SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング機関『SHIBUYA109 lab.』(シブヤイチマルキューラボ)は、「Z世代の仕事に関する意識調査」の結果を発表した。18~26歳の社会人411人が主に回答している。なおこの調査ではZ世代を15~24歳としている。
Z世代が理想とする上司・社内コミュニケーションとは?
まず「仕事に関する価値観としてあてはまるもの」を聞くと、「社内の人とプライベートな話を共有する必要はない」「上司を含めた会社の飲み会は苦手だ」が優勢な一方、「同期や同世代同僚のみの飲み会は好き」は、苦手をわずかながら上回った。Z世代はコミュニケーション意識のばらつきが大きそうだ。
次に「職場でSNSアカウントを交換している相手」を聞くと、Instagramについては「誰とも交換していない」42.6%が圧倒的に多く、「同じ部署の同期・同世代の同僚」20.0%がかろうじて2位に続くがかなりの差があった。
「理想の上司像」については、「わかりやすい言葉で説明してくれる」53.3%、「ていねいに教えてくれる」46.7%、「気軽に相談しやすい」45.3%が上位。リーダーシップや決断力より、コミュニケーション力の高いリーダーが求められている。
「仕事の評価方法」では、「大勢の前で褒められたい」38.7%より「大勢の前では褒められたくない(個人的に褒めてほしい)」61.3%のほうが圧倒的に多かった。注目は浴びたくないという意識がうかがえる。
Z世代が理想とする職場・働き方とは?
「勤務先について特に古い・遅れていると感じること」を聞くと、「IT環境・電子機器関連(機器の古さ、対応の遅さなど)」31.9%が1位で、「業務の電子化(ハンコ・経費・書類申請など)」27.0%、「働き方(リモートワーク・労働時間など)」22.4%が上位となり、労働環境や業務上のコミュニケーションよりも「ITの古さ」に強いストレスを感じていた。
一方で「あなたが考える理想の職場」では、「休み・有休が取りやすい」59.9%、「給料が多い/仕事に見合った報酬」56.2%、「プライベートの時間も確保できる・残業が少ない」53.3%など、労働スタイルに関わるものが目立つ。「理想の働き方」でも、「好きなことでお金を稼ぐ」38.9%、「場所にとらわれずに働ける」38.7%、「週休3日制」34.3%など、実際の職業や環境より、労働スタイルに関するものが上位になった。
また「将来的にどこまで出世したいと考えますか」を聞くと、「出世したいと思わない」27.0%が最多で、「チームのプロジェクトやリーダー・主任」12.9%を上回った。
「出世したくない理由」としては、「責任が重くなるから」56.5%、「プライベートを重視したいから」39.9%、「仕事量と給料が釣り合わないから」34.5%が上位だった。さらに、就活経験のある学生も含めて「就職・転職における選考」について聞くと、服装ルールに窮屈さを感じているZ世代が多かった。
調査概要
- 【調査対象】一都三県に住む18~26歳男女
- 【調査方法】外部調査会社のアンケートパネルを使用したWeb調査(SHIBUYA109 lab.調べ GMOリサーチ プラットフォーム利用の調査)。そのほか定性調査も実施。
- 【調査時期】2023年1月
- 【有効回答数】411名(男性212名/女性199名)
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オリジナル記事:Z世代は職場でコミュニケーションより「○○の遅れ」に強いストレスを感じていた【SHIBUYA109 lab.調べ】
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