザーの脳内を理解していく姿勢が、最も学ぶべき点なのだ。
★★★★☆
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
グーグルの金谷氏と小川氏によるオフィスアワーの2022年最後の回を紹介する。両氏が回答したのは次の質問だ。
気になる質問の回答をダイレクトに聴けるように、再生時間にリンクしてある。全体の動画も埋め込んでおく。
2023年もオフィスアワーはもちろん継続する。初回は1月22日だ。グーグル検索と、アドセンス/アドモブ/アドマネージャのポリシーに関してわからないことや聞きたいことがあればフォームから質問を送っておくといい。金谷氏と小川氏が回答してくれる。
★★★★☆
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
Z世代そしてそれ以降の世代は物心ついた頃(あるいは物心つく前)からスマホを使っている、いわばスマホネイティブだ。検索スキルもさぞかし高いに違いない。ところが、実はそうではないらしい。
教育者であり自身もお子さんをもつITジャーナリストの高橋暁子氏が、次のような実例で解説している:
(中学生の息子は)YouTubeで気になるゲームの情報を調べたり、学校の課題の資料で使う画像を探したりなどはできるが、資料に使える情報にはたどり着けなかったのだ。
大学で「〜について調べてくる」などの課題を出しても、見つけてくる情報はけして多くなく、出典が1つのみということも少なくない。(中略)逆に、信頼性が高くない個人ブログやまとめサイトなどを出典としていることもよく見かける状態だ。
若者の検索スキルが低い理由を、高橋氏は次のように考察している。
出典元として信頼できるメディアを見分けられない、そもそも信頼できる情報を見つけたり見分けたりできない可能性がある
スマホは画面が小さく、検索結果を複数のタブで表示して見比べるといったことができない
SNSでのハッシュタグ検索やレコメンドに慣れていることも影響している。利用すればするほどサービス側でユーザーの好みを学び、何もしなくても気になる投稿を勝手に表示してくれることがほとんどであり、受け身にならざるを得ない
グーグルは検索結果に「この結果について」という機能を昨年後半にグローバルで導入した。検索結果に出ていたコンテンツの提供元の情報を調べられる機能だ。正直いうと、だれが使うんだろうと筆者はいぶかしんだのだが、こうした若者には有用なツールなのかもしれない。
何とも悩ましい状況ではあるが、SEO担当者としては「訪問したユーザーに信頼性を感じてもらえるようなサイト作り」をしていくぐらいしかないのかもしれない。
★★★★☆
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
日本未導入だが導入が待たれる機能についての記事を2本ピックアップ。
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業Webサイトとマーケティングの実践情報サイト - SEO・アクセス解析・SNS・UX・CMSなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:【SEOクイズ】グーグル検索の視覚要素22種類、あなたはすべて説明できる?【SEO情報まとめ】 | 海外&国内SEO情報ウォッチ
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