LINEヤフーが運営する「Yahoo!ショッピング」は、2024年上半期(1月~6月)版の「安全・安心への取り組みレポート」を公開した。出店前後の審査状況や、市場全体で課題となっているやらせレビュー・不正決済などの対策と実績についてまとめている。
「Yahoo!ショッピング」がストアや商品の安全性を強化
まず、出店段階の審査強化として、適切な運営かを確認する「在庫証明審査※」を2024年1月に実施した。2024年4月以降には、携帯電話やフリーメールアドレスを利用した出店の申し込みを禁止。結果として、出店時の審査合格率は25.2%(2023年上半期)→11.2%(2024年上半期)まで減少し、不正なストアの出店が抑制された。
また、出店後の取り締まり強化として、2023年7月には出店者の本人確認のための「eKYC※」を導入。定常的なパトロールの結果、2024年上半期の休店ストア数は506ストア→253ストアで50.0%減、退店ストア数は1,159ストア→684ストアで41.0%減となった。
商材の取り扱い審査では、対象とする商材およびブランドの拡大や仕入れ書類の提出必須化などを実施。結果として、2024年上半期のブランド審査の合格率は89.0%→74.3%に減少し、ブランド未審査ストアの商品削除数も前年から31.0%増の2,292件となった。
「やらせレビュー」を約60万件削除「不正決済被害額」は約70%減
また、昨今はEC市場全体で不正な「やらせレビュー」が横行している。Yahoo!ショッピングでは、過去の投稿からユーザーの傾向を分析し、「やらせレビュー」の可能性が高い投稿の削除を実施。2024年9月現在までに、3,150ストアを対象に597,234件のレビューを削除した。
さらに、年々増加しているクレジットカードの不正利用被害については、自社開発の不正検知システムの判定精度を改善することで対策を実施。結果として、2024年上半期の不正決済の被害金額は2023年上半期から69.9%減と大幅に抑制された。
今後は上記の施策の強化に加え、新たな取り組みとして、「LINEヤフーグループ内での連携強化」「無在庫転売ご意見受付フォームの開設」「クレームを繰り返し発生させるストアへのペナルティ強化 」などを実施していくとしている。
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オリジナル記事:Yahoo!ショッピングが「やらせレビュー」を約60万件削除、不正決済被害額は約70%減【LINEヤフー調べ】
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