NTTドコモのモバイル社会研究所は、「小中学生のICTに関わるスキル」に関する調査結果を発表した。2022年11月に実施した親と子に関する調査結果を分析したもので、関東1都6県に住む小中学生とその親600人が回答している。
GIGAスクール構想が運用された2021年以降、学校からタブレット・パソコンが貸与されるケースも増え、小中学生のICT機器の利用状況は大きく変化している。たとえば子どものメイン利用を想定したパソコンや周辺機器も登場している。
セキュリティ観点でも、学校の授業が重要
まず「携帯電話で文字入力」「パソコンのキーボードで文字入力」「SNSで見せたい人にだけ情報を送る」「スマホやタブレットを、他人が使えないように設定」「自作ブログ・動画などをインターネットで共有」「プログラミングでアプリやシステムを作る」といったICTスキルについて、実施可能かどうかを聞いた(子が回答)。
その結果2018年の調査開始以降、小学校高学年および中学生で「携帯電話での文字入力」と「パソコンのキーボード入力」が初めて並んだ。“若年層のパソコン離れ”という説がよくいわれるが、「パソコンのキーボード入力」をできる割合は小中学生でここ数年増加を示しており、GIGAスクール構想が影響していると考えられる。
また各ICTスキルごとに、タブレット・パソコンを利用した授業の頻度を見ると、授業頻度が多いほどICTスキルが高くなっていることが判明した。個人情報の保護などセキュリティ観点でも、学校の授業が有効だといえるだろう。
調査概要
- 【調査対象】関東1都6県・小学生および中学生とその親
- 【調査方法】訪問留置調査
- 【調査時期】2022年11月
- 【有効回答数】600
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オリジナル記事:PC離れと言われるが……実は「キーボード入力できる子ども」がこの2、3年で増加中【ドコモ・モバ研調べ】
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