ひとりで頑張るSEO担当者さんの悩みに答える本連載。今回の質問は「SEOの参考サイトを教えてください」です。この回答は「とにかくGoogleの公式情報、Google検索セントラルを読み込もう」です。Googleが発信している情報はSEO初心者向けの基礎知識をカバーしているだけでなく、中・上級者に役立つ重要なヒントもたくさん隠れています。
Googleのドキュメントは基本中の基本
「SEOの参考サイトを教えてください」と尋ねられたら、気持ちとしては「Web担のSEOカテゴリや筆者のサイトを見てください」などと答えたいところですが、やはり見るべきは公式の情報ドキュメントが集められたサイト「Google検索セントラル」です。これは本当に重要で、筆者も折に触れて内容をチェックしています。
Googleからの公式情報は、以前は量も少なく、またあちこちに分散して発信されていて、あまり役に立つものではありませんでした。しかし現在は情報量も豊富で、配信場所も上記の「Google検索セントラル」に一本化されており、非常に便利です。Google検索セントラルにある情報をすべて暗記するほど読み込んでおけば、他の情報源は必要ないと言ってもいいほどです。
書いてあることがわかりにくいときは?
Google検索セントラルの内容のほとんどは、英語から機械翻訳されたものがベースになっているため、どうしてもわかりにくいときがあります。そうしたときには、次のように対応するといいでしょう。
- 単語の意味がわからない
検索してください。日本語での適切な説明が見つからなかったときには英語で検索すると問題なく意味がわかったりします。
- 文意が明確に読み取れない
うまく文意が読み取れないときには、自分の日本語能力ではなく、翻訳の確かさを疑ってください。英語版を表示し、日本語版ではわからなかった部分を見てみると、平易な英語でわかりやすく書かれていて脱力することがよくあります。
参考になる記述の例
Google検索セントラルから3点、参考になる記述を紹介します。よく「SEOの常識」のように言われていることが、実は誤りであることがわかる記述をピックアップしました。これ以外にも、正しい認識を得るための重要な記述がたくさんあります。ぜひご自分の目で確認してください。
サイトマップは必須?
XMLサイトマップについて説明しているページに目を通すと「サイトマップが必要かどうか」の確認を中心とした記述になっていることがわかります。また、500ページ以下で構成されているサイトや、リンク切れのないサイトでは、サイトマップは不要であることが明記されています。
このページを見ていなければ、よく言われている「サイトマップの送信はSEOに必須」のような情報が誤りであることに気付くことができません。
URLはヒエラルキー型のディレクトリ構造が推奨?
URL構造について説明しているページには、6種類の推奨事項が書かれていますが、そのいずれにも「ヒエラルキー型のディレクトリ構造がよい」とは書かれていません。むしろフラット構造のWikipediaのURLが「シンプルでわかりやすい語句をURLに使用する」例として挙げられているほどです。
このページを見ていなければ、「URLはヒエラルキー型のディレクトリ構造が推奨」のような情報が誤りであることに気付くことができません。
コピペでなければオリジナルコンテンツ?
SEOスターターガイドの「コンテンツを最適化する」の項では、避けるべき事項として「ユーザーに付加価値をほとんどもたらさない、既存のコンテンツの焼き直し」とあります。一字一句まで同じでなかったとしても、既存のコンテンツの焼き直しはNGです。
このページを見ていなければ、「語尾や言い回しを変えていればコピペとみなされないので問題ない」のような情報の誤りをすぐに見抜くことができないかもしれません。
まとめ
Google検索セントラルには、SEOのガイドラインやベストプラクティス、違反や不正を避ける方法、Googleの視点、アップデートの情報など、数多くの役立つ情報が網羅されています。これらを読み込んで理解し、また定期的に再確認することは、他のどんな参考サイトを見るよりも役に立ちます。
むしろ、Google検索セントラルの内容が頭に入っていない状態で外部のSEO情報を取得すれば、害になることのほうが多いと言ってもよいかもしれません。
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オリジナル記事:SEOの参考サイトは? 基本中の基本であるGoogle公式情報を読むコツ | ひとりSEO担当者の疑問に答えます
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