ニールセン デジタルは、「ニールセン デジタル・コンシューマー・データベース2022(Nielsen Digital Consumer Database 2022)」のデータをもとに、デジタルコンテンツの視聴動向について分析した結果を発表した。
「ニールセン デジタル・コンシューマー・データベース2022」は、デバイス(スクリーン)とコンテンツ(サービス)の両面から、消費者のインターネット利用状況を調査した内容。マーケティング担当者向けに、2012年より継続調査を行っており、今回は2,745人が回答している(スマートフォン、パソコン、タブレット、従来型携帯電話のいずれかでインターネットを利用)。
広告キャンペーンでは「マルチデバイスでの同時視聴」が前提に?
近年ショート動画や動画広告の普及もあり、SNSでの動画視聴機会が増えている。「主要SNS上で動画を視聴しているか」を聞くと、全体の40%が「SNSで動画視聴している」と回答しており、さらに30代以下にしぼると62%まで上昇する。
また「SNSで視聴する動画のタイプ」を聞くと、「30秒以上の動画」が66%で最多だったが、「30秒未満の短編の動画」も前年から増加しており、逆転の可能性が出ている。なお短編動画を視聴する人ほどSNS内のおすすめ機能を活用する割合が低かったという。
実際にSNSで動画を利用する人では複数デバイスを利用する傾向も高く、「複数デバイスの同時利用経験」が全体では43%だったのに対し、SNSで短編動画を視聴する人では60%にまで達していた。SNSで短編動画を視聴する人で見ると、「テレビを視聴しながらのスマートフォン利用」は85%、「パソコンを利用しながらのスマートフォン利用」は74%に及び、いずれも全体より高い。
マルチデバイスにわたるキャンペーンの場合、マーケティング担当者は同時視聴されている可能性を考慮した仕掛けを行うのが望ましいかもしれない。同社シニアアナリストのコヴァリョヴァ・ソフィヤ氏は、「消費者に与えるメディア視聴環境の変化を把握し、効率的にコミュニケーションをとるためにも、その利用動向にあったメディアプランを設計していくことが重要になるでしょう」と指摘している。
調査概要
- 【調査対象】スマートフォン、パソコン、タブレット、従来型携帯電話のいずれかのデバイスを通して月1回以上インターネットを利用している日本全国の16歳(高校生)以上の男女
- 【調査時期】2022年9月2日~9月6日
- 【サンプル数】2,745人
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オリジナル記事:SNSで視聴する動画、「30秒未満の短編動画」が「30秒以上の動画」に迫る勢い【ニールセン調べ】
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